1 [强烈推荐] 电视剧《东京爱情故事》日文对白(全集)
************* 「东京ラブストーリー」日文对白 *************
完治:もしもし、永尾です。永尾完治です。はい、あ、今、羽田つきました。はい?あ、向かいの方が、あ、済みません。あのう、空港到着出口に女性、はい、绀のジャケット、はい。到着出口だろう。绀のジャケット。
リカ:完治!永尾完治!完治!
完治:はい。
リカ:永尾完治!
完治:あの、ここです。
リカ:完治(かんち)君?
完治:あ、いいえ、永尾完治(かんじ)です。
リカ:いるだら早く言ってよ。事业部の赤名りかです。荷物これだけ?
完治:はい。
リカ:仓库へ行って商品の积み込みしなくちゃいけないの。付き合って。
完治:はいっ?
管理员:はい、以上です。お疲れ様。
完治:お疲れ様でした。
完治:あのう、终わりました。
リカ:ありがとう。行こうか。
完治:はい。
リカ:どうした?元気ないなあ、声に。
完治:そうですか。
リカ:八月三十一日の小学生みたい。なんか东京にいやなことでもあるの?
完治:嫌なことて言うか、ちょっと不安なのかな。
リカ:どうして?
完治:それはやっぱ不安ですよ。爱媛から一人出てきて东京で何かあるか分からないし。
りか:そんなの何があるか分からないから元気出るんじゃない。
完治:そういうもんですか。
リカ:大丈夫。笑って、笑って。今この时のために今までのいろんな事があったんだっ て。そんなふうに思えるように。だからね、バッチつけて。
完治:バッチ?
リカ:その日その日の思い出をぴかぴかのバッチにして胸に贴って歩いていくの、ね。
完治:はい。
リカ:元気!
完治:あ、もうなんか一学期の終業式の小学生みたい。
リカ:うん、行こう。
完治:はい。
リカ:うちの営業キツイよ。
部長:よっ、来たか。
完治:はい、よろしくお願いします。
部長:おふくろさんからみかん届いている。お礼を言ってくれ。
完治:はい。
部長:これが最初の一枚か。
完治:えっ?
部長:や、サラリーマンの履歴はな、四枚あるんだよ。会社に入った時、偉くなる時、飛ばされる時、やめる時。。寂しいもんだ。これがうちの渡辺だ。
完治:あ、よろしくお願いします。
渡辺:どうも、渡辺です。よろしく。
部長:分からないことあったら、なんでもこいつに聞け。教えられた逆なことやればいいい。
(笑う声)
リカ:じゃ、またね。
完治:あ、どうも。
渡辺:ねー、あの女、知る?
完治:あ、先ちょっと。
渡辺:あんまり関わらないほうがいいよ。
完治:どうして?
渡辺:その時分かるから。
電話の鳴き声
女:はい、もしもし。
三上:勝手に出るなよ。
女:だれ?女なんでしょう。
三上:しっ!はい、おう、永尾か。
完治:今こっちついたから。なんで、今電話出たのは。
三上:猫だよ。
完治:お前の家猫電話でるのか。
三上:あ。
完治:いや、あのさー、えー、三上来るよな、同窓会。
三上:あ。
完治:あー、あいつも来るかな。
三上:え?だれ?
完治:あー、いや、ほらあの、安斎とか、後関口とか。
三上:あー、関口ねー。来るんじゃないのかな。
完治:お前とこっちであって知ってんだろう。
三上:いや、あいつ、俺のこと嫌ってるからな。
完治:そんなことないだよ、昔からの友達なんだから。
三上:あいつは友達じゃないよ。
完治:なんで。
三上:女。
完治:そんなもんかな。
三上:あまいな、あいつのことは、あ、じゃまたな
完治:えっ?
里美:日溜りの长い、长い廊下の突き当たに使ってない教室があったの。そこが私たちの内緒の溜まり场。
トキ子:ええ?
里美:大人なんだけど弟みたいな三上君と、子供なんだけどお兄さんみたいな永尾君、それから私。いつも三人一绪だった。
トキ子:どっちが好きだったの?
里美:二人が仲よく话してるとこ见てるのが好きだった。
トキ子:ううん。
里美:三人で学校をさぼって海见に行ったこともあった。永尾君は海はいいよなって本気で感动してるの。でも、三上君は防波堤に腰挂けて、ずっと俯向きっぱなし。私、三上君の踵踏んだ足下见ながら思った。ずっとこのままでいたいなって。
トキ子:五年振りに会うんだ、二人と。
里美:永尾君とは安心して会えるかなあ。
トキ子:三上とは会いたくない?
里美:うん、会いたい。
部长:今日からうちの営业部に入りました永尾です。事业部长の和田です。
完治:永尾完治です。よろしくお愿いします。
和田:あ、顽张ってください。
完治:はい。
部长:赤名!
リカ:はい。
部长:お前春のキャンペーンの担当だったよな。
リカ:はい。
部长:うちの新戦力に事业の仕事を大まかに教えてやってくれないかな。
リカ:はい、分かりました。
部长:じゃ、頼むんだぞ。
完治:はい。
リカ:よろしくね、完治。
完治:あの、かんち?俺の名前はかんちじゃなくて、かんじなんですけど。
リカ:でも、私の小学校の同级生にね、山村完治君という子がいたんだけど、その子皆からかんちって呼ばれたよ。
リカ:。。。。
完治:いや、あのさー
リカ:ごめん、なんか分からないところあった?
完治:いや、そうじゃなくて、あの、飯食っている時くらい、仕事の話止めない?俺は何も知らないからと思うんだけどさ、なんかこういうのはせかせか焦ってるだけでさ、逆に時間の無駄遣いて言う。。あ、いや、違う。
リカ:ううん、完治の言う通り。私もそう思う。そう思うんだけど、ついにこれに慣れちゃうね。うん、そうだよ。そう、完治の言う通りだ。いただきます。
完治:いただきます。
リカ:ねえ。
完治:うん?
リカ:もてるでしょう?
完治:何急に?全然もてない。
リカ:なんで?
完治:いや、なんでって、暗い青春引きずっちゃって。
リカ:なんの?
完治:うん、ずっと好きな子いたんだけどさ、なんか结局言い出せずじまい。
リカ:大学?
完治:いや、うーん高校。ああ、もういいじゃん、こんな话。
リカ:だめ、闻きたい。それでその子とはどうなったの?
完治:いや、どうも、あの、一応今度会うんだけどさ。あの、こっちで同窓会あって。
リカ:ここにあの片思いしてた子も来るんだ。
完治:そう。五年振り。
リカ:そうか。青春の1ページと再开するんだ。うまく行くといいね、その子と。
。。。
女:里美は遅いよね。
男:えっ、関口さんも来るの。
女:来るでしょう、里美は。
男:あいつ変わってないだろうな。いや、でも、それは分からないぜ。だって、あれからももう五年も経ってるわけだろう。。。
里美:ごめん、遅くなっちゃって。どうしたの?
男:全然変わってねーよ。
里美:なーに?あ、長尾こん。
完治:ねー、ここ座れば。
。。。。。
里美:来るんかな。
女:だーれ?
里美:あ、三上こんとか。
女:うん、来ないじゃない?
。。。。
リカ:お邪魔しまーす。いっぱいいるんだ。完―治―、どうしたの、こんなところで。
完治:どうって、それはこっちの台詞だよ。
リカ:こんばんわ。
完治:知り合いだったのか?
三上:さき引っ挂けた。
リカ:引っ挂けたんじゃなくて、引缲り返したんでしょう。
三上:そっちは?
完治:えっ?
リカ:ふふん、完治の彼女。
完治:违うだろう。
三上:あ、そう。えー
リカ:何を。
完治:え、违う、违う。いや、违うって。
三上:ああ、行こうぜ。
完治:えっ、あ、二次会の店に决まってんだよ。
三上:構わんなよ。あんな連中。今日はお前と饮むに来たんだよ。
完治:え、じゃ。
リカ:行こう。
里美:うん。
完治:ああ、またお前のせいで友達なくしたよ。
三上:そう言えば、お前高校の时からそうだったよな。
完治:お前が泣かした女の子一人一人慰めて廻ったとか。
リカ:ああ、玉葱とハンカチみたいな関系だったんだね、二人は。
完治:あのな。
里美:でもね。永尾君が慰めた女の子はその後皆永尾君のこと好きになったんだよ。
完治:うそ。俺そんないい目あった覚えなんかないよ。
三上:いや、それはお前が钝感だから。
皆:ははは。
里美:でも、なんか嬉しい。
完治:ええ、何が?
里美:ちょっと不安だったんだ。もう五年も会っていなかったし、二人と会っても昔みたいに话せないんじゃないかと思った。
完治:あ、それは俺もそう。関口がさ、腰にスカーフなんかまいて来たらどうしようかと。
里美:似合わないって、ねえ、覚えてる?三人で学校さぼって海见に行った时の事。
三上:ええ?ああ、ちょっと御免。
三上:よう!惊いた?
尚子:何よ。
三上:いや、随分変わるんだな、昼と夜じゃ。大学で见た时はただの优等生のお嬢さんかと思ってたよ。
リカ:どうしたの?
里美:うん?
完治:うん?
里美:何?
リカ:焼いてるみたい。
里美:三上君に?まさか。昔からそうだもんね。
完治:うん。皆よく一致さ。三上の人生にベッド心はあっても、ラブ心はないって。
里美:そう。大体なんで私が三上君のことで。
リカ:あ、で、私の見間違いだ。
里美:あ、そうだ。永尾君、ピンポン。
完治:ええ?
里美:先の。
完治:あ、あ、いないんだ、彼氏。
里美:永尾君ってね。何时も私の寂しいのとか、悲しいのとかそんな気持ちをひゅいってすくいあげてくれてたの。本当、三上君とは全然正反対。
尚子の友达:御免ね、待った?
尚子:ほかの店行こう。
三上:それじゃね。バイバイ。
三上:御免、御免。大学の研究所で一绪なんて言う子、今。高校の时と一绪だな。俺が女の子诱ったりしてると、なんか背中に冷たい视线感じてさ、なんだろうって振り向くと、何时も関口が蔑むような目で见てた。相変わらずだな。関口の洁癖症は不治の病かもな。
完治:三上!
里美:私、帰るね。
三上:あ、いい、いい。俺が出るよ。ここは永尾の奢りね。
完治:えっ?
三上:それじゃ。バイバイ。
リカ:バイバイ。
完治:あ、ちょっと、おい!ちょっと待ってよ。あ、あの、すぐ戻って来るから。三上!
リカ:彼のこと嫌いなの?
里美:嫌いっていうんじゃないけど。三上君といると苛苛するの。
リカ:でも、いいよね。こうやってさ、同级生って今でも会ったりできるのって。
里美:そう言うのないの?
リカ:私の友達ね、皆海の向こうなのよ。
里美:海外に住んでたんだ。
リカ:うん。
里美:私なんかどっちかというと、そういうほうが羡ましいけどな。
リカ:ねえ、电话番号教えて。
里美:うん。3、3、4、6。。。
リカ:6、サンキュー。
完治:あ、帰った。
完治:あの、三上こんに謝れって言ってくれて
里美:そう?三上こんはそう気を使うわけない。あ、ありがとう。。。ありがとう。
リカ:小さな親切、大きな下心。
完治:あの、俺になんか恨みでもあるのか?あなた。。。もうもし。
リカ:はい、もしもし。
完治:あの、俺になんか恨み。。
リカ:がっちゃり。あ、そうだ、完治、これあげるね。
完治:何?俺、君の電話番号なんか。。
リカ:いいから。
完治:はい、長尾ですけど。
リカ:私。
完治:赤名さん?
リカ:よく分かるね。あ、私のこと好きなの?
完治:あ、すいません。間違い電話でした。
リカ:あーー
完治:なーに?今入ったとこ?
リカ:ねね、彼女のことなんでしょう。
完治:え?
リカ:完治の青春の一ページ目って里美ちゃんのことなんでしょう?
完治:どうして?
リカ:分かるよ。顔に書いてあったもん。ね、それ、あたし読んであげようか、彼女の前で。
完治:あー?
リカ:自分じゃ言い出せないでしょう、「好き」っていうひとごとが。早口言葉五百遍よりも難しい時もあるもんね。
完治:大きなお世話です。
リカ:なんで。この私が恋のキュピットになって下さるのよ。
完治:自分に敬語を使わないでください
リカ:だから。。
完治:えっ、もしもし。ちくしょう。。。
完治:あのね、俺は新入社員だと思って、からかってる訳?
里美:あの、どちらにおかけでしょうか。関口ですけど。
完治:えっ。あ、関口。
先生:このCTと言うのはまあ、レントゲンの一種だと思ってる。曲線の吸収値の差で画像を作り、CT値を測ります。お、長崎、一のCT値いくつだ?
長崎:40.3です。
先生:うん。
三上:へー、偉いね。
長崎:見ないでよ。
三上:ちょっと見せて。
長崎:何するのよ。
三上:昨日はあれからどこ行ったの?知りたいな、どっちの君が本当の君なんだ。
長崎:ほっといてよ。
三上:そこを見てる女をこっちに向かせるのが趣味なんだよ。風見鶏みたいだよ。はい、よろしく。
長崎:風見鶏は風が吹いてるほうに。。 言っておくけど、私はあなたみたいな男は大嫌いだから。
三上:皆そう言うよ。
渡辺:これがね、MTMの0404、これは今一番売り線だから、これはまがらないね。
女:はい、どうぞ。
渡辺:あ、THANK YOU。
女:はい、長尾さんも。
完治:あ、ありがとう。
女:長尾さんって愛媛ですよね。
完治:うん、そうだよ。
渡辺:あの愛媛って、あれだよな。あの、成人式に足に縄をつけて、タワーからとびる、そう言う儀式ある。
完治:そんなのあるわけないじゃん。
渡辺:あ、ない?
完治:ないですよ。
女:中途入社ですよね。
完治:そう、あの、向うで一度就職したんだけど、やっぱこっち来たくて。
女:本当社内恋愛で問題起して、いづらくなったとか。あたしと問題起しません?
完治:へー?
渡辺:長尾こんはね、こう見えてもめちゃくちゃ手が早いからね
完治:ちょ、ちょっと待ってくださいよ。俺がいつ?
渡辺:赤名リカ。
女:えー?長尾さんとあの人なんかあるんですか?
完治:あ、いやいや、ないない。
渡辺:止めとけよ、あの女。できてるとか、部長と。
完治:またー。
部長:じゃ、よろしく。
リカ:はい。
部長:渡辺。
渡辺:はい。ほら、な。 はいはい、何でしょうか。
リカ:何?
完治:何って。呼んだから。
リカ:手首の運動したんだけどな、あ、首の運動もしたのかね。
完治:そうだ。昨日のあれ、関口の电话番号だったじゃないか。
リカ:そうだよ。挂けたの?
完治:かけたのって。挂けたの知らなかったから。
リカ:どうだった?
完治:どうだったって。
リカ:どうしたの?
完治:いや、どうしたって。夜待ち合わせしたけど
リカ:やったじゃん。どこ、どこ?
完治:教えない。
リカ:なんで?ピパパ、もしもし。
完治:ビービービー。
リカ:谁と話中なのよ。
完治:教えたら冷やかしに来るんだろう。
リカ:それは行くよ。
完治:だから。
リカ:じゃさ、じゃさ。颜に書いてあげるよ。僕はは君が好きだ。
完治:やめろよ。
トキ子:里美はね、ここ一番で隙がないからだめなのよ。
里美:隙?
トキ子:そう、隙を作るんだけどね。男が「好き」って言えるようにね。
里美:大きなお世話。
トキ子:だって、私里美はデートするなんて始めて聞いたもん。
里美:だって同級生よ。そんな大事件?
トキ子:向う里美のこと好きかもよ。
里美:まさか。
三上:ここ何時終るの?
里美:えー?
三上:待ってるから。
里美:あ、長尾君と約束があるの。
三上:あ、長尾と?なら三人でさ。それじゃーね。
里美:そんな、困る。
三上:待ってるよ。
三上:まだ怒ってるのか?
里美:何?
三上:動くなよ。はい。
里美:ああ。
三上:変わってないな。卒業アルバムのまんまだ。
里美:どうしたの?
三上:ええ?
里美:急に诱ったりして。
三上:何か問題ある?
里美:だって、今までこんな事なかったじゃない。五年も前からお互い东京にいて。
三上:忘れたからな。忘れたはずだったのかな。
里美:御免、三上君急に来ちゃって。
完治:ああ、いや、いいよ。
三上:悪いな。
リカ:はい、事業部。あー、どう?順調?えっ? あっ。
部长:あ、赤名、どうした?
リカ:運搬中のトラックが。で事故。
部长:運搬中?今日の発表会のか?
リカ:あの、ラケットは社内の在庫があるんですけど、ウエアが全く。
部长:で、事业部には谁もいないか?
リカ:全员会场式になんです。仓库のほうにサンプルが幾つかあるはずなんですけど。
部长:分かった。うちの連中に连络取って见る。
リカ:はい。
部长:で、テニスの発表は何时か?
リカ:九時です。
部长:うん。 どうした。
リカ:あっ。
部长:早く行け。
リカ:はい。
里美:はは。
完治:下手くそ。
里美:じゃ、永尾君やってみて。
完治:え、いいよ。俺はバッターみたいびょんびょん飛んじゃうよ。
里美:1、2、3、4、5、あ、凄い。
完治:へへへ。
里美:今度は三上君。
三上:え、俺はいいよ。永尾に花持たしてやるよ。
完治:そんなとげのある花いらねえよ。
里美:三上君。
三上:え?しょうがねえな。その代わり、俺が胜ったら、関口は俺のもんだ。
完治:えっ?
三上:勝っちゃったよ。
完治:ああ、御免。ちょっ、ちょっ、ちょっと。もしもし、あの、永尾ですけど。
リカ:完治!
完治:あ、あの、何かあったんですか。
リカ:今どこにいるの。
完治:ちょっと会社のほうがドライブちゃってさ。わるいけど、ここで。
里美:行っちゃうの?
完治:御免。あと二人でさ。
三上:時間かかるのか?
完治:さあ。
三上:昨日の店にいるよ。仕事が终わったら来いよ。そのほうが関口にもさ。
完治:いいの?
里美:待ってるから。
完治:じゃ、悪いけど。
三上:おう。
リカ:おつりいいです。
完治:どうも、すみません。
リカ:見てくる。
渡辺:どこへ。
女:リカ、リカ、営業の長尾から電話。
リカ:もしもし、完治?
完治:はいはい、迷子の長尾こんです。
リカ:もう、何のこと言ってるのよ、馬鹿。
完治:だったらあせたらしょうがないだろう。あのさー、今神泉というところにいるんだけど。
リカ:神泉?もうすぐよ。
完治:そうすぐだってさ、これ以上分からないんだよ。
リカ:うん、わかった。そういう、今神泉でしょう。
完治:あ、や、黄色いビルが見えるよ、右手に。
リカ:うん、そこで、そこをすぎたら二つ目の角右。
完治:はい。OKOK。
リカ:速く速く。赤信号などもいいから、速く。お願いだから、速く。
完治:だったらそんなこと言ったっては、こんなごちゃごちゃしてるのをわかんねいだよ。
リカ:黄色いの看板の?カレー?カレー屋それ、それを曲がってそう。完治!こっちこっちこっち。 方向音痴!
