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日语专八06真题大学日本語専攻生八級能力試験問題(2006) (総合問題) (試験時間:聴解を除いて90分間) 注意:回答はすべて解答用紙に書くこと 1、 聴解(2点×10=20点) 問題一 次の会話を聞いてください。その後で文を四つ読みますから最も適当なものをA、B、C、Dの中から一つ選んでください。会話も文も繰り返しません。 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 問題二 次の話を聞いてください。その後で質問をします。それから、その答えを四つずつ読みます。その中から適当なものを一つ選らんでください。 9番 10番 2、 次の...

日语专八06真题
大学日本語専攻生八級能力試験問題(2006) (総合問題) (試験時間:聴解を除いて90分間) 注意:回答はすべて解答用紙に書くこと 1、 聴解(2点×10=20点) 問題一 次の会話を聞いてください。その後で文を四つ読みますから最も適当なものをA、B、C、Dの中から一つ選んでください。会話も文も繰り返しません。 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 問題二 次の話を聞いてください。その後で質問をします。それから、その答えを四つずつ読みます。その中から適当なものを一つ選らんでください。 9番 10番 2、 次の文の下線を付けた部分はどれに当たるか、それぞれA、B、C、Dの中から一つ選びなさい。(1点×10=10点) 11.人間同士というものは、一つでも歯車食い違っただけで、傷付けあったりいがみ合ったりするものだ。 A. はぐるま      B. はしゃ      C. しくるま      D. ししゃ 12.約1万年前に絶滅したとされるマンモスが、シベリアの永久凍土から発掘され、グローバル·ハウスで展示される。 A. ぜつめい      B. ぜつめつ     C. ぜっめつ      D. ぜめつ 13.商店街の中には、漫才や落語、歌に踊りが繰り広がられる演芸場もある。 A. おちことば     B. おちがたり    C. らくご       D. ろくご 14.神戸の洋菓子は、舌の肥えた神戸っ子を今も魅了し続けているのだ。 A. こ         B. は        C. ひ         D. ひと 15.基盤の目のように道路が走る整然とした街並みを歩くと、開拓時代の面影を残す西洋風の館を見ることができる。 A. めんえい      B. めんかげ     C. つらかげ     D. おもかげ 16.タビは洋装でいえば靴下のようなもので、草履や草鞋などと併用される。 A. 多比        B. 荼毘       C. 足袋         D. 田尾 17.意気細君らしくなった豊世の風俗は、昔カタギの老婆に気に入らなかった。 A. 堅気        B. 気質       C. 気性         D. 堅儀 18.18世紀後半、江戸の庶民の典型的な風俗。娘はスアシに下駄、次女は草履を履いている。 A. 裸足        B. 素足       C. 赤足         D. 白足 19.漫画は、江戸時代になると、木版技術の進歩により、版本·ハンガとして生み出されていく。 A. 版画        B. 板画        C. 判画         D.反画 20.アニメは、世界に誇る日本の文化。その原点へと遡れば、漫画、浮世絵、そして12世紀の絵巻物につながる。 A. えかん       B. えけん       C. かいまき     D. えまき 三.次の各分の下線を付けた言葉の意味に合うものをぞれぞれA、B、C、Dの中から一つ選びなさい。(1点×10=10点) 21.彼はしょうがないに女房をもらってしまったといつもこぼしている。 A. ばかを言う     B. 喜んで言う     C. 愚痴を言う   D.平気で言う 22.彼は私の頼みを二つ返事で引き受けてくれた。 A. 返事を一つにすること           B. 返事を二つすること C. すぐ聞き取れること            D. すぐ承諾すること 23.朝から晩まで働いて、それでも夫婦向かい合って、明日の朝の米をどうしたものかと、途方に暮れることさえしばしばあった。 A. 行く道がわからなくて、どうしたらいいのか分からなくなること B. 手段が尽きて、どうしたらいいのか分からなくなること C. 日が暮れて、どうしたらいいのか分からなくなること D. 中途半端で、どうしたらいいのか分からなくなること 24.彼が大学に合格して見せるなんてへそで茶を沸かすようなことを言っている。 A. おかしくてたまらないこと         B. 思いもかけない事 C. 道理上あるはずがないこと         D. 実にすばらしいこと 25.彼女はいつも見栄を張って一流品しか身に着けてないが実はロオーンで首が回らない。 A. 注意して見る               B. 