完治:へへへ。
リカ:もう頭だけね。。いっぺんにやってるみたいだった。
完治:そう?それ大変だったな。
リカ:うん。でも、よくあの時は完治がマイペースにいられるよね。
完治:それは俺の鈍間だって言ってるわけ。
リカ:うんん、そう言うのっていいと思うよ。里美ちゃんが言ってた通り。
完治:あ、あの、そうだ、関口と三上昨日の店で待ってて行かなきゃ。
リカ:うん、じゃ、ここで。
完治:ねー。一緒に来ないか?
リカ:いいの?
完治:今日のお礼に。
リカ:こちらこそ。
三上:永尾がいなくなった途端、黙り込むんだな。高校の頃からそうだった。
里美:怖かったのかな、三上君と二人きりになるのが。
三上:俺のこと、そんなに嫌いだったのか。永尾によろしくな。
里美:帰るの?嫌いなんか、嫌いなんかなれたら、どんなに楽だったろう。五年前、东京に出て来る时、駅までの桜並木を歩きながら思ったの。胸の奥んとこにしがみついている思いで、全部ここにおいて行こうって、あんなやつの事なんか、全部忘れちゃえって。
リカ:あー、今夜星が出てるよ。
完治:へー?出るよ、夜なんだから。
リカ:違う。東京で星が見えるのが珍しいことなんだから。
完治:そう?
リカ:一つ持って帰りたいな。
完治:へー?
里美:もう皆星みたいに変わらない距离でいられたらいいのにな。
完治:ああ、いた、いた、いた。
里美:三上君?
三上:俺ずっと関口にきらわれってるばかりと思ってた。一番ずるいのは関口、お前じゃないか。
里美:だって、三上君あの顷は。。
里美:私のことなんか好きじゃないくせに。
三上:俺はな。
里美:闻けないよ、闻けないよ。三上君には、私が似合わないだよ。
リカ:逃げろ。速く。だめだよ、また。
完治:なんで?
リカ:追いかけてくる。速く。
完治:どこへ行くんだよ。
リカ:あそこ。
完治:へー?
リカ:私ね、完治が三上君たちと楽しそうに话してるのを见てて、羡ましかった。私小さい时から転校ばっかりしてたし、十代の顷はずっと海外にいたから、昔からの友達っていないんだ。仲良くしてた友達たちも今はどこで、どうしてることか。でも、寂しいわけじゃなくて、例えば、寂しいことがあっても、眠れない夜があってもさ、そんな时はこうやって星空を见上げる。きっと世界中にもこうしてる人が一杯でさ。皆それぞれ一人きり行ったり来たりしてるんだけど。でも、见上げた星空は一つなんだ。
完治:また俺の顔に何か書いてる?
リカ:書いてる?この子俺のこと好きなのかなって、考えられないの?
完治:じゃ、また明日。
リカ:もう今日だよ。
完治:あ、そうか。
リカ:そう。
完治:じゃ、また後で。
リカ:寝坊しないように。
完治:目覚しかけて。
リカ:パジャマも着て。
完治:歯磨いて。
リカ:毛布に包まれて。
完治:いい夢見て。
リカ:完治の夢でも見ようかな。
完治:じゃ、俺も。
リカ:じゃ。
完治:じゃ。
リカ:バイバイ。
完治:バイバイ。
リカ:お休み。
完治:お休み。寝坊するなよ。
リカ:それ先言った。
完治:あ、そうか。いい夢見て。
リカ:それも。
完治:そうか。
リカ:なんかこれじゃ、何时まで立っても帰れないね。
完治:はあ。そんな夜もあるよ。
リカ:うーん。じゃさ、こうしよう?せえので一绪に後向くの。
完治:OK.
二人:せえの。
完治:ずるっちいな。
リカ:完治。
完治:何?
リカ:完治。
完治:なんだよ。
リカ:完治。
完治:だから何?
リカ:完治。好き!言っちゃった。悔しいな。
完治:な、何言ってるんだっけ。
リカ:お休み。
完治:ちょっと待ってよ。
リカ:完治。あれ、あれ、あれ取って?
完治:何をどうしてさ、あのところに靴を引っかかるわけ?
リカ:天気を占い。
完治:はい。
リカ:ん、やっぱり一応男なんだ。
完治:ねー、前から気になってたんだけどさ。そのデカイ鞄の中、何入ってるの?
リカ:愛と希望。ちょっと寝不足な。完治?先逃げようとした。
完治:へ?
リカ:私靴を取れなかったら、知らんな顔して行こうとしてた。
完治:気がつかなかっただけだよ。
リカ:ああ、「会いたくなかった」だって。
完治:勝手に呼ぶなよ。だってほら、急にあんなことするから。
リカ:私、トロンクを持ち上げたり。。
完治:キス。
リカ:あー。
完治:なんで?
リカ:私のバランタイデイは年中無休だもん。
完治:義理キスか?
リカ:え?
完治:関口と三上のああいうところを見たから、それで俺を同情して。
リカ:怒るよ。
完治:じゃ、何で?
リカ:そんなの。。電話中に。。喋っても説明できないよ。
完治:あ?
リカ:だって、ねー。
****
女:なんか機嫌いいね。
リカ:そう?
女:ワープロがサンバの。になってた。
リカ:わらせないでよ。
部長:赤名。
リカ:はい。おはようございます。
部長:おはよう。春キャンペンのサンプルが決めたから、事業のほうにチャックしてくれ。
リカ:はい。
リカ:これ全部ですか。
部長:そう、全部だ。
リカ:1日で終りそうもないわ。
部長:石井、僕のデスクの上にね、赤い表紙の書類があるから、それを持ちにいってこい。
リカ:あ、商品別に振り分けじゃないんだ。時間かかりそう。
部長:赤名?
リカ:はい。
部長:無理するなよ。
リカ:はい、分かってます。のんびり片つけます。
部長:相談相手くらいなら、なれると思う。どうだ、久しぶりに飲みにでも?
リカ:それって上司と部下として?それとも。。
部長:どちらでも?
リカ:どうしようかな。
部長:迷う振りしてくれて嬉しいよ。夕べご苦労だったな。これは部長としての言葉だな。
リカ:はい。
三上:よう!
完治:あ、ごめん、ちょっと。お前いつだっていきなりなんだな。
三上:昨日どうした?ずっと待ってたんだぞ、関口と。
完治:あ、仕事退けられなくてさー。
三上:あいつお前がいないと、機嫌悪くてな、苦労したよ。やっぱお前関口をつかむのがうまいよ。
完治:じゃなんで、お前関口。。
三上:何?
完治:なんでもない。
三上:なんだよ。言えよ。
渡辺:あら、長尾君のお友達?あそう。どうも、はじめまして、渡辺です。どうも、よろしく。
三上:そっちに行ってくれないかな。あんたに言いようはないんだ。
渡辺:あ、そうですか。
三上:ごめんね。
渡辺:どうも、また。
完治:俺もお前に言いようもないよ。
三上:おう。
リカ:完治知ってるよ。
三上:何?
リカ:昨日の夜のこと。
三上:昨日の夜?
リカ:誰も見てないと思った?
完治:はい。
リカ:はい。
完治:あ、只今留守にしております。あの、ご用の方はポストにご伝言。
リカ:速達です。判子ください。お邪魔します。
完治:ね、ここ谁に
三上:よう!
三上:見たんだってな。
完治:なにを?喋ったのか。
リカ:何もないねここの家。
三上:何も言い訳考えてないんだよ。何から话せばいいんだ。
リカ:ね、グラスどこ?
三上:おう、そんなに不思議なことかよ。何时もの事だろう。俺らしいと思うだろう。
完治:相手が違う。何时もとは違う関口なんだ。あいつはお前の寂しさを愈す为の玩具なんかじゃない。好きでもないのにそんな简単に。
三上:俺はあいつが好きだ。あいつにそばにいてほしい。世界中でたった一人、あいつだけを爱してるんだ。なんて言い訳だと纳得できるか、な。あいつキスしたら震えてたよ。俺のことよっぽど嫌いなんだな。あれっ、あいつキスしたの初めてだったじゃないかな。お前まだ手出してないだろう、な。
リカ:お待たせ。お湯割でいいよね。熱い、ふー。完治?
完治:摘み買ってくる。
リカ:三上君も饮めば。暖まるよ。
三上:あいつ本気で関口のこと好きなんだな。
リカ:あいつだけじゃないでしょう。本気なんでしょう、三上君も。
三上:永尾とはさ半ズボンはいた頃からの付き合いなんだよ。
リカ:みか、三上君、うそできない。
三上:小学校、中学校、高校、信じられる友達はずっとあいつだけだったよ。なのに俺、あいつが関口のこと好きだって知っててキスした。
リカ:それってそんないけないこと?三上君がキスしたのは完治が好きな里美ちゃんじゃないでしょう。三上君が好きな里美ちゃんなんでしょう。
三上:まさか。永尾から闻いてんだろう、俺は游びでしか女と付き合わねえ男なんだよ。
リカ:うそ。うそついて、わざと完治怒らせて彼女を譲ろうとしてる。
三上:考えすぎだよ。
リカ:あ、そう。
三上:永尾のこと好きなのか?
リカ:うん、好き。
三上:そうか。でも、あいつは関口のことが。
リカ:だから?
三上:そうか。関系ないんだ、な。そんなことは、な。
里美:はい、関口です。
完治:あ、もしもし、長尾。寝てた?
里美:うんん。今ね、電話のベルが鳴った瞬間、「あ、長尾君かな」って思った。
完治:なんで?
里美:ベルが長尾ぶかった。ブルルル。。って
完治:まさか。
里美:よく電話くれたよね、あの頃。
完治:そうだっけ?
里美:そうだよ。私が元気ない時はいつも、これ以上ないって言うタイミングで。
完治:そうだっけ。
里美:あれから三上君と会ったりした?
完治:え?ああ。
里美:なんか言ってた?
完治:別に何も、あ、三上はどうかした?
里美:うんん。私、やっぱり好きじゃない。三上君のああいう女の子と軽く付き合ったりできるなんて。
完治:じゃなんであんなこと。
里美:何?
完治:あ、いや。あ、関口さー、明日どうしてる?
リカ:お帰り。
完治:あれ、あいつは?
リカ:帰った。
完治:うん。なんか言ってた。
リカ:ううん。
完治:そう。
リカ:よかったね、疑い晴れて。
完治:ええ。
リカ:完治は置いてきぼりされたわけじゃなかったんでしょう、三上君と里美ちゃんに。
完治:どういう意味だよ。
リカ:もうこれで完治は里美ちゃんのことで一杯なんだね。空き部屋なんてこれっぽっちもないんだね。でも、私白旗あげるつもりないから。帰る。
完治:あ、送るよ、駅に。
リカ:いい。
完治:いや、けど。
リカ:いいの。で、明日どうしてる。
完治:ああ、明日ちょっと。
リカ:そうか。じゃ、これあげる。
完治:何これ?
リカ:里美ちゃんと行ってきなよ。じゃね。お休み!
完治:あ、ちょっと、おい!
完治:待った?
里美:うんん、私も今。
完治:でも約束の十五分前。
里美:そうだ。
完治:二人とも気が早い。
里美:あ、靴の紐。
里美:長尾君と三上君は、足元を見ればどちらかは分かる。
完治:えー?
里美:いつもかたを踏んでるのが三上君、靴の紐がとどけてるのが長尾君。
完治:なんか、二人ともだらしなかっただな。
里美:いいじゃない、男の子なんだもん。
完治:二十四なんて男の子じゃないな。あでも、やっぱ関口俺たちから見れば女の子の感じがある。。
里美:あ、傷つく。
完治:自分からこそ言っといたよ。
里美:男の子はいいの。
リカ:完治!
完治:リカ!
リカ:こんにちわ。
完治:なんで?
リカ:この辺りはね、私の担当。食べる?はい、里美ちゃん。食べて?ルールが分からなければ全然大丈夫。
里美:本当?
リカ:うん、はい。
リカ:じゃ、私ここで。
完治:あ、じゃーね。
里美:また仕事残ってるの?
リカ:うんん。
里美:じゃ、皆で一緒にご飯でも食べに行かない?
リカ:けど。。
完治:くれば。
リカ:本当?
リカ:乾杯!
里美、完治:乾杯!
里美:楽しかった。
リカ:よかった。誘った甲斐があった。
完治:あのー、誘ったのは俺なんですけど。
リカ:ねー、面白いでしょう。また誘ってあげるね。
里美:うん。
完治:もしもし。
リカ:もしもし。
完治:誘ったのは俺なんですけど。
リカ:キャッチホンだ。ねねー、ここで完治のおごりだって。
完治:もしもし。
リカ:はいはい。
完治:あ。。
里美:あ、
完治:どうした?
里美:あ、明日の父母会のことで、連絡することがあったの。ちょっといい?
完治:うん。
リカ:気をつけたほうがいいよ。里美ちゃんがいない間に完治がね、インドから。。かもしれない。
里美:見張ってて。
リカ:はい。
完治:どういうつもりなんだよ。人のデートについてくるか、普通。
リカ:何々?。。考えてたわけ?
完治:あのね、そんなんだから会社で変な噂が広がるんだよ。
リカ:え?
完治:あ、いや。
リカ:何それ。
完治:あ、うそうそ、なんでもない。和田部長とのこと。
リカ:あ、それか。本当だよ。
完治:え?
リカ:本当。ん、、どんなふうに噂たってるか分からないとさー。
完治:なんで?
リカ:なんでって、好きになっちゃったんだから、しょうがないじゃん。
完治:だって、あの人奥さんも子供もいるんだよ。
リカ:知ってる。
完治:不倫じゃないかよ。
リカ:分かってる。けどでも、私が好きなの。
完治:だって好きだった相手とでも寝るのかよ。
リカ:よかったね。半分しか残ってなくて。
完治:いい加減にしろうよ、お前。
リカ:だったら教えてよ、人を好きにならないで済む方法。馬鹿。
里美:あれ?
リカ:ごめん、仕事を残ってるのを思い出したから
里美:そう、残念。
リカ:じゃーねー。
完治:あ、熱いね。
里美:永尾君、好き
完治:えっ?!
里美:あ、ああ、先薬入れなかった?
完治:ああ、びっくりした。
里美:いやだ。そんな急に好きなんて言わないよ。三上君じゃないだから。
完治:言われたの?
里美:あ、違う、違うの。三上君が皆にそういうふうに言ってるっていう意味。
完治:ああ。でもさ、あの、あいつがいろんな女の子と游びまわってるのを俺はなんか認めないって言うか、あいつはあいつでさ。
里美:分かってる、分かってるよ。でも私は三上君みたいな付き合い方できないだろうなと思う。
完治:俺もかな。
里美:私たちって、似てるかも。
完治:さあ、似てるもん同士付き合うか。いや、そうじゃなくて、あの、じゃなくて、そうじゃないこともなくて。。俺と付き合ってくれないか?あ、いや、あの、急に何话してるんだろう。
里美:ありがとう。
完治:えっ?
里美:嬉しい。
完治:じゃあ。。简単じゃないもんな。
里美:简単じゃないから宿题にさせて。
リカ:もしもし。いいえ、違います。寝ようっと。第一のコース、赤名リカ。お休みなさい。
先生:おえ、三上君。
三上:はい。
先生:出席日数は足りないし、レポートも提出してもらん。試験にも出ていない。もう一年留年するか。
三上:ねね、同じクラスだったね。。のノートを貸してくれないかな。
尚子:女の子でも捜してるの?馬鹿みたい、かっこつけて。
三上:ありがとう。
渡辺:頑張るね。
完治:えー。
渡辺:仕事終ったら、飲みに行かない?
完治:いいけど。
渡辺:偶にはいいよね。
リカ:北海道と東北関東、よろしくお願いします。
完治:あ、ねねね、これ項目別に別れてないよ。フロッピないの?
リカ:あるけど、私も使うから。
完治:や、これ。。三日かかっちゃうよ。
リカ:三日掛かれば
完治:夕べのこと怒ってるの?あ、ごめん、謝るから。あの、失言でした。 あ、ちょっ、消えちゃったよ、あれが。
リカ:いいな。私の心の傷は死ぬまで消えない。
完治:そんな、大げさな。
渡辺:どうした?
完治:あ、ごめん。今日飲みにいけなくなった。
渡辺:なんで。
完治:や。
完治:これサンキュー。お礼にさ、何でも奢るよ。
リカ:ほっといて。
完治:ええ?
リカ:私のことよりさ、里美ちゃんのことでも考えてればいいでしょう。
完治:そう言うわけにはいかないよ。君には酷いこと言っちゃったわけだしさ。
リカ:気にしてくれてるの?
完治:やあ、そんなしてるさ、当たり前だろう。
リカ:胸がチクチク痛んだ?
完治:痛んだぞ、それは。
リカ:恋心。
完治:良心。
リカ:好きなんだ、私のこと。
完治:ああ?
リカ:それならそうと早く言えばいいのに。何奢ってくれるの?
完治:俺はさ。
リカ:何でもいい?
完治:はい、何でもどうぞ。
リカ:うんーとね。キャビアでも?
完治:キャ、キャビアでも。
リカ:ホワグラでも?
完治:ホワグラでも。
リカ:じゃさじゃさ。あったかいおでん食べたい。がんもにはんぺん。
完治:はあ、いいよ。
リカ:あ、あ、でも、これ终わらないと。七时过ぎるかもしれない。
完治:あ、いい、待ってるから。俺先に行ってるからさ。あのう、七时にマックスロード。
リカ:あ、はい。
完治:OK!
リカ:うん。
完治:じゃ。
リカ:うん。あ、遅れるかもしれないよ。
完治:え?あ、いい、いい。待ってるよ。待って待って铜像になってまで。じゃね。
ウエイト:いらっしゃいませ。
リカ:コーヒーください。
ウエイト:はい。
リカ:済みません。今何时ですか?
ウエイト:七时三十分です。
リカ:はあ、帰っちゃったかな。
里美:ふん、昨夜な、私ずっと永尾君のこと考えてたんだ。
完治:へえ?
里美:いろいろ思い出しちゃった。高校の顷、私皆から苛められたことがあったじゃない、家のことで。
完治:ああ。
里美:私の家がラブホテル経営してるってこと、クラスの皆に知られて、学校に来たら机の上に嫌らしいなんか刻んでて、私泣きながらかえって。でも、次の日行ったら、ちゃんと消してあって。永尾君、私耻ずかしくて、お礼も言えなかったんだけど、あれ、すごく嬉しかったんだよ。
完治:ああ、それ、俺じゃないよ。
里美:え?
完治:三上だよ。あいつが放课後、一人で残って、ずっと消してたんだ。うん、関口?どうしたの?
里美:どうしたの?あ、そうだ。返事しなくちゃね。こんな私でよかったら。
完治:出よう。
里美:永尾君。
完治:はあ、俺寄るところあるから、ここで。
里美:どうして?
完治:取り消すよ。
里美:ええ?
完治:付き合ってくれとか言ったあれ。
里美:どうして?
完治:やっぱいいよ。友达のままでいよう。このままでいよう。
里美:永尾君。
完治:それが最高。それ一番いいよ。やすもんだから舍てていいよ。
リカ:完治。よかった。仕事なんて来るの遅れちゃったからさ。完治もう帰っちゃったのかと思った。
完治:ずっと待ってたの?
リカ:结构待ったと思う。私ほら、时计持ってないからさ。时间分からないし。今何时顷?うーん、もうこんな时间。よかった、铜像にならなくて。私が铜像になったらさ、皆待ち合わせに付き合ってくれるかな。忠犬リカだって。はは、帰っちゃおうかなと思ったんだけど。完治奢ってくれるなんて一生に何度あるか分からないしさ。それ逃げしたら、夜枕元に勿体ないお化け出るかもしれないなんてさ。
完治:とにかくどこか店入ろう。
リカ:もうだめ。ここまで。电池切れちゃったみたい。こんなにそばにいるのにね、こんなに远く见える。なんでかな。来てくれてありがとう。嬉しい、本当だよ。じーんときた。あんなのはなんでかな。一绪にいたいのはなんでかな。
リカ:そうか。そんなこと言ったんだ、完治。
里美:それっきりそのまま何も言わないで帰っちゃったから。それっきり何も手につかなくて。
リカ:そう。
里美:外に好きな子できたのかなあ。
リカ:そんなことないよ。そんなわけないよ。完治いちずだもん。里美ちゃんはさ、里美ちゃんは完治とちゃんと付き合いたいと思ってた?好き?
里美:一绪にいたい。
リカ:好き?
里美:寂しい时、悲しい时一番会いたい。
リカ:好き?
里美:でも、それって好きってことなんでしょう。
リカ:好きは好きよ。あ、完治もうすぐここ来ちゃうよ。会いたくなかったら、今のうち。
里美:ううん、ここで待ち合わせしてるの。先电话で无理言って。
リカ:ああ。
完治:あいつ。
リカ:あ、来た、来た。駄目じゃない、女の子30分待たせちゃ。罚金。
完治:俺、ピザ屋じゃないの。现场立ち会わなくていいわけ?
リカ:完治は?
完治:俺昼休みだもん。ああ、大体なんで二人は?
里美:あ、私が相谈にのってもらってたの。
完治:相谈?
リカ:さてと、そろそろ二人きりにしてあげようかな。タッチ!似合ってるよ、二人。
里美:私永尾君に甘えてたのかな。私がはっきりしないから、それで永尾君なんか误解******
完治:いいよぞ。
里美:でも******
完治:今まで通り高校の同级生、同郷の友达それでいいよ。
里美:でも、永尾君が先に言ったんだよ。友达以上なろうとしたのは永尾君が******
完治:俺が先じゃないよ。三上。俺见たんだよ。あの夜関口と三上がキスしてるの。三上言ってた、その时関口泣いたって、俺のことよっぽど嫌いだったんだなって、そう言ってた。俺もそう思った。
里美:そうだよ。そう、私******
完治:けどさ、泣いたのはさ、その时泣いたのはさ、三上が好きだったからなんだろう。
里美:违うよ。永尾君。
完治:一昨日、あの店で私に见せた涙と同じ涙だったんだろう。
里美:はい、関口です。
三上の母:もしもし、三上と申しますが、健一の母です。里美ちゃん覚えてる?
里美:はあ。
三上の母:东京に出てきたんですけど。おり入ってお愿いがあるの。时间ある?
リカ:や!随分仕事热心ですね。
7
完治:俺は昔から仕事热心です。邪魔だから、向こう行っててくれませんか。
リカ:振られてじゃん。
完治:振られたんじゃない。
リカ:じゃ、振ったの。
完治:そういう问题じゃない。
リカ:ね、私がいるうちに泣いちゃいな。
完治:ああ?
リカ:お土产にして持って帰ると一人になってから辛いよ。
完治:目玉の中に玉葱擦り込まれたって君の前じゃ泣かねよ。
リカ:相谈にのってあげるって。
完治:あなたに相谈するくらいなら、こっくりさんに相谈します。
リカ:何を、人がせかっく慰めようとしてんのに。
完治:あ、そうですか。
リカ:ね、完治さあ、ねえ!おお、働いています、働いています。永尾完治、失恋の痛手を仕事で误魔化すかのように。働け!働け!働くんだ!振られちまった悲しみを、破れたハートをエネルギーにして働くんだ。あっと、力尽きたのか。完治、ぼうっとしています。头の中を描きめぐるのは里美ちゃんの颜か。今里美ちゃんの笑颜が走马灯のよう******
完治:一人にしてくれよ。
リカ:完治、顽张れよ。元気出せよ。そんなんじゃ。
三上:関口!
里美:电话しても出ないから。
三上:あ、スイッチ切ってたんだよ。月曜までレポート呈示しないと、また留年でさ。昨夜から彻夜だよ。
里美:そう。
三上:うん。やあ、しかし、惊いたな。関口が家に来るなんてな。
里美:あ、违う。勘违いしないで。三上君のお母さんに頼まれたから。お父さん心臓発作だって。
三上:コーヒーでいいか。
里美:すぐ帰ってきてって。お母さんすごく心配してた。とにかく连络だけでも。
三上:いつものことだよ。帰るの?
里美:用件は伝えたから。
三上:おい、ちょっと待ってよ。
里美:放してよ。そんなつもりできたんじゃない。
三上:どう言うつもりだよ。
里美:放して!
里美:外に、外に何人も付き合ってる子いるんでしょ。
三上:だから軽蔑するのか。近付きもしない、离れもしない。そんな间に俺を缚る资格あるかよ。いつだって俺から逃げてばかりのお前によ。ふん、帰れよ。お前の代わりぐらい几らでもいるんだよ。出て行けよ、出て行けよ!
完治:はあい。
リカ:私。寝てた?
完治:寝てました。
リカ:元気?
完治:こんな时间に元気なのは君とコンビ二ぐらいなもんだよ。
リカ:残念、私も元気ないのでした。
完治:なんで?
リカ:完治が元気ないから。後悔してる?里美ちゃんとのこと。
完治:全然してないとは嘘なんだろう。取り敢えずO.K.してくれたのを、こっちから缔めたんだからさ。
リカ:そこが完治のいいと子だよ。里美ちゃんの気持ち一番に考えて上げて。
完治:そんな立派なもんじゃないよ。ただ振られたってだけ。
リカ:恋爱はさ、参加することに意义があるんだから。例え駄目だったとしてもさ、人が人を好きになった瞬间って、ずっと、ずっと残っていくものだよ。それだけが、生きていく勇気になる。暗い夜道を照らす懐中电灯になるよ。
完治:ふん、そんな慰めんなよ。
リカ:顽张れ、私も顽张る。
完治:ああ。
リカ:大丈夫だよね、あの二人。里美ちゃんと三上君。
完治:三上だって、いつまでもあんな女の子と游んではかりいないでさ、ちゃんと関口のことだけ考えてなれるさ。
リカ:うん。
完治:あ、そうか。これから二人応援しなきゃいけないんだもんな。うまくいくきっと。
リカ:うん。
完治:胜手に人の机座んなよ。
リカ:うーんと、失恋の伤はもう愈えたかな。
完治:少し愈そうと思ったが、大きな间违いだよ。
リカ:ねえ、今夜暇でしょう。
完治:胜手に决めんなよ。
リカ:この前のさ、10倍で返すってあれ。
完治:ああ、いいけど。あのほら、俺もさ、何だかんだ******
リカ:いいの?いくないの?
8
完治:はい、はい。
リカ:はいは一回で欲しい。
完治:はい、はい、はい、はい。
リカ:可爱くないなあ。
完治:君に可爱いなんて思われたくありません。
リカ:ああ、可爱い、可爱いなあ。だって******
完治:会议。たく、君と话してるといつまで立っても、时间立つの忘れちゃうよな。
リカ:本当?
完治:ああ?
リカ:今言ったの。
完治:何か言ったか。
リカ:あれっ、女の子と一绪だ。完治!
三上:おう、永尾。
完治:どういうつもりなんだよ。
三上:えっ、何でそんなまじな颜して。
リカ:ね、ね、向こう行こう。ね、ね、向こう行こうね。
三上:ええ?
尚子:あ、でも。
リカ:あ、こっち空いてる、どうぞ。
尚子:なんなんですか。
リカ:ああ、放っとけないんだよ。普通、自分振った子のことなんかどうでもいいと思うにのね。
尚子:あなた、彼の彼女?
リカ:私?うん。
三上:お前もやるよな。関口泣かししまうんだから。可哀そうによ。永尾に振られたって言ったよ。
完治:あいつはお前のことが好きなんだよ。
三上:分かってる。
完治:そうだったら、はっきりしろよ。ちゃんとあいつのこと考えてやれよ。
三上:考えてるさ、あいつが逃げなきゃとっくにそうしてるさ。
完治:それはお前がいつまで立っても外の女と游びまわってるから、だから******
三上:いいのかよ。
完治:ええ?
三上:いいのか。俺が外の女切って関口の気持ち受け止めても。
完治:俺がお节介するようなことじゃねえだろう。
三上:意気张るなよ。取り消すなら、今のうちだぞ。そうか、今度会う时はもうあのごろとは违うからな。
完治:あ、じゃ、俺こっちだから。
リカ:え、もう?10间行く约束でしょう。
完治:分割にしてくれ。じゃ。
リカ:家へ游びにお出でよ。
完治:へえ?
リカ:どうぞ。ふー、どうしたの?入りなよ。
完治:いや、やっぱ帰ろう。
リカ:なんで?
完治:いや、醉ってたみたいだし。あの、一応送って来ようってだけだから。
リカ:もしかして、完治******
完治:何?
リカ:大丈夫だよ。完治が袭いかかってきたら、私ちゃんと大声出すから。
完治:あのなあ******
リカ:なんだら、ポケットにピストル隠しとこうか。
完治:はあ、お邪魔します。
リカ:どうぞ。适当座っちゃってて。
完治:うん。
リカ:あああ。
完治:あ、あ、悪い。
リカ:もうちょっとで出来上がるとこだったのに。
完治:あ、あの、いいじゃ。ほらあの、これでさ、もう一回楽しめるよ。
リカ:それ终わるまで、一歩たりともここから出せないからね。ねえ、ちょっと罪の意识感じてる?楽しんでやってない?
完治:こんな夜中に人の家でパズルやってる马鹿いるか。
リカ:やるじゃん。
完治:うん。こういうの得意なんだよ。
リカ:なんか食べる?作って上げるよ。
完治:料理できる?
リカ:当たり前でしょう。
完治:うん?
リカ:可爱い。そんなことに热心な颜してやって。
完治:じゃ、止めようか。
リカ:いいの、いいの。はい。あ、违う。ちが、ちが、これっ、こっちだよ。
完治:ああ。
リカ:违うって。それはね、こっち、こっち。あ、ちが、何やってるの?
完治:うるせなよ、いちいち。俺やってるなら、黙っていろよ。
リカ:これ私のだもん。
完治:あ、そうだっけ。
リカ:あ、いやだ、いやだ。こんなやつと同じ空気吸ってると思うと、いらいらするわ。息止めてようっと。
完治:胜手にしろよ。
リカ:胜手にします。はあ、はあ。
完治:本当に止めてたのか。
リカ:うん。何を?完治?
完治:うん。
リカ:本当は所は里美ちゃんのことまだ好きなんでしょう。
完治:そんなことねえよ。
リカ:そんなことあるよ。じゃなかったら、三上君がほかの子といてもあんなに一生悬命なんない。
9
完治:この间と全然言ってること违うんじゃないかよ。
リカ:だって、悔しいんだ。
完治:ああ?
リカ:全然谛めてない。
完治:谛めるとか、谛めないとかの问题じゃないんだよ。
リカ:じゃ、どういう问题?
完治:君には関系ないんだろう。
リカ:あ、そう。もういいじゃん。さあ、あと一息だ。顽张ろう。あれ?最後の残りがないの?
完治:どこか、その辺転がったよね。
リカ:ないよ。
完治:しょうがないなあ。あと一个なのに。
リカ:はあ、ああ。
三上:仱欷琛n里美:お节介かもしれないけど、一度家帰ったほうがいいと思う。
三上:今さらあんな町に帰ろうかよ。
里美:嫌いなの?
三上:生まれた町なんて好きじゃないさ。俺が家を出た後、亲父养子をとったんだ。だから、俺には帰る场所がないんだよ。関口、俺のそばにいて欲しい。まあ、返事はいつでもいいよ。五年も待ったんだからな。
里美:私ね、ずっと思ってたの。三上君に好きって言う途端、あの顷の私たちはどこか远くへ行っちゃうな、そんな気がしてたの。だから******
三上:いいんだよ。それでいいんだよ。昔の事なんか全部忘れちまえ。
里美:いいの?
三上:うん?
里美:本当いいの?三上君のこと好きになっても。
三上:信じてくれよ。なんて言っても无理か。これでいいだろう。もうお前だけだ。
里美:もういいから。分かった******
渡辺:やあ、今日昼ご饭何食べおうか。
完治:あ、何でもいいよ。
渡辺:何でもいいってことねえだろう。眠そうだね。
完治:えっ?
リカ:お早う!
渡辺:おう、お早う!
リカ:ねえ、パズルの残り1个ね、まだ见つからないんだよ、まだ。
完治:ああ。
リカ:ねえ、また游びに来てね。こうなら、今度はまたちゃんとした料理作ってやるからね。じゃ、お先。
完治:何言ってんだろうな、あれね。
渡辺:へへへ。で、お前あいつ家行ったの?
完治:ああ、行ったっつかな。
渡辺:じゃ何?やった?
同僚1:永尾さん、7番にお电话です。
完治:はい。お电话変わりました、永尾です。
三上:三上だけど。お前との约束、ちゃんと果たしたから。
完治:约束?
三上:あ、先関口が帰った。
完治:お前******
三上:関口と寝た。安心しろ。これから、ちゃんとあいつと付き合って******
同僚2:永尾さん、大変なんです。渡辺さんと赤名さんが******
完治:えっ?
渡辺:いてっ!何するんだよ。
リカ:今ここは崖っ渊だってあんたそんな颜してたよ。
渡辺:あ、悪かったな。
完治:へえ?
部长:永尾。
完治:はい。
部长:饭まだか。
完治:はい。
部长:先のあれはな、全面的に渡辺が悪い。
完治:何があったんですか?
部长:赤名が近くにいるの知らないでな、こそこそ噂话してた。
完治:ああ。
部长:见境なしに谁とでも寝る女だっていったらしい。しかしなあ、あいつが怒ったのはそのことじゃないんだ。
完治:ええ?
部长:永尾、お前を被ってあいつ怒ったんだよ。
完治:へえ?仆のことで?
部长:うん。渡辺がな、お前のことを、あんな女と寝るなんて马鹿だとかなんだとか。そしたらあいつ、私のことで何言ようも胜手だけど、完治のこと侮辱するのは许さないだって。
リカ:あああ。
完治:悪かった。俺のために。
リカ:别に完治のためじゃないよ。自分のためにしたこと。そんなの人のせいにしてたら、やり切れないよ。
完治:けど、なんか元気ないみたいだし。
リカ:そんな。何时も、何时もあたしたって元気なわけじゃないもん。やってらんないなんて时もある。どんなに元気な歌闻いてもバラードに闻こえる夜もある。
完治:リーカ、俺君みたいに人元気にさせる方法知らない。こんな时なんて言えばいいんだ。
10
リカ:仆は君が好きだ。ラブじゃなくていい、ライクでいいからさ。嘘でもいい。それでファイト出るからさ。
完治:好きだ。
リカ:どのぐらい。
完治:このぐらい。
リカ:そんなもん。
完治:こーのぐらい。好きだ。
リカ:嘘つき。ねえ。
完治:うん?
リカ:セックスしよう。
リカ:お早うございます。
完治:あ、お早う******
リカ:すごい早起き。ラジオ体操でも行くの。コーヒー出るね。
完治:あ、いいよ、いいよ。
リカ:いくない。外寒そうだね。
完治:うん。
リカ:雪でも降ったかな。
完治:うん。
リカ:もう夏だね。
完治:うん。
リカ:水着买って海行かなきゃね。
完治:うん。
リカ:完治って马鹿だね。
完治:うん。
リカ:私って可爱いね。
完治:ううん。
リカ:どうした。
完治:ええ。
リカ:ぼうっとしている。
完治:别に。
リカ:後悔してるんでしょう。
完治:何を?
リカ:私とこんななっちゃって。
完治:こんなんなっちゃってって?
リカ:里美ちゃんのことを思い出した?
完治:あん?
リカ:私抱いてる时。
完治:ええ?
リカ:ええと言って、完治は分りやすい。
完治:马鹿なこと言うなよ。
リカ:はーい。
完治:元気だな。
リカ:何时もだよ。
完治:だから、全然何时もと変わらないんだな。
リカ:何か问题ある?
完治:いや。どうした?
リカ:私电车一本遅らすから。
完治:なんで?
リカ:二人で手つないでちゃまずいでしょう。服同じだしさ。
完治:ああ、そうか。随分樌れているな。
リカ:うん?
完治:いや。
部长:永尾、ちょっと来てくれ。
完治:あ、はい。
完治:新制品ですか?
部长:うん。
完治:いいですね。
部长:ただ、この分野に関してはうちは他社に比べて遅れてるからな。売り込みはかなりきついぞ。
完治:はい。あ、でも、このデザインだったら、あの、ガンガン発注できますよ。
部长:おう、まあ、小売店のほうはなんとかなるだろう。问题は大手のしょうちょくだよ。おう!赤名。
リカ:はい。
部长:三月からのイベントはこいつが便利、それは赤名に闻いて。売り込み頼んだぞ。
完治:は、はい。
部长:じゃ、頼むぞ。
完治:はい。
リカ:はい。
完治:君家にさ、腕时计忘れてきちゃったみたいでさ。
リカ:时计?うん、分った。探しとく。いい気にこんなの作られてもさ。売るほうとしたら、大変だよ。
完治:そのほうがやりがいあるよ。
リカ:あ、ね、アルペンススポーツだったら、私コネあるから绍介してあげる。
完治:あ、いいよ、そんなもん。
リカ:うん、大丈夫。この间ね、イベントで知り合ったんだけど。あそこのちょっとハンサムな主任、私に気があるんだわ。一回焼肉でも付き合ってあげればさ******
完治:いいってんだろう。
リカ:怒ってる?
完治:怒ってないよ。
リカ:もしかしてさ、完治さ******
渡辺:はあ******
リカ:责任取らなきゃとか、そんなこと思ってたわけ?もう笑っちゃうな。
完治:へえ?