他人の目を引く C> 目を大きく開く              D. うわべをかざる 26.何かが気になって、落ち着いた気持ちではいられない。 A. 気が立つ     B. 気が引ける     C. 気が気でない   D. 気が入る 27.その場の雰囲気に合わせていい加減なことをやる。 A. 察しがつく    B. 調子がいい     C. 物分かりがいい D. 反応が速い 28.いくら説き聞かせても何の効果もない。 A. 馬の耳に念仏               B> 釈迦に説法 C. 語るに落ちる               D. 言葉に甘える 29.いかに温和で慈悲深い人でも、たびたび無法を加えられれば、しまいには怒り出す。 A. 三度目は定の目              B. 福徳の三年目 C. 仏の顔も三度               D. 三度目の正直 30.一つのことに心を打ち込んで、懸命に頑張る。 A. 身を寄せる                B. 身を捨てる C. 身を固める                D. 身を入れる 四、次の文の(  )に入る言葉はどれか、ぞれぞれA、B、C、Dの中から最も適当なものを一つ選びなさい。(1点×20=20点) 31.この情報化時代(  )あってパソコンも使えないようでは、これからの社会に対応していけないだろう。 A. が        B. で       C. に         D. から 32.すぐぎょっとしてあたりを見回したが、われに返って自分ひとり(  )なのに安堵して、いそいそと着物を着かえ始めた。 A. まで        B. とか        C. きり        D. さえ 33.その夜は妹たちが学校から来る(  )になっていたので、葉子はおばあさんの進める夕飯も断って夕方その家を出た。 A. わけ        B. もの        C. べき        D. はず 34.甲:あの会社も倒産(  )。    乙:社長が代わってうまくいかなくなったみたいですね。 A. かのようだ                 B. しそうだとか B. するかのようだ               D. までもない 35.このお茶には沸騰し(  )お湯より少し冷ましたお湯を使ってください。 A. たての       B. つけの       C. ぬいた       D. きる 36.仕事を途中で投げ出すなんて、(  )無責任だと言われた彼のやりそうなことだ。 A. よほど       B. およそ       C. さほど     D. いかにも 37.二酸化炭素の発生は、これから経済成長(  )発展途上国では深刻な問題になる。 A. しているだろう               B. してあるだろう C. しているであろう              D. するであろう 38.部屋でテレビを見る(  )見ていたら、友人が回答者としてクイズ番組に出演していたので驚いた。 A. ともなしに     B. ではなしに     C. かたわら    D. がてら 39.親(  )者は、子供が悪いことをした時に、きちんとしかるべきだ。 A. さる        B. たる        C. なる      D. むきの 40.高い体力と戦闘力を誇り、敵と直接戦うこと(  )彼らの右に出るものはいない。 A. にもまして     B. ともなると     C. にかけては  D. だけあって 41.とてもお美しくて、ドレスが大変よくお似合い(  )のよ。 A.でございます     B. でなさります    C. でいらっしゃいます D.でおります 42.来月(  )お茶の会を開きます。皆様お揃いでおでまし下さいませ。楽しみにいお待ちもうし上げております。 A. 拙宅にて      B. 邸宅に手      C. 御宅にて    D. 自宅にて 43.(  )ものがあればおつくりいたします。詳しくはこちらをご覧ください。 A. お気になった    B. お気に召した    C> お気になられた D. 召しあがった 44.そのことについて、これから私からもちょっと意見を言わせて(  )と思いますが。 A. いただいた     B. いただきたい    C. いただきまう  D. いただかない 45.「受付が客に」申し訳ございません。山田はただいま、席をはずしておりますが、私でよろしければご用件を(  )。 A. もらいます                 B. 申し上げます C. 話します                  D. お伺いいたします 46.人の恩をかうむりなば、必ず報ゆべき。 A. 人の恩を受けたならば            B. 人の恩を受けるから C. 人の恩を受けたので             D. 人の恩を受けるならば 47.横座の鬼の前にねりで出でて、くどくめり。 A. (何か)くどくどといっているそうだ B. (何か)くどくどといっているだろう C. (何か)くどくどといっているようだ D. (何か)くどくどといっているまい 48.かの翁がつらにあるこぶをやとるべき。 A. あの老人のほおにあるこぶをとるべきか B. あの老人のほおにあるこぶをとるべきだ C.  