リカ:あのね、教えてあげる。完治は田舎から出てきたばかりだから、知らないかもしれないけど。东京の女の子って、そう言うこと全然気にしないんだよ。东の空からお日様が升った瞬间に夜の事なんか全部忘れちゃうの。
完治:えっ、冗谈だろう。
主任:こっちの売り场はね、そう広いわけじゃないから。
完治:初めは少しずつでも置いて顶ければ、あの、他社に决して负けない売り上げを出す自信があります。
主任:どこもそう言うんだよね。
完治:あ、いえ、あの、商品に関して彻底して******
职员:主任、お电话が******
主任:おう。と言うわけなんだ。
完治:あ、はあ、あの、また伺います。
主任:あ、君!
完治:はい。
11
主任:今度来る时はさ、お宅の会社のほら、赤名リカ君だっけ、彼女を寄越しなさいよ。
リカ:はい、もしもし。
完治:永尾だけど。
リカ:完治?
完治:寝てたって闻くんだよな。
リカ:ううん?
完治:大体さ、何时もこのぐらいの时间挂けてきてさ、定期便で。
リカ:今日は挂けなかったよ。
完治:だから、夜中に电话挂けられたあの気持ちを思い知らせやろうと思ってさ。
リカ:うそだ。本当は私の声が闻きたかったんでしょう。
完治:马鹿言うなよ。
リカ:じゃ、どうして?时间溃し?
完治:あ、はあ、今日アルペン行ってきた。
リカ:あ、どうだった?
完治:あ、それはもう、顺调、顺调。あのう、君の手なんか借りる必要全くなし。あの、猫の手ほどの価値もないかな。
リカ:あ、そう。
完治:何か関系あるの?あそこの主任と。
リカ:関系って?
完治:いや。だから******
リカ:なあに?
完治:いや。あ、そう。あの、俺の时计探してくれた?
リカ:あ、うん。だって完治が初めて私にくれたプレゼントだもん。
完治:胜手に决めんなよ。
リカ:お守りにするの。あ、もうこんな时间な、寝ようっと。
完治:ちょっと、おい、猫ばばする気かよ。
リカ:どうせ、私は猫の手以上ですよ。
三上:よう!
尚子:今顷レポートの件、贷せって、女の子と游んでばかりいるからね。いっつも。
三上:あれ、焼いてるの?
尚子:冗谈言わないでよ。私は******
三上:いや、别にどうでもいいけど。座らないか?あ、そうだ。解剖学のノート取ってない?
尚子:今持ってないけど。
三上:あ、そう。
尚子:何を?
三上:ついででいいからさ、家にノート持ってきてくれないかな。
尚子:あきれた。よくそんな自分の都合のように考えられるわね。
三上:あ、じゃ、俺が君家取りに行こうか。お父様叱られちゃうから。はあ、君しか頼めるやついないんだよ。
三上:欧りたかったら、欧ってもいいぞ。
完治:何言ってんだよ。俺がいつまでも落ち込んでると思ってるわけ?ふざけるなよ。俺は******それよりもお前があんな电话してくるからこっちはあの、ちょっと。
三上:うん?
完治:あ、いえ、いえ。
三上:永尾。
完治:うん?
三上:関口のこと好きか?
完治:あ、そんないつまでも******
三上:そうじゃないよ。友达として。あの顷と同じようにさ。
完治:当たり前だろう。あ、この顷だって、あいつはちゃんと******
三上:なら、三人で会えよな。
完治:へえ?
三上:俺と関口のこと、祝福してくれるよな。
完治:今日は。
主任:おう。この前の。
完治:ハートスポーツの******
主任:あ、はあ、O.K.
完治:先日は、あの、受注の件で难しいとお伺いしたんですが。あの、是非もう一度お话だけでも******
主任:あ、そうだね。え、じゃ、上の事务所とこで。
完治:ありがとうございます。
主任:お宅のほら、赤名リカ君から连络あってね。まあ、话ぐらいは闻きましょう。
完治:はい。
リカ:うん?
完治:アルペンに电话したか?
リカ:うん。
完治:余计な事するなよ。
リカ:电话しただけだよ。
完治:口出すなって断わっただろう。
リカ:ああ、はあ、ありがとう。それでどうだった?
完治:どうだったって。まあ、御荫で、取っ挂りついた。
リカ:よかった。
完治:よかったって。
リカ:ねえ。
完治:あのさ。
リカ:うん?
完治:あ、やっぱりいいや。
リカ:何?気になる。そう言うの绝対気になる。
完治:いや、今度の休み暇?
リカ:デート?
完治:いや、関口と三上と三人で会う约束してんだけどさ。
リカ:うん、そうじゃ辛いから私に相手に入れって事?
完治:そうは言ってねえだろう。
リカ:そうでしょう。
12
完治:だったらいいよ。君には頼まないよ。
リカ:この间ね、里美ちゃんに会ったよ。
完治:あ、そう。
リカ:里美ちゃん今三上君と付き合ってんだね。知ってた?
完治:知ってた。
リカ:そうか。知ってたんだ。それはそうだよね、道理で。
完治:なんだよ。
リカ:别に。
完治:言えよ。気になるんだろう。
リカ:里美ちゃんの事があったからあの夜私と寝たんでしょう。寝なきゃね。うん、これではっきりした。これであの夜の事お互いちゃらだね。
完治:胜手に决めんなよ。
リカ:せいせいしたでしょう。私はしたよ。
完治:うそだろう。
リカ:うそじゃない。本当だよ。决まってんじゃん。付き合ってあげてもいいよ。
完治:ええ?
リカ:里美ちゃんと会うんでしょう。私が中和剤になってあげる。
完治:もう本気なんだ。
三上:ああ。彼女のことどう思う?お前のこと好きなんだろう。
完治:揶揄ってるだけだよ。
三上:そんな女じゃないだろう。
完治:游びなんだってさあ。そんなふうに言われたらどうしようもないじゃないか。
三上:ええ、好きなのか。
完治:ああ?
三上:俺にはそう闻こえたよ。
完治:まさか。そ、そんな事考えたこともなかったよ。
三上:おお、あ、そう。
完治:なんだよ。
リカ:今日さ、また一回も完治と口きいてないでしょう。
里美:うん。私のこと軽蔑してるようにね。
リカ:どうして?
里美:永尾君のことでいろいろ相谈してたの。
リカ:あ、振っちゃったこと?
里美:はあ、でも、そう见えてもしようがないのかな。
リカ:大丈夫だよ。完治ね、そんなことで冷たくなるような男じゃない。
里美:うん。だから余计に。
リカ:そうだね。いっそのこと冷たくしてくれた方がいいかもね。
里美:どんな颜で话せばいいのか。
リカ:こんな颜。
里美:无理。
リカ:でもさ、里美ちゃんが暗い颜してると、完治余计悩んじゃうよ。
里美:うん。
リカ:あいつ优しいから。
里美:うん。
リカ:だからさ、笑颜で会って、もう一度友达に戻れるなら、それが一番いいよ。それしかないよ。
里美:うん。そうだね。なんかリカさんが一番永尾君のことよく分かってるみたい。
リカ:そう?
里美:うん。リカさんと一绪にいる永尾君が私の知ってる永尾君の中で一番元気。
リカ:喧哗してるだけ。
完治:関口。
里美:何?永尾君?
完治:三上はお前のこと本気で好きだよ。はあ、あ、なんかこれでやっとかたがつきましたって感じ。あ、幸せになれよ。本当言うとさ、三上に泣かされてるんじゃないかなって、结构心配してた。
里美:まだ大丈夫。
三上:おい、まだってなんだよ。あ、そうだ。来周の日曜日にさ、引っ越しの手配したから。
完治:うん?で、三上引っ越すの?
三上:あ、こいつの家にな。
里美:あ、でもまだ。
完治:あ、よかったな。
三上:で、そっちはどうなんだよ。
完治:え?どっち?
リカ:こっちも顺调だよ。
完治:ああ?
リカ:相性いいよね。昼も夜も。
完治:冗谈よせよ。
リカ:冗谈?
完治:そうだよ。俺とお前なんの関系もないんだからさ。
リカ:じゃね、お休み。
三上:お休み。
里美:お休み。
三上:お前ら******
完治:何?
三上:いや、いいや。
里美:永尾君、じゃ。
完治:あ、じゃ。
完治:あ、おい、帰んないのかよ?
リカ:完治?
完治:うん?
リカ:どうするの?里美ちゃんのこと。
完治:何?俺はもう全然さ。
リカ:好き******なんだね。
完治:さっきのはさ、悪かったと思ってるよ。ただ、なんか急にああ言うふうに言われるとさ、なんか焦ると言うか。别にさ、関口のことはどう******
リカ:いいよ、别に。
完治:はえ?
リカ:私だってさ、ちょっとむしゃくしゃしたから、完治と寝ただけだし。别に爱とかがあったわけじゃないもん。
13
完治:嘘だったのか。
リカ:ええ?
完治:嘘だったのか。今まで俺のこと揶揄ってただけなのか。
リカ:そうだよ、完治。私が好きって言うと、焦たりしてさ。ああ、楽しかった。どうしたの?どうしてそんな悲しそうな颜するんだよ。
完治:游びに寝る女なのかよ。テニシューズの契约あって。
リカ:ええ?
完治:あいつと寝て仕事取ったんじゃないのかよ。
リカ:なに言ってるの?何言ってるの?帰る。
完治:待ってよ。まだ话し终わってないんだよ。
リカ:なんの话?私は谁と寝ようと胜手でしょう。ほっといてよ。
完治:ほっとけないよ。
リカ:可笑しいよ。言ってることめちゃくちゃだよ。私たち関系ないじゃん。完治何时もそう言うじゃん。
完治:それは******
リカ:私と完治は関系ないんだよ。完治は优しいから私のこと心配してるだけなんだよ。もういいよ、忘れよう。
完治:へえ?
リカ:何时だっけ?あ、そうだ、空港で会ったんだ。そう。あの时から今夜までのこと、全部忘れよう。
完治:そんな简単に******
リカ:振り出しに戻してさ。思い出全部ちゃらにしよう。お休み。じゃね。バイバイ。
完治:待ってよ。
リカ:待たない。
里美:三上君?
三上:何?
里美:どうして言ったの?永尾君に。一绪に住むって。
三上:またかよ。
里美:だって******
三上:永尾の前では绮丽なままでいたいってことか。
里美:そんなんじゃ******
三上:俺にはあんな笑颜见せたこともなかったぞ。
里美:ええ?
三上:お前な******はい。
尚子:どうぞ。勘违いしないでね。私はただあなたが留年する******うーん平静ね。こういうことよくあるんだ。
三上:ありがとう。悪いんだけどさ、今日帰ってくれるかな。このお礼はまと今度必ず******
尚子:马鹿にしないでよ。
三上:教えてやるよ。どうして俺が永尾にあんなこと言ったか。お前の気持ちがな、お前の気持ちがまだ永尾に残ってるからだよ。
完治:いかがでしょうか?
主任:中岛君。
中岛:はい。
主任:十一番の棚の上あれ出てないだろう。
中岛:え、空いてますよ。
主任:あ、空けとけ。
中岛:はい。
主任:ハートスポーツさんが引っ越してくる。
中岛:分かりました。
完治:それでは******
主任:君には通ってもらったからな。交通费代わりだよ。あと、赤名君からの强い推荐もあったし。彼女は优秀だよ。多少気は强いお固いけどな。
完治:はあ?
主任:今回の件で、彼女と电话でさ、代わりに一杯付き合って言ったんだよ。今、好きな人のことで头が一杯だってさ。
部长:本当か。
完治:はい、来周から合わせといてもらえることになりました。
部长:そうか。よーし。よかった。どうした?なんか不利な条件でも出されたか?
完治:あ、いえ。
部长:ならそんな暗いするなよ。お前が入社以来の初めの手柄だ。
完治:仆だけの力じゃないんです。赤名の助けもあったのことで。
部长:ああ、そうか。よし。じゃ、今夜赤名も交えて饮みに行こうか。
完治:あ、それが******
リカ:ただいま、完治。
完治:なんだよ。出张へ行くんだったら行くって一言言えな。
リカ:なんで部长でもないあんたにいちいち断わらなきゃいけないのよ。
完治:あ、そうかよ、そうかよ。何だ人がせっかく心配しちゃったのに。
リカ:うーん、心配してたんだ。
完治:だ、だから、ほらあの、胸騒ぎするから。
リカ:病院行った方がいいんじゃない。
完治:心臓病じゃないよ。ああ、ちょっと、もしもし。
リカ:はい。もしもし。
完治:あ、例のあのテ二シューズの件うまくいった。
リカ:あ、そう。
完治:君のお阴。
リカ:完治世渡り下手だからさ。あたしがなんとかしてあげなくちゃさ。
完治:お前に言われたくなんかによ。
14
リカ:そう。ほら。ぶかぶか。
完治:うそばかり。お前がそれ持ってる限り忘れるなんてできないじゃないかよ。
リカ:だって、今ならまた好きって言った时と同じ気持ちでさよなら言えるんだよ。そんなに私のこと好きなんだ。うーん、知らなかったなあ。あ、そう。けどね、あたしの気持ちってものもあるし、そう简単には両思いにはなんないよ。
完治:顽张る。
リカ:夜中に寂しい时飞んできてくれる?
完治:飞んでいく。
リカ:ヒマラヤの天辺から电话したら、迎えに来てくれる?
完治:迎えに行く。
リカ:暖かいおでん持ってくれる?
完治:屋台ごと持って行く。
リカ:ビートリズのコンサート、家で开け来たいって言ったら?
完治:连れてくる。
リカ:ジョンはどうするの?
完治:俺が代わりに歌う。
リカ:魔法つけて、この空に虹挂け照って言ったら?
完治:それはできないかもしれないけど。
リカ:じゃ、だめだ。
完治:でも、魔法だったら使える。
リカ:どんな?
リカ:好き?好き?
完治:ああ。
リカ:爱してるって言って。
完治:爱してる。
リカ:名前付けて言って。
完治:爱してる、リカ。
リカ:爱してるよ、完治。
完治:あ、そうだ。あの雪だるまサンキュー。
リカ:うん。手冷たかったんだよ。完治?
完治:うん?
リカ:私ね。ずっと思ってだよ。完治は绝対私のこと好きになるって。
完治:よく言うよ。
三上:あの二人似合ってるよな。
里美:ええ?
三上:永尾にはさ、ああ言う子が向いてるよな。
里美:ああ、うん、うん。そう思う。御免なさい、私が******
三上:あ、もういいよ。谢るなんて永尾のこともう関系ないんだからさ。里美?
里美:何?
三上:俺にはお前しかいない。お前にも俺しかいない。忘れるなよ。はあ。
里美:忘れない。
リカ:シーンとしてるね。
完治:うん。
リカ:あ、はは。
完治:この野郎。はあ、ああ、冷たい。なあ、もう寒いから帰ろうよ。
リカ:ううん。もうちょっといるんだもん。完治?
完治:うん?
リカ:昨日の夜ねえ、私の梦に完治出てきたよ。
完治:へえ?
リカ:完治の梦にも私が出てきた。
完治:ああ、いや。オムライス腹一杯食う梦见た。
リカ:そう。梦の中でね。フォークダンス踊ってるの、私。
完治:へえ?
リカ:みんなでこうまるくなって踊ってるの。ねえ、今まで付き合った人と顺番に踊ってるの。
完治:何人ぐらい?
リカ:内证。完治惊くから。うそ、うそ。そんな一杯じゃない。それでね、それでね、次完治の番になったの。
完治:うん。
リカ:やっとかと思って手伸ばしたら、そこで音楽终わっちゃった。いなくなっちゃったんだよ、完治。で、寂しくて泣いたんだよ。そんなのによく完治そんな时にオムライスの梦なんか见てられるね。
完治:だって、そんなの******
リカ:踊ろう。
完治:へえ?
リカ:梦の続き。ねえ。えーとね。せえの。
完治:うん?
リカ:もう一人になりたくないよ。もうほかの谁かじゃいやだよ。
完治:もう离さない。
部长:それじゃ、Aランチ二つ。なんか饮むのか。
リカ:いいです。
部长:そう。それと仆にオレンジジュースして欲しい。
リカ:ふふん。
部长:うん?
リカ:変わってない。ご饭食べながらジュース饮むとこ。子供みたい。
部长:上司を揶揄うんじゃないよ。
リカ:はーい。はいっ?
部长:いや。その、なんだ、やっぱり付き合ってるのか?
リカ:へえ?
部长:いや、だからさ、その永尾と。
リカ:はい。
部长:あ、そうか、そうか。
リカ:部长そう言う话してる时本当照れ屋。
部长:うるせよ。どうだ、ずっと付き合っていけそうか?俺を安心させてくれるか?
リカ:安心?父亲みたい。
部长:父亲だよ。
リカ:何时だって思ってます。これが最後の恋だって。和贺さんの时もそう思ってました。
部长:お世辞でも嬉しいよ。
15
リカ:完治の家ってさ、蜜柑だけはやたらにあるよね。美味しいけど。
完治:実家から送ってくるんだよ。
リカ:爱媛だもんねえ。
完治:うん。
リカ:完治の生まれた町か。ねえ、どんなとこ?
完治:いや、どんなとこってさ。
リカ:うん。
完治:うーん、あ、确か写真会ったよ。
リカ:うん、见る、见る。
完治:あ、これ、これ、これ。じゃん。やれ、ああ、これ、これは。
リカ:はあ、何、これ?
完治:これは、これは。
リカ:见っちゃったよ。
完治:なんだこれ。
リカ:うん、おう、田舎。
完治:ええ、悪かったな。
リカ:でも、そう言うとこ好き。
完治:うん。
リカ:うーん、あ、ねね、これ、これどこ?
完治:あ、小学校。俺が通ってた。うん。
リカ:ああ、ここで完治勉强してたんだ。
完治:いや、勉强って言うか、游んでばかりだったけどね。
リカ:うん、どんな游び?
完治:うーん、罐蹴りとか。あと秋千でさ、谁が一番漕げるとかさ。あ、あとね、裏山でさ、探検ごっことかもしたな。
リカ:うん。
完治:秘密基地作って、宝もん隠したりしてさ。
リカ:宝物って?
完治:いや、ラムネの空き瓶とね。あの、夏祭りで买った绵饴の棒とか。
リカ:ははは。
完治:いや、今考えればさ、何これってもんなんだけどさ。うん。静かな町でさ。云がぷつんと切れる音まで闻こうえてきそうでさ。あ、空なんかさ、クレオンで涂ったみたいにまっつ青なんだよ。で、夏休みになると、盆踊り大会このグランドであってさ。
リカ:うん。
完治:で、俺なんか浴衣着て、金鱼すくいやったり、あと花火あげたりしてた。
リカ:いいね。
完治:ああ、知ってる?あのね、こうやってさ、段ボールの切れっ端こうやって持ってさ。丘をぽーと滑り降りるんだよ。それがね、スリルあって最高。
リカ:スペースモンドより?
完治:あ、まあ、全然。シャツがさ、风集めてこんななって。あ、俺さ、自慢じゃないけど、兜虫捉まえるのクラスで一番うまかったんだよ。
リカ:え、それってさ、うまいとかと言うことと関系あるわけ?
完治:あるよ。雨あがりにもさ、すげえよくとれるんだよ。夕立ちなんか降った後に。ぶゅっと口笛をふいって友达集めて、山中入る。
リカ:うーん。
完治:懐かしいなあ。あ、そう、そう、そう。あのね、この校舎の柱に卒业する时にさ、名前ほったんだよ。六年二组永尾完治って。あれもう残ってねえだろうな。
リカ:ねえ、确かめに行こうよ。
完治:へえ?
リカ:それでさ、その隣に私の名前书くの。
完治:そんなこと言ったって远いんだからさ。
リカ:行ってみたいの。完治の生まれた町に行ってみたい。
完治:じゃね、今度のまとめて休み取れる时に连れて行くから。
リカ:本当?
完治:うん、本当。
リカ:约束。
完治:へえ、约束。
リカ:行けるよね。いつか二人で行けるよね。
完治:うん。
完治:あ、夜さ、一绪に食事しないか。
リカ:あ?
完治:あのう、今日俺のさ******
リカ:残念。约束しちゃったんだ。
完治:へえ?
リカ:うちの部の大原君に诱われちゃったの。
完治:行くのかよ?
リカ:行くよ。
完治:なんで?
リカ:完治だって女の子に诱われたら行くでしょう。
完治:俺は行かないよ。何言ってるの。
リカ:行くよ。完治も行ってるもん。
完治:いいよ俺、お前一人と行って******
リカ:えっ?ええ、何か言いませんでした?
完治:言いません。
リカ:あ、そう。じゃ、饮みに行っちゃうかなあ。
完治:あ、行けば。
リカ:行くよ。
完治:あ、行ってらっしゃい。
リカ:行ってきます。でもね、完治がね、そんなに言うんだったら向こう断ってあげてもいいよ。そう、そう言う気。大原君手が早いって言うしな。饮みに行くだけじゃすまないかもしれませんね。私纯情だしさ、大原君に行くよって言われたら、うんなんて行っちゃうかもしれないなあ。さあ、どうする、どうする、永尾完治?ピンチだ、ぴんちだ!おう、ホテルに入りました。あ、大原君、シャワー先に浴びろよなんて言ってます。ああ、こんなままでは。うん?おう、仕事が手につかないのかな。完治、动揺しています、动揺しています。
16
完治:お前な。
リカ:さあ、言うか。ついに本音が出るか。リカ行かないでくれ。Come Back To Me!
完治:うるさいよ。ああ、実はさ、今日俺の诞生日なんだ。
リカ:知ってるよ。买い物して帰るから、家で待ってて。
完治:だっ、だって、大原は?
リカ:うちの部に大原君なんていないよ。じゃね。
完治:ただいま。
リカ:HAPPY BIRTHDAY!完治!
完治:はあ。
リカ:こっち、こっち。
完治:あっ、これ、これ全部自分で作ったの。
リカ:どんな问题?あ、ケーキはね、买ってきたんだけどね。へへへへ。
リカ:3、4、5、6、7才小学校入学。おめでとう。三上君と会ったの、この顷。
完治:うん、そんかな。
リカ:8、9、10、11、12、13中学校入学。おめでとう。初恋は?
完治;え、いや、もっと前。これかな。
リカ:6才?早いねえ。
完治:はあ。
リカ:えーと。14、15、16高校入学。里美ちゃんに出会う。しかも一目惚れ。おめでとう。17、18、19、20、大人になったら何になりたかった?
完治:サッカー选手。
リカ:だめでした。
完治:いや、今までそう思ってるよ。
リカ:そうか。21、22、23东京に出てくる。この年、永尾完治は生涯で最も重要な事件がありました。さて、何でしょう。
完治:赤名リカと出会う。
リカ:まあ、それはさておき。24才。私が知ってる完治の人生はこれ一本だけか。
完治:はあ、これからもっと増えていくよ。
リカ:はい。消して。
完治:はあ、あ。せいの。
リカ:おめでとう。
完治:ありがとう。
リカ:さあ、食べよう、食べよう。シャンパンも买ってきたんだ。
完治:あ、御免な。
リカ:うん、いいよ、いいよ。
完治:あ、帰ろうと思ったらさ、なんかいきなり得意先から电话がかかってきちゃって。あ、いや、あのう、なんか、いきなりなんかクレームがつけられちゃってさ。あの、得意先から、あ、やあ、ほかの皆帰っちゃってるし。あのう、これでもさ、あの、走って帰ってきたんだ。御免な。リカ?どうした?
リカ:どうしてうそつくの?完治に似合わないよ。うそつくの似会わないよ。うそは、うそだけはいや。いやだよ完治。こんなのいやだよ。
完治:リカ、待ってよ。リカ、リカ、リカ、おい、待ってよ。リカ。うそついたのは******
リカ:私こんなだけどさ、こんなだけど、でも、完治を好きになった私ちょっと気に入ってるんだ。
完治:リカ。
リカ:悔しいよ。悔しい、完治。気持ちは一つしかないんだよ。二个はないんだよ。どこに置いてきちゃったの?24时间好きって言ってて、仕事してても、友达と游んでても、完治の心全部で好きって言ってて、ちゃんと捉まえてて、私だけを见てていなきゃどこに行っちゃうよ。
完治:リカ。
リカ:完治、お早う。
完治:お早う。
リカ:サンキュー。うん?何见とれてるの。
完治:あ、いや。悪かった。
リカ:何が?
完治:いや、何がって。昨日のこと。
リカ:昨日のこと?
完治:で、怒ってないの?
リカ:なんで?
完治:なんでって。
リカ:怒ってるに决まってるでしょう。ね、完治分かってる?私は完治が全部だよ。あ、悔しいんだもん。
完治:いや、分かってるよ。俺だってちゃんとリカのことだけ考******
リカ:うそだよ。完治は気持ち半分どこかに置いてきちゃってる。
完治:そんなことないよ。
リカ:じゃ、今言ってよ。爱してるリカって言ってよ。世界中に闻こえるように。
完治:いや、今ってさ。
リカ:ほら、また余所见してる。
完治:いや、余所见じゃないってだって。こんなとこじゃ言えないだろう、普通。
リカ:言えるよ、私は言えるよ。言ようか、爱し******
完治:いや、うるせよ。なあ。
リカ:爱してるよ、完治。
17
リカ:はーい、そこのお兄さんお茶しない。
完治:はあ、びっくりさせんなよ。
リカ:コーヒー入れてきたからさ。
完治:あ、今仕事してるから。
リカ:あっと、ほかの女から电话かかってくれば飞んで行くくせに、彼女の诱いは断るか。この男优しいふりして、心は悪魔です。
完治:だから谢るよ。関口があんなんなってるのほっとけなかったから。
リカ:あ、ほう、皆さん、お闻きになりましたでしょうか。ほっとけなかった。その间ほっとけられたリカの立场は
完治:好きだって。
リカ:ああ、永尾完治24才。ついに告白しました。里美ちゃんが好きだ。
完治:违うよ。リカのこと言ってるの。
リカ:あ、言い訳していますよ。言い訳していますよ。反省の色が见られません。
完治:反省してるよ。しれるし、本当関口のこと、なんでもないから。
リカ:全然?
完治:全然。
リカ:でも、こんなぐらいは思ってるでしょ。
完治:いや、このぐらいも思ってない。
リカ:でも、これぽっちぐらいはさ。
完治:これぽっちぐらいは******
リカ:ああ。
完治:うそ、うそ。冗谈。全然。
リカ:ああ、そう。ああ、そう。さんざん私のこと弄んどいて舍てるんだ。酷い、酷い、酷すぎる。はあ、せいせいした。饮む?うん。
完治:うん、ありがとう。昨夜ちゃんと帰れたか。
リカ:うん。
完治:ケーキうまかったよ。
リカ:そう。
完治:料理も。
リカ:そう。どうしたの?急にしおらしくなっちゃってさ。
完治:それは******
リカ:本気にした?
完治:ああ?
リカ:あれね、うそ泣きだよ。あたしが泣くのなんてさ、わさび食べたときと「赤毛のアン」読んだ时ぐらいかな。ふん。
完治:へえ?
リカ:そんなわけないでしょ。电话。
完治:はい、永******あ、三上?関口が。あ、そうか。ああ、どこ?分かった。じゃ、後で连络するわ。うん。
リカ:里美ちゃんどうかした?
完治:ああ、盲肠で入院したんだって。
リカ:盲肠?
完治:先手术したんだって。
リカ:じゃ、お见舞行かなきゃね。
完治:はあ、あ、一绪に行こう。
リカ:うん。
里美:この间、御免なさい。リカさん怒ってなかった?
完治:あああ。
里美:あ、そう。よかった。私のせいで永尾君とリカさんと喧哗しちゃったら。
完治:ああ。まだ、三上とうまく行ってないのか。
里美:もう分からなくなっちゃった。
完治:ちゃんと三上と话したのか。
里美:でも、言叶で足りない気持ちってあるから。あんなに好きだったのにねえ。
完治:何言ってるんだよ。思い出せよ。五年间ずっと三上のこと思ってたんだろう。だから、もう俺にあんなこと言うなよ。いや、とに******
里美:分かってる。もう一度、もう一度三上のこと信じてみる。はい。
尚子:今日は。お加减いかがですか?
リカ:ただいま。
尚子:今日は。
リカ:今日は。
三上:どうした?
尚子:同级生の彼女が入院してるのよ。お见舞いにぐらい来るでしょう。
三上:これ买ってきたよ。
里美:お花いただいたの。
三上:ありがとうな。
尚子:この间、彼女に误解されたみたいだから、そのお诧び。その代わり、私の结婚式にも花持ってきて。私结婚するの。本当言うとね、それを言うに来たの。それで全部疑い晴れるでしょ。
三上:あ、そう。结婚するんだよね。そうだよな。それ最初から言えば误解されずにすむなんだよ。うっかりしてたよ。
尚子:私も他の人と変な噂たったりしたら困るし。それじゃ、お大事に。
完治:なあ、俺の言った通りだろう。
里美:ああ。
三上:何?
里美:あの、三上君は浮気するような人じゃないって励ましてくれてたの。
リカ:そんなこと言って本当は里美ちゃんの有为に仱恧Δ趣筏郡螭扦筏纭n完治:あのな。
18
リカ:里美ちゃん、パイナップルとね、オレンジとね、あとね、甘いもん一杯买って来ちゃった。
三上:レモン搾ってあげるね。
完治:はい、もしもし。
リカ:寝てた?
完治:ああ。あ、何、俺明日早いんですけど。
リカ:ねえ、今日の话さ、本当なのかな。
完治:ええ?
リカ:ほらあのう、病院でさあ、结婚するって言ってたあの子。
完治:ああ、本当なんじゃないの。
リカ:でも、三上君さあ、そんなこと知らなかったみたいだよ。
完治:そうだっけ?别にそんなふうに见えなかったけどな。
リカ:うーん、あ、ねえ、今顷里美ちゃんたちエッチしてるかな。
完治:うん?
リカ:あ、焦てる。
完治:え、焦てない。だ、だいたい関口と三上がエッチしてるの、何で俺が焦るわけ?
リカ:そんなの自分の胸に闻けばいいでしょう。
完治:なんだよ。自分からかけてきといて。
完治:あ、関口は?
三上:あ、家で寝てるよ。
完治:あ、じゃ、あんま长いこと付き合わせんなよな。
三上:余计な気前するなよ。二人で饮むのは久しぶりなんだから。
完治:あ、じゃさ。
三上:うん?
完治:後で电话入ろよ。俺アリバイ证明するから。
三上:动监察机か。
完治:まあ、ちょっと安心したけどさ。
三上:ええ?
完治:この间、病院に来たあの子なんだろう。関口の不安の元は。
三上:はあ、まあな。
完治:いくら三上でも、结婚决まった女の子に手出したりはしねえよな。
三上:ああ。
完治:今、间あいたぞ。
三上:心配するんなよ。あのお嬢さん俺に指一本触れさせてくれなかった。
完治:そう言う问题でもねえだろう。関口はさ、どんな思いでお前のこと待ってたか。
三上:どんな思いだよ。お前知ってるの?
完治:いや、あのう、ああ、とにかくさ、俺に誓いよ。
三上:何を?
完治:いや、俺が好きなのは関口里美だけだと。
三上:そんなことお前に言えるのかよ。
完治:言えるんだろう。本気だったら言えよう。
三上:じゃ、お前も言えよう。
完治:ええ?
三上:俺が好きなのは赤名リカだけだって。
完治:俺たちは関系ないだろう。
三上:まあ、うまく行ってるならいいけどさ。彼女何时もより元気なかったからさ。
完治:ええ?
三上:気が付かなかったのか。お前里美のことばっか気にして、肝心の自分の女见失ってどうするんだよ。あんないい女お前には勿体ねえよ。
完治:はあ、どこがいい女だよ。
三上:まあ、里美とは正反対だかな。
完治:うん。何时だったけなあ。
三上:うん?
完治:いやさ、高校二年か三年の时にさ、俺関口とデーとしたことあるんだよ。
三上:二人でか?お前抜け駆けしたの?
完治:あ、いや、いや、映画见に行っただけだよ。で、映画见终わった後にさ、喫茶店入ってクリームソーダ頼んだんだよ。で、饮みながら话してたらさ、あいついきなり无声だよ。で、俺、どうしたのって闻いたら、颜真っ赤おにして、桜んぼを食べのんちゃったって。
三上:桜んぼ?
完治:うん。クリームソーダに付いてた桜んぼの种をさ、俺の前じゃ出せなくてそれで耻ずかしくて饮んで噎ちゃったんだって。
三上:马鹿なやつ。
完治:まあ、笑うなよ。俺、本気で感动したんだからな。その时思ったんだよ、俺こういう子好きだなって。
三上:お前も変なやつだねえ。
完治:お前には分からないよ。いいんだよなあ。本当好きなんだ、ああ言う関口のああ言うこと。あ、ちが、ちが、违う。あのう、好きだった、好きだった。过去形な。あ、饮もう、饮もう。
三上:俺はいいけどね。まあ、明日仕事だろう。
完治:余计な気使わないよ。お前と二人で饮むのなんて久し振りなんだからさ。
リカ:完治がこんな酔っ払ってるの初めて见た。
三上:こんな酒癖悪いやついないよ。
19
リカ:こんな女癖悪いやつも、ほかにいないけどね。里美ちゃんも苦労するよ。
三上:大丈夫だよ。振られるところ见ただろう。
リカ:振られるとこ******あの结婚するって言ってた彼女?
三上:ああ。
リカ:じゃ、三上手出そうとしてたんだ。
三上:彼女さあ、里美に似てるんだよ。手出しても、届きはしないよ。
リカ:そう言う问题じゃないでしょう。完治が怒るのも无理ないや。
三上:持てない僻みじゃないの?
リカ:持てるもん、完治。でも、三上も结构いい男だと思うよ。
三上:ふふん、そうか。
リカ:完治ほどじゃないけどさ。
三上:なかなか男见る目あるじゃない。ははは。
リカ:うん。
三上:永尾も幸せなやつだよなあ。
リカ:あたしもね。ふん。
三上:ふん。ああ、永尾に负けないぐらい、俺も里美のこと好きだったんだよ。やっとその思果たしたって言うのに、俺も何やってんだろうなあ。
リカ:私もちょっと饮もうかな。ねえ、三上君。
三上:うん?
リカ:もう里美ちゃんのこと好きじゃないの?
三上:そんなことはないけどさあ。好きな子がやっぱ一人じゃなきゃだめか。いろんな子がいてさ、いろんな好きになり方があってさ、せっかく好きになったのを我慢するのってなんか可笑しくないかな。
リカ:うーん、私には分からないや。私の好きは一个しかないもん。
三上:でも、永尾は违うかもしれないぜ。
リカ:うん?
三上:男ってさ、今付き合ってる女より、振られた女の方が一层眩しく见えることってあるんだよ。
リカ:里美ちゃんのこと言ってるの?
三上:いや、例えば、例えばね。
リカ:例えば、完治が里美ちゃんのことを、例えば忘れられなかったとしてもさ、私の好きは负けない。一グラムも减らないよ。私が见つかった恋だもん。谁でも壊せない、たとえ完治でも。なんて言いながら、本当はちょっと怒ってんだけどさあ。
三上:何?
リカ:马鹿野郎!私がどんなに完治のこと思ってるか分かってるか。分かってないでしょ、马鹿。
リカ:な、なあに?
完治:頼むよ、周りうるさいんだから。
リカ:いいじゃん。
完治:あのね。
リカ:あのさあ、完治のとこに私の绀のジャケット置いて来ちゃったの。今度持ってきて。
完治:そんなの自分で取りに来いよ。
リカ:あ、そんなこと言って、家に诱い込もうとしてる。
完治:诱い込むって。
リカ:じゃさ、取りに行くから约束して。
完治:うん?
リカ:嘘つかないで。
完治:へえ?
リカ:嘘つかないで。
完治:ええ?
リカ:全部教えて。谁かと会ったら、谁かとキスしたら、谁か好きになったら、その度に全部教えて。赤い糸に誓って。OK!さてと、仕事だ、仕事!
完治:ああ。
リカ:うん?
完治:今日来る?
リカ:考えとく。
三上:よう!待った?
尚子:急に呼び出して悪かったわね。
三上:どうかしたの?
尚子:男の人、自分から诱った何で初めて。どう?
三上:うん?
尚子:彼女の误解とけた?
三上:ああ、あの时は助かったよ。
尚子:感谢してる?
三上:してる、してる、感谢感激、雨、あられだよ。君にしてた误解も解けたしな。结局お嬢さんなんだよなあ。フィアンセは亲の决めた相手なんだろう。スケジュール通りに人生撙螭侨毪毪盲皮铯堡¥Ι`ん、立派だね。
尚子:そうよ。悪い?私は亲のために结婚するのよ。数えるほどしか会ったことのない、好きでもない男と私は结婚するの。でも、でもあなたに责められる覚えないわよ。
里美:もしもし、関口です。この间、お见舞いに来てくれて有り难う。あ、そう、リカさんにもお礼言っといて。永尾君、今何してる?まだ会社かな、リカさんと一绪?私はね、私は******もう分からない。三上君が信じられない。お愿い。永尾君、决めて。永尾君の言う通りする。だから******
20
リカ:绝対行けるよねえ。
完治:この校舎の柱に卒业する时にさ、名前ほったんだよ。六年二组永尾完治って。あれもう残ってねえだろうな。
リカ:ねえ、确かめに行こうよ。
完治:へえ?
リカ:それでさ、その隣に私の名前书くの。
完治:そんなこと言ったって远いんだからさ。
リカ:行ってみたいの。完治の生まれた町に行って见たい。
完治:じゃね、今度まとめて休み取れる时连れて行くから。
リカ:本当?
完治:うん、本当。
リカ:约束。
完治:へえ、约束。
リカ:完治と一绪に行けるよね。
完治:リカ?今、関口と会ってた。帰ってきたら、留守电入ってて、俺に会いたいって。俺会った。三上がほかの女抱いてるの见たんだって。関口落ち込んでて。结局何もしてやれなかった。
リカ:それで全部?