あの老人がほおにあるこぶをとるべきか D.  あの老人がほおにあるこぶをとるべきだ 49.しかじかのことありて、鬼の取りたるなり。 A. 鬼がとったそうだ         B. 鬼が取ったらしい C. 鬼が取ったようだ         C. 鬼が取ったのだ 50.厳のそばより登り来りて、鷹取りを呑まむとす。 A. 鷹取りの男を呑むまいとする    B.  鷹取りの男を呑もうとする C. 鷹取りの男を呑むまいという    D.  鷹取りの男を呑もうという 五.次は日本文学と日本文化の問題である。(  )に入るものをそれぞれA、B、C、Dの中から一つ選びなさい。(1点×10=10点) 51.和歌は奈良時代までに発生した日本固有の韻文学で、後世、(  )をさすようになった。 A. 長歌       B. 短歌       C. 旋頭歌       D. 片歌 52.「徒然草」は(  )が書いた随筆である。 A. 吉田兼好     B. 鴨長鳴      C. 清少納言      D. 紫式部 53.「古池や蛙飛びこむ水の音」は(  )によって書かれた有名な俳句である。 A. 与謝蕪村     B. 小林一茶     C. 松尾芭蕉      D. 井原西鶴 54.大正期に「悪魔主義」と呼ばれていた作家は次のだれか。 A. 永井荷風     B. 芥川龍之介    C. 川端康成     D. 谷崎潤一郎 55.「俘虜記」や「野火」を書いた作家は次のだれか。 A. 大岡昇平     B. 野間宏      C. 梅崎春生      D. 島尾敏雄 56.日本では大化改新を経て「律令制社会」が完成される。文化は「白鳳文化」から奈良時代の(「  」)へと移る。 A. 縄文文化     B. 弥生文化     C. 飛鳥文化      D. 天平文化 57.12世紀の終わり、鎌倉に日本最初の幕府が置かれ、(  )が支配する世になった。 A. 貴族       B. 女官       C. 武士        D. 知識人 58.男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳戸に当たる年の11月(  )に氏神に参詣する行事を「七五三」という。 A. 10日      B. 15日      C. 20日       D. 30日 59.「昭和」は日本の年号で、1926年12月から(  )までの時期を指す。 A. 1989年6月             B. 1990年6月 C. 1989年1月             D. 1990年1月 60.日本最大の湖は滋賀県中部にある(  )である。 A. 芦ノ湖      B. 琵琶湖      C. 諏訪湖       D. 富士五湖 六.読解問題 問題一 次の各分の内容を最もよく表しているものをぞれぞれA、B、C、Dの中から一つ選びなさい。(1点×10=10点) 61.国民が政治に対する意思を明らかにするのはほとんど選挙の時に限られ、それ以外はめったにない。各新聞社や放送局が頻繁に行う世論調査はそれを補う役割を果たしている。特に内閣支持率などは世論調査によらねばおもてに出ない数字であって、政府に対する国民の信任の度合いがいつも測られていることは民主主義政治の運営に欠かせない。 A. 世論調査は選挙の時には国民の政治意思を反映することはできない。 B. 世論調査は選挙の時に限って国民の政治意思を反映している。 C. 世論調査の結果は「内閣支持率」以外あまりあてにならない。 D. 世論調査は国民の政治意思を反映することに役立っている。 62.孤独というのは独居のことではない。独居は孤独の一つの条件に過ぎず、しかもその外的な条件である。むしろ人は孤独を逃れるために独居しさえするのである。隠遁者というものはしばしばかような人である。 A. 独居している人はむしろ孤独でないほうが多い。 B. 孤独を逃れるために独居を選ぶ人もいる。 C. 隠遁者の多くは実は孤独者ではない。 D. 独居は孤独になる必要条件である。 63.職人さんが現在の機械労働と違う点は、職人気質などと言われて頑固者のイメージがありますが、非常にきっちりした受注生産であrという点です。自分の気に入らない仕事は受け付ない。そのかわり、大工さんが家を建てる場合でも、自分の人格そのもののような魂を注ぎ込んだものを作る。そういう職人魂みたいなものは現代の生活の中にもっと戻していいのじゃないかと思います。 A. 機械労働の普及につれて職人が現代生活から次第に姿をくらましていった。 B. 機械労働の時代に入って受注生産はすでに見捨てられてしまった。 C. 機械労働の時代にも職人特有の精神的魅力を保つ必要がある。 D. 現在職人と言えば家を建てる大工さんぐらいである。 64.天才の栄光は、むしろその不遇時代の故に輝く。世の中から無視され排除されなかったような天才はない、というのが、ロマン派的な「天才」の神話である。しかし、どんなに時代を先取りしていようと、そのために孤立していようと「天才」はやがて共同体に受け入れられるし、結果的に、それは共同体の「自己表出」だと見なされる。 A. 天才はいずれ共同体に受け入れられ、その「自己表出」となる。 