完治:うん。御免。
リカ:ううん。本当のこと言ってくれて嬉しい。许してあげる。その代わりにさ、うーん、爱媛连れてて。
完治:爱媛って、うちの田舎?
リカ:うん。连れててくれたら、许してあげる。そうだ。
完治:何?
リカ:夜汽车に仱盲皮怠n完治:夜汽车って。
リカ:うん、爱媛行こう。
完治:いてーっ!いてっつてんだろう。
リカ:男の子でしょう。殴り合いしてる时は痛いなんて言わないくせに。
完治:あ、いてて。そんな押し付けんなよ。
リカ:人がせっかく手当てしてやってんのに、何それ伟そうな态度。
完治:谁も頼んでねえだろう。大体なんでこんなやつまで连れてくるんだよ。
リカ:しょうがないでしょ。三上君他に行くとこないんだからさ。はい、出来上がり。
完治:いてっ!
リカ:ふん、结构似合うよ、二人とも。明日のジョーみたい。さてと、私。
三上:あの、帰るの?あ、いて、いて。俺もう消えるからさ。
リカ:いいの、いいの。今ね、完治と喧哗中だから。殴り合ってるとこ格好よかったから、手当てだけはしてやったけどさ。
三上:あ、そう。じゃ、俺が代わりに成败しといてやるから。原因は?
完治:お前こちの话はすんでねえだろう。
リカ:话だけですむならいいけど。今夜もう喧哗しちゃだめ。
三上:永尾に言ってやってよ。こいつなら口下手なぶんだから、手出すのが早いんだから。ほら、きた。
リカ:あっと、鞄。じゃね。
三上:あ、ありがとうね。
リカ:うん。
尚子:この间は酔っ払っちゃって。
三上:とんでもないお嬢さんだよなあ。御阴でこっちは******座れよ。で、お父様には言ったのかな、结婚やめますって。おい、今度そのフィアンセという人に合わせろよ。俺が品定してやるよ。
尚子:するわ、结婚。この间は酔ってたし。
三上:何言ってんだよ。したくないって、亲の言いなりで好きでもない男と结婚なんかしたくないって、お前そう言ってだじゃねえかよ。
尚子:何を、あなたには関系ないことじゃない?あなたには、あなたにはあんな素敌な人がいるじゃない。
リカ:里美ちゃん!おじさん、待って!ラッキー、こんな大きいのもらちゃった。
里美:急に电话したりして、御免なさい。
リカ:いいの、いいの。こういうお昼もいいよね。
里美:谢ろうと思って。
リカ:何を?
里美:永尾君にいろいろ迷惑挂けちゃって。
リカ:いいよ、いいよ。あんなやつじゃんじゃん迷惑挂けてやって。
里美:リカさんにも。
リカ:私?
里美:うん。御免なさい。
リカ:迷惑って、もしかして里美ちゃん私に不幸の手纸送ったりした?真面目すぎるじゃん。里美ちゃんわね、真面目すぎるんだよ。偶にははめはずしてさ。三上君に焼き饼やかせるぐらいことしなきゃ。
里美:うん。
リカ:ああ言う人好きになっちゃったんだからさ。それなりに强い子じゃなきゃ。
里美:どんなふうに?
リカ:だから、浮気したら、ぱんとひっぱたいちゃうとかさ。うん。
21
里美:大丈夫?
リカ:大丈夫じゃない。ああ、助かった。今度ね、爱媛へ行くんだ。
里美:爱媛って、私たちの******?
リカ:そう。どんなどこかなって。
里美:何もないとこよ。
リカ:いいの、いいの。里美ちゃんさ、でも思い出一杯あるでしょう。
里美:うん。
リカ:完治と三上君と里美ちゃんと、思い出一杯あるでしょう。
里美:うん。
リカ:だから。
里美:でも、三上君と出会わなければ、こんな切ない気持ちって一生知らずにすんだのかと思った。
リカ:うーん、でも、恋するあったかい気持ちも一生知らなかったかもね。出会わなければよかった人なんていないよ。
里美:ありがとう。
リカ:うん?何が?
里美:私ね、もう决めたの。
リカ:うん?
里美:三上君と别れる。
リカ:そう。
リカ:完治!完治、完治!ねねね、ねね。
完治:悪い。これから外回りなんだ。
リカ:うん、まだ大丈夫。
完治:ああ?
リカ:明日行くことにしたからね。
完治:何それ?
リカ:爱媛にきまってんジャン。明日から休み取ってさ。うん。
完治:今からじゃ无理だよ。
リカ:今じゃなきゃだめだよ。
完治:なんで?
リカ:なんでって。
完治:なんでそんな急いでいきたがるわけ?
リカ:いいじゃん。行きたいんだからさ。
完治:いや。今すぐ行きたい訳を述べなさい。なんかあったわけ?
渡辺:はあ、お待たせ******
リカ:とにかく明日行くからね。绝対だからね。
完治:おい!
三上:おいっ!いてっ!
完治:なんだ?まだいたのかよ。
三上:谁か来たのかよ。
完治:うん。こんなしつこく鸣らすやつとは世界中に一人しかいねえだろう。
リカ:Good morning!
完治:なあ。
リカ:なあ?何、何?私来るのを分かってたわけ?こうやっぱ心が通じ合ってんだね。
完治:はい、はい。
リカ:迎えにきたんだよ。
完治:ああ?まさか。爱媛これから行こうとか言うんじゃねえだろう。
リカ:ピンポン。おめでとうございます。爱媛は松山统合温泉、一泊旅行が当たりました。しかもこんな可爱い女の子も一绪。
完治:こんな时间冗谈やめてよ。
リカ:で、行くって言ったじゃん。
完治:それはお前が胜手に言ってたんでしょう。
三上:何、爱媛なんか行きたがってるの?
完治:そう。
三上:何もねえとこだぞ。
完治:そう、そう、そう、そう。言ってやって、言ってやって。
リカ:行くの。
完治:分かった、分かった。
リカ:本当?
完治:来月行こう。
リカ:だめ。今、今行かなきゃ意味がないの。
完治:で、何の意味だよ。
リカ:だから******
完治:だから?
リカ:だから******もういい。ちょっと揶揄ってみただけじゃん。
完治:ああ?
リカ:私が一绪に旅行行ってあげると言ったらさ、完治喜ぶかなと思って。
完治:だからさ、行かないとは言ってないだろう。何でこんな急に行きたがるのよ。
リカ:いいよ。男二人で朝起きれないと思って、何も苦しめにきてあげたの。お休みなさ。
完治:いてな、おい。おい、ちょっと。
三上:ああいう言い方変じゃねか
完治:お前に言われたくないよ。
部长:先方は夕方には受け取りたいって言ってんだよ。それまでには頼むよ。
完治:はい。
部长:永尾。
完治:はい?
部长:まあ、最近ちょっと疲れてるみたいだな。
完治:はあ、このところ绝対だなんだって、いろいろ忙しかった******
部长:赤名のことだよ。
完治:へえ?
部长:最初に言っといたはずだぞ。あいつそう简単に付き合えるような女じゃない。
完治:はあ、はい。
部长:あいつはあいつの全部でむずかってくる。よそ见なんかしてようものなら******
完治:机嫌悪くて。
部长:いや。机嫌の悪いうちはまだいいんだ。それはあいつの黄色い信号だよ。あいつの机嫌の悪さは何时も寂しさの裏返しだからな。赤信号はないぞ。その前に赤名はいなくなる。ある日突然にな。
22
完治:あんな急に爱媛へ行きたいっても冗谈にしか思えないじゃないか。俺だって、入社してまもないし。そんな简単に休むなんて无理なんだよ。
リカ:无理してよ。
完治:ああ?
リカ:无理してほしいの。完治に无理して连れててほしいのにな。
完治:ほら、あれだ。そう、あしたさ、ディズニーランド行こう。俺まだ行ったことないしさ。スペースマウンテン仱恧Δ肌%辚怠ⅴ撺`マウゥ帽子かぶれよ。结构似合うんじゃないかな。
リカ:ねえ、今日里美ちゃん三上君に会ってるんだよ。
完治:ああ、知ってるよ。
リカ:知らないの?
完治:いや、だから知ってるって。
リカ:违う。今日里美ちゃんが三上君と会ってるのは别れるためなんだよ。あの二人别れちゃうんだよ。
リカ:よう!
三上:よう!
リカ:ああ、そんなに饮んちゃって。
三上:まあ、座れよ。一绪に饮もうぜ。
リカ:振られた?
三上:まいいか。
リカ:いいけど。でもそれストレートでしょう。ねえ、饮みすぎだよ。里美ちゃん******は?
三上:知らない。
完治:はい。もしもし。
リカ:完治?
完治:はあ、うん。
リカ:あ、ご免。今三上君と一绪にいるんだけどさ。三上君すっこお酒饮んちゃって、落ち込んでるの。きっと里美ちゃんはもっと。こっちは私が何とかするからさ。完治、里美ちゃんのほうお愿い。
完治:はあ?
リカ:行ってあげな。
完治:何言ってんだよ。俺、そんなつもり全然。
リカ:だって同级生じゃない。一绪に「仰げば尊し」歌った仲なんでしょう。
完治:だからって、お前がそんな気使うこと。
リカ:私は歌ってないけど。でも、なんだって私は完治の彼女なんだし、三上君とも里见ちゃんとも友达なんだし。いいよね。爱媛行けなかったのにさ、私にも同级生っぽいさせてよ。ね。私にも同级生の仲间入りさせて。あ、あ、じゃ、切るよ。委せよ。
完治:おいっ。
リカ:三上君。はあ。
三上:サンキュー。いいかよ。
リカ:うん?
三上:俺とこんな所にいて。
リカ:うん?
三上:永尾が焼くぞ。
リカ:完治今里美ちゃんとこ行ってるから。
三上:なんで?
リカ:なんでって。私もこうして三上君と一绪にいるでしょう。
三上:お前焼いたりとかしないわけ?
リカ:焼くよ、それは。
三上:だったら。
リカ:私が完治でも同じようにしたと思う。
三上:俺が永尾なら、お前を一人にさせはしないよ。
リカ:そんなこと今言っても、嘘っぽいよ。
三上:そうだな。野犬になってるから、お前をそこに押し倒すかもしれないぞ。
リカ:うそだ。
三上:俺は好きな女を泣かすことしかできなかった、最低の男だからな。
リカ:三上君、まだ里美ちゃんのこと好き?别れたくない?それなら、それならどうして里美ちゃんのことだけ见ててあげなかったの?どうして二人きりじゃだめなの、どうして?
三上:分からねえよ。俺にも分かんねえよ。どうしてこんなことなっちまったんだ。
里美:三上君と别れちゃった。
完治:そうか。
里美:知ってた?あ、はあ、そうか。だから来てくれたんだよね。大丈夫。そんな落ち込んでないよ。
完治:ならいいけど。
里美:别れる前のほうがもっとつらかったから。はあ、なんかほっとしちゃった。もうだめかなと思ったことも何度もあったし、私以外に谁かいても、せめて一绪にいる时だけでも私のこと好きでいてくれれば我慢できると思ってた。我慢したの。でも、挫けちゃった。私前より少し强くなったつもりで言ったのに******
完治:そんなことない。関口は悪くないよ。悪いのはさ******
里美:私のせい。三上君のせいにして、自分を慰めるなんてもうしちゃいけないと思う。******どうしよう。
完治:泣いちまえよ。
里美:永尾君の前でこんな涙见せたくない。
23
完治:もう我慢しなくていいんだからさ。泣いちまえよ。泣けばいいんだよ。
完治:はい。
三上:俺だよ。今リカと别れたところだよ。もうすぐ帰るんじゃないか。ちゃんと优しく迎えてやれよ。おい、闻いてるのかよ。
完治:うるせえなお前お话を闻けるかよ。
三上:分かってるよ。けどな、彼女の気持ちも少しは考えてやれよ。彼女がお前を里美のことに行かせたのは、お前が好きだからなんだ。彼女が俺を慰めたりするのも、お前が好きだからなんだ。爱媛のことにしてもそうだ。あそこに行くことによって、彼女はお前との隙间が埋まると信じてたんだ。
リカ:明日行くことにしたからね。
完治:何これ?
リカ:爱媛にきまってんじゃん。明日から休み取ってさ。
完治:あいつ!
リカ:あれ、完治?待っててくれたの?寒かったでしょう。あ、これ买ったんだ。ほらほら、温かいよ。肉まんね、三つ买ってきたから、一个半分顷ねそう、そう。三上君ね、うーん、ちょっと元気なったみたい。そっちどうだった?完治?どうしたの?完治?肉まん溃れちゃうよ。ねえ、痛いよ。
リカ:完治。
完治:うん?
リカ:なんで昨夜。
完治:何が?
リカ:あんな强く抱くからさ。こことか痛いよ。
完治:ああ?
リカ:なんかあった?里美ちゃんとこ行った时。
完治:はえ?
リカ:そうか。あったんだ。
完治:いや、何もないよ。
リカ:うーん、永尾さん、永尾さん。関口里美さんを泣かしたって噂本当なんですか。
完治:俺が泣かしたわけじゃないって。
リカ:でも、彼女が泣いたことは认めますね。三上さんと别れて悲しみにくれる関口を、しっかと抱き寄せたという情报が入ってるんですけど。どうなんでしょう。
完治:うそです。
リカ:でも抱きましたね。
完治:抱いてません。
リカ:でも抱きつかれましたよね。
完治:それは******
リカ:どんなふうに?
完治:どんなふうにって。何想像してるんだよ。
リカ:以上现场から赤名リカがお伝えしました。スタジオお返しします。スタジオさん。
完治:はい、永尾です。
リカ:何?
完治:あ、高校の同级生がさ、こっちで结婚するんだって。
リカ:ふーん。
完治:お前、名前が完治(かんじ)だから、二次会の干事(かんじ)やれだってさ。くだらないこと言ってるよ。
完治:リカ。
リカ:うん?
完治:本当関口とはなんでもないから。
リカ:知ってるよ。
部长:で、その後どうだよ?
リカ:うん?
部长:いや、永尾がほかの女とどうだって。
リカ:ああ、心配ですか?
部长:いや、いや。その、なんだ、赤名には幸せになってほしい。
リカ:和贺さんに幸せにしてもらいたかった。冗谈です。すぐ本気にするんだから。
部长:はあ、まあ、上司をうんじゃないよ、上司を。
リカ:そう言う时だけ上司になるんですね。
部长:まあ、なんかあったら俺に话せよ。
リカ:慰めてくださるんですか?
部长:勿论だよ。
リカ:はーい。あ、あれっ?こういう话だったんですか?
部长:いや、いや。お前海外勤务に希望出したよな。
リカ:随分前ですけど。
部长:うん。今度ロスアンゼルスにうちの支社が出来る话を闻いてるだろう。
リカ:はい。
部长:で、社内で何人かリストアップして読んだよ。语学にたけて、仕事が出来るもの。で、まあ、俺としては、お前を推荐しようと思ってるんだ。
リカ:あ、でも私******
部长:いや、いや。今すぐ返事をしなくてもいいんだ。そう言う话があるということだけ心にとめといてくれ。
リカ:はい。
部长:お前にも事情があるだろうな。あ、そうだ。永尾をセットで行かすってわけじゃいかんしな。
リカ:何もないね。
三上:うん。まあ、それ座っててよ。
リカ:うん。
三上:重っ苦しい荷物がいってせいせいしたよ。
24
リカ:うそ。
三上:また元に戻っただけさ。で、そっちはどうなんだよ、うまくいってるのか?どうしたの?
リカ:いいの。私が好きだから。
三上:はあ、それがよくないんだよ。
リカ:ええ?
三上:偶にはひけよ。押してばかりじゃ男が疲れるんだぞ。
リカ:みたいね。
三上:ふん、また里美のこととかで、あいつ揶揄ったりしてんだろう。
リカ:ふん。
三上:ふん、たくよ。だからほら、爱があっても爱し方が间违ってるとさ。
リカ:と、経験者は语る。じゃ、何?间违ってる爱し方ってどう言うの?
三上:やあ、だからさ。
リカ:人が人を好きになるのに差、间违ってとか、正しいとか、そんなの******
三上:いや、そんなのはないよ。そんなのないけど。お前の爱情って重いからさ。
リカ:分ってる。けどさあ、しょうがないじゃん。そんなふうにしかできないんだもん。
三上:无器用すぎるからな。
リカ:器用すぎて失败した人もいるし。私だって思ってるよ。もっと上手に人好きになれたらなあって。
完治:今日さ、関口に会ったよ。で、今度一绪にお前と??????
リカ:ああ、ねえ、完治のお母さんってさ、面白い人だねえ。私好きだわ。
完治:今なんて言った?
リカ:完治のお母さんって面白い人だね。
完治:おい、俺のふくろと话したのかよ?
リカ:お母さんにね、完治の好きな物一杯闻いちゃったから、今度は作ってあげるね。
完治:作ってあげるねって。お前何考えてんだよ。
リカ:何怒ってるの?何?あ、ねえ、结婚式どうだった?わー、高価。
完治:もう电话出るなよ。
リカ:なんで?
完治:なんでって。今みたい亲だったり、会社からだったりしたら困るだろう。
リカ:别に喧哗してないの?
完治:はあ、あのね、うちの亲なんてさ、田舎もんなんだよ。だから、お前が俺の家でいまみたい电话出たり、家に住んでますなんて言ったら、すぐ结婚しまうんじゃないかと思っちゃうんだよ。
リカ:结婚?
完治:そう。
リカ:考えたこともなかった、そんなこと。
完治:俺もだよ。
リカ:うーん。
完治:うーんって、分かってるのか?
リカ:だってさ、私今までいつも电话出たりしてたけど、完治そんな怒ったことなかったじゃん。
完治:それはさ??????
リカ:结婚式でなんかいやなことあった?あ、あ、里美ちゃんって何とかって今言ってたよね。何?
完治:もういい。
リカ:何?気になる。
完治:もういいよ。言い过ぎて、ごめん。
三上:あ、鞄贷してくれないかな。思ったより荷物多くてさ。
里美:うん。
三上:短い间だったんだけど、结构荷物増えてんだよな。お前帰ってくる前に、行こうかと思ったんだけどさ。
里美:部屋决まった?
三上:ああ、住所メモっとこうか。永尾と近くなんだよ。そんなもんいらねえよな。
里美:あ、手伝おうか。
三上:おい、それじゃ、无理やり追い出すみたいじゃないかよ。
里美:だって追い出すんだもん。
三上:ええ?
里美:塩だってまいちゃうかもよ。
三上:はあ、やっと昔の里美に戻ってくれたな。
里美:うん?
三上:俺はお前のそんな笑颜が好きだったんだよ。付き合ってる时は见えなかったからな。ふん。よしっ、これで全部かな。ありがとう。じゃな。
里美:うん。
完治:笑ってたか?
三上:うん。笑ってた。
完治:昔の関口みたいだったの?
三上:おう、昔の関口みたいだった。
完治:ふん、洗い晒しの白いTシャツみたいにさ。なんかどきっとさせられた。やっぱお前みたいな派手なのと、付き合ったのが间违いの元だったな。
三上:やっぱり俺が付き合うべきだったって。
完治:そう、そう。はあ、马鹿。冗谈だよ。
三上:お前昔から、里美の気持ち悟るの得意だったからな。リカが初めてだろう。
完治:ああ?
三上:何考えるてか分からなくて、振り回されちゃうなんてよ。まあ、だから好きになったんだろうけどな。
完治:リカ!
リカ:何?
完治:夜どうする?
リカ:うん、今日中にやんなきゃいけない仕事あるんだ。
完治:そうか。ならいいよ。
リカ:何?そんな时间かからないと思う。
完治:いや、いいんだ。うん。
リカ:じゃ、夜でお电话する。
完治:うん。
リカ:サンキュー。
リカ:もしもし。お电话変わりました。赤名です。
里美:あ、リカさん、関口です。
リカ:ああ。
里美:この间、どうもありがとう。リカさんに相谈のってもらって元気出た。
リカ:そう、よかった。
里美:今日はね、あの时のお礼も兼ねて、私が奢っちゃうから。
リカ:へえ?
里美:そんなことで电话したの。永尾君外回りみたいだから、リカさんに。待ち合わせ六时って言ってたでしょう。申し訳ないんだけど、父母会长引いちゃって、三十分ぐらい遅れそうなの。リカさん、闻いてるよね。今夜三人で会うって。
リカ:あ、うん。
里美:三上君どうしてる?
完治:うーん、颜じゃ笑ってるけど、结构ショックでかかったみたいだな。
里美:そう。
完治:はあ、気にするんなよ。お前、ざまあみろと思えばいいんだ。関口もさ、早く次の男见つけて见返してやれよ。
里美:私はもう、ずっと一人ぽっちでいいの。もう人好きになるのはごりごり
完治:何言ってんだよ。
里美:昨夜扫除したら出てきたの。こっちが永尾君で、こっちが三上君だよ。
完治:制服の。
里美:うん。卒业式に二人がくれた第二ボタン。ほら、あたし卒业式风引いて出れなかったでしょう。そしたら、永尾君と三上君が家に来てくれて、これくれたの。
完治:ああ、はい、はいはい。
里美:これが関口の卒业证书だって。
完治:へい、俺たちそんなこと言ったか。
里美:言ったよ。
完治:何考えてんだか。
里美:ねえ、永尾君。
完治:うん?
里美:もう少し付き合ってくれる?
完治:あ、いいけど、何?
里美:私の卒业式付き合って。
25
完治:あっ、関口!どうしたんだよ?
里美:もう持ってじゃいけないと思うの。私はもうあの顷の私じゃないから。
完治:ええ?
里美:三上君が好きになってくれた、永尾君が好きになったくれた私はもういないんだ。汚れちゃった。
完治:马鹿言うなよ。関口汚れてなんかない。俺にはあの顷のままで憧れのまとだよ。
里美:永尾君。
完治:ちっとも汚れてなんかないよ。
リカ:可笑しいよ、完治。前はこんな事でそんなに怒ったりしなかった。
完治:自分胜手すぎるんだよ。
リカ:违うよ。完治の私を见る目が変わっちゃったんだよ。変わっちゃったんだよ。
完治:さてさ、何时もお前胜手に决めんなよ。はあ、そんな事より、ロスの転勤ってなんだ。
リカ:だいぶ前に海外勤务の希望を出したの。今になってさ。
完治:いつ?
リカ:先周。
完治:俺一言も闻いてないぞ。
リカ:话そうと思ったよ。话そうと思ったけど??????
完治:だったら、なんであいつら连れて来たりするんだ。
リカ:一人で来るのが怖かったから。
完治:何が?
リカ:今夜会ったら、さよなら言わなきゃ行けなくなるのかなって。そう思ったら怖かったんだよ。
完治:さよならって転勤引き受けるって事かよ。
リカ:违うよ。
完治:だったらなんだよ。
リカ:完治、私に黙ってる事ない?
リカ:放してよ。探したんだよ。でも、でも完治は里美ちゃんと二人きりで会いたかったんでしょう。私がいないほうが楽しいって、私がいないほうがって思ってたんでしょう。もう遅いの?ねえ、答えてよ。完治!完治!答えてよ。
部长:どうなってんだ、お前ら。
完治:はあ?
部长:赤名の転勤のことで揉めてるのか?
完治:いいえ。
部长:お前行かしたくないのか?
完治:海外勤务はもともとあいつの希望なんですか?
部长:ああ。かなり前からな。あいつはもともと向こうで育ったし。この东京のせかせかしたほうがあいつには合わないんだろう。今顷そうでもないけども、以前のあいつはなんか何时も不自由そうでなあ。ここはあいつには狭すぎる。あいつがお前に引かれたのはお前のその広さなんだろう。
完治:そんなことありません。
部长:うん?
完治:部长もあいつも仆を买い被ってますから。俺にはあいつの気持ち全部受け止めてやれる度量なんてないんです。
部长:ああ、それでか。あつが昨夜落ち込んでいたのは。夜中に突然呼び出された。おい、お前勘违いするなよ。喫茶店でコーヒー饮んだだけだよ。あいつの爱情が重すぎるってわけか。お前ならできると思ったんだけどなあ。まあ、逃げたいなら简単だ。ロスに行かせろ。
完治:今夜、アルジャーノンで待ってるから。七时。来る気になったらでいい。ちゃんと话したいんだ。
リカ:何を?
完治:俺たちのこと。これからのこと。
リカ:なんだ?まだいたの?いろんな事考えてた。いいこと思いついたんだよ。今日会社で会ったら、こんなふうによって言ってやろうって。二人がうまく行くように。いいこと思いついたのに、全部忘れちゃった。可笑しいね。私ね、何时も一夜渍けで95点取ってたんだよ。なのに、完治に会った途端忘れちゃった。そんな、こんなも皆。私がロスに行っちゃえば、なんでもなくなるんだなあってさ。
完治:行くのか?
リカ:まだ返事してないけどね。
完治:どうして?
リカ:あれ?完治止めるのかと思った。
完治:なんで?
リカ:リカ!行かないでくれ!俺のそばにいてくれって。
完治:いくらなんでもそんなこと言えないよ。
リカ:うん?どうして?
完治:ずっと行きたかったんだろう。
リカ:うん。
完治:海外で働くの梦だって。俺、そんな事一度も闻いたことなかったよ。
26
リカ:だって、完治といる时に、こんな事思ったことなかったもん。
完治:だけど??????
リカ:行ってほしい?
完治:そうは言ってねえだろう。リカにとって一番いい答えは何かって。
リカ:ううん。かんじがもの代わりいい人でよかったよ。行ってもいいんだね。
完治:だから、リカにとって??????
リカ:そう。分かった。
トキ子:やっぱ冬は锅に限るよね。
里美:ちょっと买いすぎだかな。
トキ子:ねえ、男呼びなさいよ。男。
里美:ああ、そんな知り合いいないもん。
トキ子:そうよね。あんたと幼なじみの王子様二人以外本当男っ気ないもんね。
里美:いいじゃない。
トキ子:では、では、里美のリクエストにお答えして、永尾さんを呼ぶとしようではないか。エヌ、エヌ、エヌ。
里美:は、ちょっ、ちょっとやめてよ、もう。
トキ子:ちょっといいじゃない。
里美:あ、まだ会社よ。きっと。
トキ子:よし。じゃさ、家に帰ってたら呼ぼうね。永尾って、本当は会いたくてうずうずしているくせに。素直になんなさいよ、素直に。
完治:はい。
トキ子:あっ、あ、ちょっと待ってください。里美!ちょっと。
里美:うん?
トキ子:出ちゃったよ。
里美:本当に电话したの?
トキ子:早く。ちょっと出ちゃったから。
里美:あ。
完治:ええ?
里美:ああ。
完治:はい。
里美:あ、あのう。
完治:関口?
里美:うん、うん。
完治:何?どうしたの?
里美:あの、あのね。
トキ子:永尾さんですか?よろしかったら、今からいらっしゃいません。お锅するんです。
完治:ええ?ああ。
リカ:三上君!よう!
三上:よう!
リカ:どう?
トキ子:ああ、できました。
完治:ああ、うまそう。
トキ子:あ、かたがた里美から噂で闻いてたんですよ。
完治:ええ?あ、何を?
里美:あ、いい。闻かなくて。
トキ子:信頼できる人だって。
里美:トキ子。
トキ子:言ったんじゃん。信頼できて大好きだって。
里美:大好きだって言ってないじゃないの。ただ、普通に好きって言っただけ。
トキ子:ほらね、毎日こんな调子だもん。もう永尾さんのために知ってる褒言叶全部使ってるんじゃないかって思う。
里美:あ、いや。そんなに。
完治:あ、ありがとう。
トキ子:リカさんさえいなきゃ永尾君私のものなのにとか言って。ハンカチ噛み缔めてたくせに。うん、あら、もしかして、今のしゃれになんなかった?はあ、食べましょう。ねえ。美味しいわよ、これ。じゃ、食べよう。
完治:食べよう。
三上:ロスアンゼルス?はあ、おい、冗谈だろう。
リカ:冗谈。
三上:なんだよ。胁かすなよ。
リカ:うそ。本当。
三上:ええ?
リカ:だいぶ前に海外勤务の希望出したのにさ。今になって通っちゃう。
三上:永尾は?行くのかよ。
リカ:行く??????かな。
三上:行きたいのか。
リカ:行きたくない。
三上:永尾にそう言ったのかよ。なんで?
リカ:照れるんだもん。
三上:はあ、何言ってんだよ、お前。
リカ:だって、そんな事言わなくてもさ。完治行くなって言ってくれると思うよ。
三上:やあ、まだあいつのことだからさ。お前のため思ってとか。
リカ:うん。
三上:ほかにあるかよ、あいつがお前の転勤止めない理由なんて。
リカ:うーん。やはり三上君が言うように私の爱が重いんじゃないでしょうか。
三上:あいつは、お前そんな??????
リカ:完治一途だもん。そんな简単に好きな人のこと忘れたりしないよ。
三上:お前それでいいのかよ。
リカ:いいわけないじゃん。
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三上:だったら、なんでだよ。何でこの间、俺、里美と别れる时だって、なんであいつ行かせたりしたんだよ。自分で自分のくび缔めてるもんだぞ。
リカ:しょうがないでしょう。そうしちゃうんだもん。
三上:どうするんだよ。
トキ子:さてと、帰ろうかな。
完治:えっ?
里美:あ、今お茶は入れるから。
トキ子:あ、永尾さんと饮んで。
完治:あ、いや、俺も帰るから。
トキ子:いいの、いいの、ちょっと??????
完治:あ。
トキ子:永尾さんはもう少しいてあげて、ねえ。
完治:そんな无茶な??????
トキ子:谁が无茶なんでしょ。余计らしいわよ。じゃね。
里美:あ、ちょっと待って。トキ子!
トキ子:バイバイ。
完治:あ、あ。
里美:あ、ちょっと。ああ。
完治:そんなやつ知らねよ、俺。
里美:あ、そう。
完治:あ、思い出しちゃった。そうだ。文化祭の时にさ、学校泊まったことあっただろう。
里美:あ、うん。覚えてる毎夜クラスの皆で模拟店の准备したんだよね。
完治:そう、そう、そう。焼きそばとおでん。関口が作るおでん最高うめえんだよなあ。
里美:本当?
完治:うん。
里美:今度作る。
完治:本当?
里美:うん。あ、そう、そう。校庭でキャンプファイヤーして。
完治:ああ、明け方まで騒いでたよな。
里美:私、あの明け方の空の色、一生忘れないと思う。
完治:うん。
完治:じゃ、あ、ご驰走様。あ、ここでいいよ。
里美:あ、私もちょっと买い物あるから。
完治:ああ。
里美:ねえ、ほら、あの时、あのう、文化祭の夜、男子だけでどこか行っちゃったでしょう。
完治:そうだっけ?あ、そう、そうそう。うん。
里美:何してたの?
完治:え?へえ、実はさ、一人ずつ女の子诱って生み行こうぜって话になっちゃって。推荐会やってた。
里美:本当?
完治:谁が谁诱うかって。
里美:永尾君は?
完治:えっ、ああ、それは、まあ、関口だよ。悪かったな。
里美:へえ?诱われなかったよ、私。
完治:あ、照れちゃってさ。
里美:いやだ。じゃ、もしあの时、海に行ってたら、今二人违ってたかもね。
完治:そうだなあ。违ってたかもなあ。
里美:うん。
完治:人生にさ、巻き戻しスイッチとかあったら、もう一回试してみたいよな。
里美:うん。
完治:もし、もしあの时、あの日からやり直せるとしたら
里美:今度は?
完治:今さらだよな。
里美:うん。そう。今さら。やり直せるわけないよね。
リカ:やめてもいいよ。
完治:何を?
リカ:ロスの転勤。完治がさ、行かないでくれとか言って、泣いて引き止めるんだったら、転勤やめてあげてもいいんだけどな。まあ、男だし、泣くのがいやだって言うんだったら、そこのとこまけて、行くなって言うだけでもいい。転勤やめてあげる。さあ、これでどうだ?何さ、せっかく人がしゅしょうになってあげてんのにさ。
完治:俺が止めたら行くのやめるのか?
リカ:私が行くのやめるなら止めるの?
完治:お前そんないい加减な気持ちで転勤愿い出してたのかよ。
リカ:违うよ。本気だった。
完治:だったら、なんで俺にそんな事言うんだよ。
リカ:だって、普通好きだったら、行かせたくないとか思わない?
完治:思うよ。思うけど、リカ仕事できるし。お前の将来にとってそれが别送かもしれないって言うのに、俺、それ邪魔できないよ。もし、俺たってなかったら行ってたかもしれない、向こうで楽しくやってたかもって。
リカ:やってたかもね。
完治:そう考えたら、缚ることなんかできない。
リカ:缚ることになんかならない。若しもの私より、今の私が?
28
完治:今、お前がそう思っても、やっぱり行きたかったってなるだろう。後悔したりとかするんだろう。
リカ:しないよ。完治に决めてもらいたいなって、行くなって言ってくれるの期待するのって可笑しい?
完治:俺には、リカの人生背负うなんて重过ぎる。もう俺なんかよせよ。
リカ:部长!
部长:うん?
リカ:ロスアンゼルスの転勤の件なんですけど、决めました。
部长:决めた?
リカ:今取り缔まり役にお返事してきました。。
部长:どう?
リカ:行ってきます。
完治:リカいなくなるんだ。
里美:へえ?
完治:ロスに転勤になった。
里美:リカさん行くの?
完治:ああ。
里美:どうして?
完治:あいつの前からの希望だったんだ。
里美:そんな??????どうして?谁かを好きになると、その人に寄り添う以外、行く所なんてなくなるはずでしょう。离れ离れなんか??????
完治:违うんだ。俺が行かせようとしたんだ。
里美:止めなかったの?
完治:普通だったら、ずっとそばに置いて俺が四六时中支えてやろうって思うけど、リカは违うんだ。自由にしてやりたかった。あいつのしたいようにって。あいつの望み通りにって。それ远くから応援してやれれば、それでいいって思ってた。けど、それ余计にあいつ伤付けちゃった。结局俺の一人よがりだったんだ。あいつのしてほしい事、何一つ分かってやれなくて、どうしようもないよ。
里美:そんな事ない。永尾君のそう言う所素敌だと思う。リカさんだってきっと分かってくれるはず。
完治:はあ、関口。
里美:私もそう。永尾君のそう言う所好き。
リカ:完治!寒いね。いい。だめだよ、そんな事しちゃ。ごめんね。
完治:ああ?全然平気。
リカ:よかった。実は私もちょっと胸がすっとしたんだ。
完治:はあ?
リカ:ご免ね。こんな时间に寄り道させちゃってさ。
完治:いいよ。
リカ:もうちょっと待てば会社で会えるって分かってて、我慢できなかった。
完治:何が?
リカ:私ね、ずっとこのままでいたいなんて気持ちって、今まで感じたことなかった。明日悲しいことがあるって分かってても、私明日が来るのが嬉しかった。でも、でもさ、完治にさよなら言わなきゃならないのかなと思ったら、时计がかちかち行ってるの闻いてるの怖かった。そしたら、电话しちゃった。トホホだよ。完治がいなくちゃ。
完治:ロス行きたくないのか?行きたいんだろう。
リカ:行きたいって言えば行きたい。向こうへ行けば友达いるし。仕事も今より责任あるし。やりがいもある。狭い东京より海があって、お日様が近くて、道なんか真っ直ぐで、皆元気で声が大きくて。三ヶ月前の私なら、すぐにでも返事した。今顷飞行机の上にいる。その後谁と出会うかもしらないで。ロスで元気よくしてたかもしれない。海外勤务の希望出したのは私だし。だけどさ、あの顷の私に教えてあげたい。海の向こうになんか行っちゃだめだよって。もうすぐあなたは素敌な人に会うんだよって。その人の名前は永尾完治って言うんだよって。好き完治、それだけ。
三上:よう!
完治:なんだよ、急に。
三上:この间リカに会ったよ。このまま行かせる気かよ。
完治:俺にはあいつ引き止める権利なんかない。
三上:あるだろう。お前ら付き合ってんだろう。
完治:だからって、あいつの人生変えること、俺できない。
三上:もう変えてるじゃねえかよ。お前が彼女と会った时点でもう変わってるんだよ。
完治:ロス行ったほうが、あいつにはいいと思ってた。けど、俺自信なかったもんかもな。これから先あいつとずっとやって行けるかどうか。
三上:お前が弱音吐くなんて始めて闻いたよ。
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完治:うるせ。
三上:けど、それだけじゃないだろう。ほかに引っ挂かってる事があるから、责任取れないんじゃないのか。リカ全部分かってるよ。
完治:何を?
三上:お前と里美のこと。お前里美のことが気になってるから、リカ支えてやらなくなったんじゃないかよ。お前の気持ち隠さず全部话してやれよ。お前が生まれて初めて人を伤付けるんだからさ。
完治:どうした?
里美:いや、行かないで、好きなの。
完治:もうこれ以上あいつ伤つけるわけではいかないんだ。関口?
里美:ご免なさい。私、何言ってるんだろう。でも??????行かないで。
完治:関口?
里美:三上君の时は我慢したの。待ってればいいんだって。待ってればいつかきっと帰ってきてくれるって。でもだめだった。だから、もう後悔したくないから、行かせたくなかった。失いないたくなかった。
完治:いいんだよ、もう。もう関口一人の问题じゃないんだ。だから。
三上:よう!
完治:外回り行かなきゃなんねから、あんまり时间ねんだよ。
三上:あ、そうか。どうした?
完治:うん?
三上:リカと话すって言っただろう。
完治:ああ、なんでお前がそんな事気にするんだよ。
三上:ええ、お前のおせっかいが移ったかな。
完治:まだ话してない。昨日リカと会う约束したんだ。その时俺全部话すつもりでいた。
三上:じゃ、なんでて?
完治:あんな関口、初めて见た。関口が来たんだ。あいつ俺に行かないでって。俺行けなかった。
三上:お前里美といたかったのか?お前変わらずそうだったからな。昔から里美に安らぎを感じてた。リカと付き合っている间もずっとだ。里美と俺が别れた时、お前どう思った?嬉しかったねえよ。
完治:马鹿言えよ。
三上:まあ、どうでもいいけどさ。
完治:なあ。
三上:うん?
完治:お前どう思う?なんでリカ俺选んだんだ?
三上:でも、けじめだけはつけろよ。このままリカのこと??????
完治:分かってる、それ。答え出すのは俺の役目なんだ。
三上:永尾と一杯饮もうと思ってさ。
リカ:そう。
三上:その後どうだ?そうか。饮みに付き合わないか。
リカ:ああ、いいけど。完治诱いに来たんじゃないの?
三上:予定変更。
リカ:そう、あの人结婚しちゃうんだ。三上君振られたわけ。
三上:ふん。
リカ:あの人のこと好きなの?
三上:ああ、好きだった。
リカ:あ、过去形。
三上:结婚しちゃうんだから。
リカ:それで缔めちゃうの?
三上:しょうがないだろう。
リカ:だめ。顽张れ!
三上:ふん、そっちはどうなんだよ。永尾と话したのか?
リカ:なんか话あるとか言ってたけど。
三上:まだ话してないのか?
リカ:知らん颜してやった。
三上:なんで?
リカ:何が言いたいのか分かるもん。そんな闻けないよ。
三上:俺には缔めるな、顽张れとか言っといて。
リカ:顽张ったよ。顽张ったんだけど、顽张ったつもりだったんだけど、ノックしたんだけど。コンコン、完治!コンコン、何してるんだよ。コンコン、早くドア开けてよ。コンコンって。でもさ、完治返事なかったよ。それでもまた、それでもまた顽张らなきゃだめかなあ。もっと、もっと顽张らなきゃ、まだ足りないかなあ。
三上:ロスにはいつ行く?
リカ:三周间後。
三上:そうか。友达いるんだろう。
リカ:いるよ。
三上:じゃあ、寂しくないか。
リカ:そうだけどさ、友达がいるとかじゃないから。谁もいないから寂しいってわけじゃないから。谁かがいないから寂しいんだから。
完治:リカ!日曜出勤?
リカ:うん。ロスに行く前にいろいろ残ってる仕事あるからさ。完治は?
完治:ああ、明日の会议に出さなきゃいけない书类忘れて。
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リカ:そう。
完治:偶然だな。
リカ:偶然だね。前だったら、爱がある证拠だとか思ったけど。さてと。
完治:リカ!话闻いてくれないか?
リカ:何の话?
完治:俺の思ってること。リカとのこと、関口とのこと全部。
リカ:いいよ、もう。そんなの。
完治:よくないよ。
リカ:いいじゃん。私もうすぐいなくなるんだよ。もうすぐロスに行っちゃうんだよ。
完治:このままロス行かせるなんかいかない。だから??????
リカ:闻こうと思ったよ。闻こうと思った。だから、あの日待ってたんだよ。でも来なかったじゃない。それが答えなんでしょう。いいよ。もう言い訳なんか闻きたくない。
完治:言い訳じゃないよ。
リカ:じゃ、何?そう。いいよ。闻くよ。五秒だけ。好きでも、さよならでも、それでおつりくるでしょ。一思いに言えば。どっちも言ってくれないんだね。いいよ。分かった。振ってあげる。はあ、どうしてだろう。どうしてかな。颜が笑っちゃうよ。はあ、泣ければいいのにね、こんな时。泣ければさ、ちゃんとさよならできるのにね。こんなんじゃ、ハッピーエンドなっちゃうよ。
リカ:どうした?そんなにショックだった?ロスに行ってもちゃんと絵はがき书くからさ。完治もさ?
完治:本当のことを言う。
リカ:えっ?
完治:俺もうリカとやって行く自信ない。だから?
リカ:なんでそんなこと言うの?どの道も终わりになるんだよ。私がロス行っちゃえば、终わりになるんだよ。别れ话なんか、それ必要ないんじゃない?ないよ、そんなの。
完治:笑うなよ。冗谈じゃないんだ。
リカ:そんなこと急に言われたって、私笑うしかないじゃない。冗谈だと思うしかないじゃない。
完治:このままじゃ。こんまま、ただリカ见送って、中途半端にして。そんなの、俺できない。
リカ:そんなことないよ。别れる必要なんかないよ。まだやって行けるよ。なんで谛めるの?
完治:もうこれ以上?
リカ:うそだよ。完治またうそついてる。
完治:うそなんかじゃない。
リカ:そんなの认めない。私は别れない。绝対别れたりしない。
里美:もしもし。
完治:関口?
里美:永尾君。
完治:ああ。
里美:どうかしたの?
完治:リカと、今リカと别れてきた。あいつ认めないって言ってるけど。爱媛から东京出てきて、初めて会ったのはリカだった。何も彼も不安でしょうがなくて、俺おどおどしててさ。そんな俺に向かってあいつ言ったんだ。何があるか分からないから元気出るんじゃないって。関口と三上のことで、俺が落ち込んでる时も、顽张れ、元気出せって。振られたって、好きになった気持ちは无駄にはならないって。何时も近くにいて笑ってた。笑いかけてくれた。なのに俺??????爱媛へ行く约束も果たせなかった。あいつがロスへ行くの止めなかった。俺、あいつ爱してなかったのかな。あいつ頼りにして、甘えてたのは俺のほうだった。俺は??????ただ、それだけの男だったんだ。あいつを幸せにしてやることもできない、ただそれだけの??
里美:永尾君、永尾君。
部长:ロス転勤の话に常务に言って断ってきたらしい。
完治:来周に控えて准备もしてたはずじゃ??????
部长:うん、そうなんだけどな。
完治:今どこに?
部长:それが分からないんだよ。今朝事业部に电话があって、しばらく休みたいって言ったぞ。
31
完治:家には?
部长:电话しても出ない。そうか、お前も知らないのか。ロスの话断るぐらいだ??????永尾、お前らなんかあったか?いや、まあ、诠索はしないけどな。
完治:部长、お愿いがあるんですが。
部长:なんか、言ってみろ。
完治:常务に断ったって话、もう少し保留にできませんか?
部长:そのままできなくもないけども??????どうするつもりだ?
完治:探します、リカを。
部长:心当たりでもあるのか?
完治:いいえ、でも绝対见付けます。ロス行くにしても、行かないにしても、俺はあいつに会わなきゃいけないんです。
部长:そうか。
リカ:夜汽车に仱盲皮怠P肖盲皮撙郡い巍⑼曛韦紊蓼欷款诵肖盲皮撙郡ぁP肖堡毪瑜汀ⅳい膜摔切肖堡毪瑜汀n完治:リカ!卒业する时さ、この学校の柱にさ、名前ほったんだよ。六年二组永尾完治って。
リカ:确かめに行こうよ。
完治:ええ?
リカ:それでさ、その隣に私の名前も书くの、约束。
完治:约束。
リカ:完治!ここでいいんだよね。ここだよね、完治の生まれた町。
完治:急になくなったから、みんな心配してるんだ。
リカ:よかったね、名前残ってて。
完治:ああ??????
リカ:何年前?
完治:十年、や、十、十二年前かな、卒业式の日にさ。
リカ:完治がまだ可爱い顷だ。
完治:悪かった、今憎たらしくて。
リカ:私の名前も十年も二十年も残るのかな。
完治:この春限りで廃校になるらしいんだ、ここ。
リカ:なくなっちゃうの?
完治:取り壊したろうな。
リカ:でも、まあ、いいや、私が覚えてるから、一秒でも完治と名前并んだってだけでさ。
完治:とりあえず、连络だけでもしなきゃ、みんな心配してる。
リカ:完治も心配した?
完治:したぞ、そりゃあ。
リカ:どうして?
完治:え?
リカ:どうして心配したの?别れた女になんか用でもあった?うそ、うそ、ねえ、案内して。
完治:うん?
リカ:完治の生まれた町、约束叶えてよ、赤い糸はぶっつり切れちゃったけどさ、约束は约束でしょ、ねえ。
トキ子:だんだん暖かくなってきたねえ。
里美:もうすぐ春だもん。
トキ子:うん、里美の春は今顷爱媛あたりかな。里美、どうして永尾君行かせたりしたの?もう里美のとこには戻って来ないかもしれないよ。
里美:いいの、あとは永尾君が决めることだもん。
トキ子:平気なの?
里美:でも、我慢しなきゃいけない思いもあるの。
トキ子:だかが、二十四歳でそんなこと知らなきゃいけないのかな。
里美:もう二十四。
里美:はい。
三上:おい、サンキュ。何かあるとさあ、俺ここで気晴らしするんだよ。
里美:私が落ち込んでると思った?永尾君のことで、ありがとう、三上君こそいいの?
三上:ええ?
里美;昔の彼女のとこなんかいて、今の彼女が焼き饼やいてるかも
三上:まさか?
里美:なんていったって、経験者ですから、私は。三上君との写真见ながら、涙で枕濡らしちゃうかも。
三上:あいつ结婚したよ。今顷オーストリア辺りで、コアラと记念写真でも撮ってるんじゃねえか。
里美:そう。
三上:永尾、リカ见付けたかな。泣きたくなったら、いつでも言えよ、俺の胸贷してやるから。
里美:泣かないよ、もう。三上君のおかげで、一生分の涙なくなちゃった。
三上:あ、そう、ああ、なくなちゃったか。
完治:それでさ、一年で一番俺たちが盛り上がるのが台风なんだよ。
リカ:あ、盛り上がるの?
完治:うん、この川なんかも决壊しちゃってさ、町中にサイレンが鸣响いて、大人たちはみんな真っ青の颜してんだけど、俺达はわくわくしちゃってさ。
32
リカ:うん。
完治:麦わら帽子なんか向日葵に被せてさ、朝から夜まで驱けずり回ってたんだ。町中の饿鬼みんな友达だったんだ。
リカ:いいよね、私なんか転校ばっかだったから。
完治:そうか、おれ転校したことないからなあ。
リカ:「はじめまして」と「さようなら」の间が一か月の内こともあったし、お别ればっかり。
完治:そんな気缲り返してるとわりと惯れちゃったりするんだろう。
リカ:そんなの惯れないよ。みんなと分かれる时はいつでも同じだけつらい、だからね、一绪にいられる间は精一杯楽しくしなきゃって。ああ、あの子と最後にあった时、私笑ってたかなってさ、二度と会えないかもしれないんだから、なるべく笑颜でいなきゃって、思うんだ。
リカ:あ、サンキュ。完治の匂いするよ。
完治:何言ってんだよ。
リカ:洗って返すね。お参りしよう。ねえ、あれが駅かな?
完治:いや、駅はあっちのほうだから、ここから见えない。
リカ:この町から东京に出てきたんだね、完治は。
完治:そうだよ。
リカ:东京、どう?
完治:うん、いいとこもあれば、悪いとこもあるし、俺にはこっちのほうが向いてるのかもしてないけど、东京も好きだな。
リカ:戻ってきたいとか思わない?
完治:へえ?
リカ:この町で罐蹶りしたり、兜虫捕ったり、裏山で探険ごっこしたり、台风にわくわくしてたあのことに、戻りたいと思わない?どうして?
完治:なんて言うかな、いろんなものをさあ、见たり闻いたり、いろんな人に出会って、やっと今の俺になたわけだから、舍てるわけにはいかないよ、今まで会った人たちのことを。
リカ:その中に私も入ってる?
完治:入ってるよ。
リカ:よかった。
完治:リカ。
リカ:うん?
完治:転勤断って、どうするつもりなんだ?今ならまだ取り消しする、和贺さんにも话してきたから。
リカ:ねえ、完治の家はどっち?
三上:どうした?
尚子:舍ててきちゃった。
三上:何を?
尚子:全部。向こう着いて、そのまま同じ飞行机で帰ってきちゃった。
三上:新郎は?
尚子:泣いてた。
三上:両亲は?
尚子:泣いてた。笑わないでよ。
三上:笑うよ。最低だろう。
尚子:あなたと同じぐらい。
完治:うん、何?
リカ:ちょっとね、サンキュー。で向こう行って见よう、今度。
完治:あ。
リカ:完治さあ、ロスに行かせようって、说得するためにここに来たの?
完治:それもあるけど、それだけじゃない。
リカ:行くよ。
完治:え?
リカ:行くよ、私。私ロスに行く、决めた。颜に书いてるよ、「もう君じゃない」だってさ、行くよ、ロス、完治を好きだったこと、胸の一番奥にしまって、これから会った时にそんな颜しないでよ、しゅんとしてないで、しゃんとしゃんと、そうだ、私の旅立ちのお祝いに乾杯しなきゃね、そうそう、さっきお店会ったよね、まさかシャンパンなんかないだろうし、缶ビールでも买って来るわ。
完治:おい!
リカ:すぐ戻るからさ。
完治:リカ、もっと楽に生きろよ。
リカ:完治もね。
リカ:駅で待ってる、先时刻表见たら、四时四十八分の电车あったからさ、あと一时间、それまでに、気が変わったら来て、それでもだめだったら、私そのままいなくなるから、最後のお愿い、じゃあ、四时四十八分、会いたいから、さようなら言わないよ。
完治:すみません、今のは四十八分の电车ですよね。
车掌:そうですよ。
完治:あの?あの、白いコートを着た女の子见ませんでしたか。
车掌:白いコート?ああ、ああ、おりましたよ。ほら、あそこに立っておりました。
完治:どこへ行ったんですか。
车掌:この前の四时三十三分の电车に仱辘蓼筏俊n「バイバイ、かんち」
33
完治:リカ!
里美:あ、そうだ、大ニュース。
完治:ええ?
里美:长崎さんって?
完治:ああ、结婚したんだったな。
里美:新婚旅行ほうりだして帰ってきたんだって。
完治:なんで?三上とか??????そうか。リカ??????ロスへ行った。
リカ:こんにちは、完治。今晩はかな。これから完治にお别れを言おうと思います。ちょっと悲しいけど、でも、悲しいだけでもありません。いずれにしても、完治と同じ季节に同じ道を歩けたことを爱してやみません。完治、今が爱しいよ。完治と别れする今、この时をやっぱり爱しく思えるから、私のこれからはきっと大丈夫って思います。完治と出会えてちょっと人生得したかなって。さよならは言いません。约束もしません。でも、また会えるよね。赤名リカ。追伸:元気ですか。
同僚:お疲れ様です。
完治:おいっ。部长。
部长:おう。
完治:北スポーツの件なんですが、明日には契约を勘定して、来周中にはすべて纳品する予定です。
部长:あ、そうか、ご苦労さん。
完治:それから、事业との络みで来周のイベントは仆がやることになりました。
部长:あ、そうか。それより、お前今日友达の结婚式だったんだよな。
完治:はあ、一时からですから。
部长:今日ぐらいは休んでも构わないぞ。
完治:いいえ、そういうわけには。はあ?
部长:いや、今のお前なら、赤名とうまくやって行けたんじゃないかと思って。それとも、赤名とのことがあってお前がむりやり大人になったのか。まあ、仮定の话をしてもしょうがないか。悪かり。
完治:まだどこにいるか分からないんですか?
部长:ああ、ロス社を半年で辞めて、それから音信不通だからだな。今顷はどこで、何をしてるのか。
完治:じゃ、俺达これで。
三上:あ、悪いな。これからこいつの両亲と食事しないと。
完治:あ、いい、いい。
三上:本当悪い。
完治:そんな谢るようなことじゃないだろう。
三上:でも、せっかくお前ら来てくれたのにさ。
完治:あ、いいことだよ。三上にもやっと性异风でてきた。おめでとう。おめでとう。
三上:ありがとう。
里美:おめでとう。
尚子:ありがとう。
三上:じゃな。
完治:じゃ。
里美:尚子さんきれいだったな。
完治:うん。三上も幸せそうだったよ。
里美:でも、三上君しりに敷かれてそう。あ、靴纽。
完治:あ、いい、いい。
里美:いい、いい。はい。どうしたの?
完治:ああ、いや??リカ!
リカ:や、永尾君じゃない?
完治:あ?
リカ:里美ちゃんも、久しぶり。へえ、もしかして、二人は?
完治:ああ、结婚したんだから。
リカ:やっぱり。
完治:东京帰ってたのか。三年ぶりだな、ぜんぜん连络取れない。
里美:あ、私そこで买い物してくる。
完治:えっ?
里美:久しぶりに会ったんだから、同窓会したら?
完治:二人で?
里美:そう、二人で同窓会。
完治:あ。
里美:じゃあ。
リカ:永尾君、大人なったね。
完治:そうかな。
リカ:なった。ああ、三年立ったんだなあって感じする。
完治:そうか。君は?
リカ:あまり変わってないでしょう。
完治:変わってない。
リカ:もしもし。
完治:はいはい。
リカ:どっちかっていうと、さらに美しさに磨きがかかったって感じでしょ。
完治:かかった。
リカ:ちょっとはさ、惜しいことしたかなと思った?
完治:ちょっとはね。
リカ:あ、里美ちゃんに言い付けてやろう。
完治:言えば。
リカ:言うよ。いい奥さんもらったね。
完治:そっちは?
リカ:一人には惯れてるから。
完治:そんなもん惯れんなよ。
リカ:そんなさ、一生のうちに人好きになるなんてそうそうあるもんじゃないだから、好きになったら、あっという间なんだけどさあ、でも、だから、永尾君を好きになれたことを大切に思ってる、思えるよ、好きになったこと、好きになってくれたこと、いつも、ここで元気してる。明日、この恋がどうなるとか、考えて、人好きになるわけじゃないし、あの时の私がいるから、今の私がいるんだから、ちょっと自分にいってあげるよ、よくやったね。
完治:今何してるんだ?
リカ:教えない。
完治:どうして?
リカ:大丈夫、何をしてても、私は私だから。
完治:そうだな。
リカ:じゃあ、あんまり时间ないから。
完治:そうか。一绪に??饭でも食べわないか。和贺さん心配してるんだ、电话番号ぐらい?そうか。
リカ:いいじゃ、そのほうが、今日みたいに町角で偶然再会なんてさ、そう、また、何年後かに?
リカ:じゃ、ここで。
完治:あ、じゃね。
リカ:じゃね。
完治:バイバイ。
リカ:バイバイ。
完治:またな。
リカ:またね。
完治:そのうちさ。
リカ:そのうちね。
完治:気が向いたら、会社のほうでも连络くれよ。
リカ:うん。
完治:元気でな。
リカ:永尾君もね。
完治:顽张れ!
リカ:永尾君もね。
完治:ありがとう。
リカ:何が?何か、これじゃ、いつまで立っても帰れないね。
完治:いつだったかさ、こんなことあったよな??????
リカ:あった。じゃさあ、いつかみたいにせえので一绪に後ろ向こう。
完治:OK.
二人:せえの!
リカ:完治、完治、完治!
终わり~~~~~~
(完成)
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