B. 無視され排除されても屈しない天才は真の天才である。 C. 不遇の時代のなかった天才はにせものに過ぎない。 D. 孤立しているのはロマン派の天才のみである。 65.チームワークが可能であるためには、そのチームの規模が適当に小さくなければならない。数万人の従業員すべてを集めて会議をひらく、というのは論理的にも現実的にも不可能だ。だから、組織は事業部制をとったり、特定の問題についてプロジェクト·チームを編成したりする。大事なことは、誰でもがチーム一員として自由に発言できるような雰囲気を組織が作ることだ。 A. チームワークが成功するかなめは会社が事業部制をとることである。 B. チームワークが成功するかなめは従業員数が十分だということである。 C. チームワークが成功するかなめはチームを小人数で運営することで会う。 D.  チームワークが成功するかなめはメンバーが自由に発言できる府雰囲気を作ることである。 66.母子の一体化によって、ひとたび一体感が体験され、自我の安定感が得られると、のちに母子関係以外の他者関係でも他者との一体化を呼び起こしやすい。それは日本人の場合に目立っている一体化傾向とでも呼べる行動傾向であり、それが他者依存、集団依存への傾向とも結び付いてくるように思われる。 A. 一体化傾向は他者依存、集団依存への傾向とつながっている。。 B. 母子一体化は日本人の他者関係に見られる特有の傾向である。 C. 母親から早く離れた子供は他者依存、集団依存にはならない。 D. 母子一体化は子供に自我の安定感をもたらしてくれるので有難い。 67.旅に出ることは日常の生活環境を脱げることであり、平生の習慣的な関係から逃れることである。旅の嬉しさはかように解放されることの嬉しさである。ことさら解放を求めてする旅でなくても、旅においては誰も何らかの解放された気持ちになるものである。ある者は実に人生から脱出する目的をもってさえ旅に上がるのである。 A. 解放感を求めるなら旅に出るよりほかはない。 B. 日常生活の悩みから脱出するために旅に出る人がいるであろう。 C. 旅に出る時でないと平生の習慣を直すことはできないであろう。 D. 解放を求めるという明確な目的がないと旅の嬉しさを味わうことはできない。 68.哲学というものは本来諸科学を関連付け基礎づけることを任務とするものです。ところが近代日本では哲学自身が――少なくともアカデミーの世界では専門化し、タコツボ化した。哲学自身が専門化するってことは、ある意味では矛盾なんですけれども、そうなっている。哲学者が社会科学に無知だし、社会科学者は哲学者のやっていることは自分の仕事とは全く縁がないと思っている。 A. 哲学自身の専門家は哲学の発展の自然の成行きである。 B. 哲学者と社会科学者の交流機会をもっと増やす必要がある。 C. 近代日本では哲学と他の社会科学とは切り離される傾向がある。 D. 哲学の専門家というのがあるがそれは矛盾している言い方である。 69.かなりの数の青年たちは就職をきらい、アルバイトで毎日を送りたい、という。このような若者は、自らをフリー·アルバイター、略して「フリーター」という。彼らは、金がなくなれば街頭でのビラ配り、喫茶店のサービス係り、そして、時には道路工事の労務者として働く。そうしてある程度の金がたまれば、旅行にでかけたり、ギターをひいたりしてのびやかに暮らす。 A. フリーターは生活目標を失ったかわいそうな青年たちである。 B. フリーターはある程度の金がたまっている時はのんびり暮らせる。 C. フリーターは定職に就かないから社会の不安定を誘う要因である。 D. フリーターはたいてい学歴が低いためビラ配りなどの仕事しかできない。 70.噂は評判として一つの批判であるというが、その批判には如何なる基準もなく、もしくは無数の偶然的な基準があり、従って本来なんら批評でなく、極めて不安定で不確定である。しかもこの不安定で不確定なものが、我々の社会的に存在する一つの最も重要な形式なのである。 A. 噂は不安定で不確定なものだから社会から排除すべきである。 B. 噂は如何なる基準もないからほとんど人々から信用されていない。 C. 噂は不安定で不確定でありながら社会的に存在する重要な形式なのである。 D. 噂はその偶然的な基準を必然的なものにすれば批判として認められるであろう。 問題に 次に文章を読んで、後の問いに答えなさい。(10点) ひきの妻やもつらん子泣くらん は、いく度思い返してみても面白い。作者の一茶「注1」には、①世に膾炙する滑稽の句がはなはだ多い。数句は誰しもご存じだろうが、それはたいてい、滑稽の上になにやら少し、県みなおまけがつけ加わるらしく私は覚える。私の独断、ひが目「注2」であれば②小林さんに申し訳ないけれども、私としては自然とそれを覚えるのを捨てがたい。それで、③右の一句を見つけだした時にはほっとした。独断とひが目はそのままにしておいても、小林さんにこの句のあるのを知って、私としてはひとまず安心をした、そんなぐらいであった。 本もののひきがえる「注3」は私はあまり好きでない。むやみと毛嫌いはしないけれども、やはり句中でお目にかかるくらいが私には手ごろである。この先生は春さきまだ雪の降る晩など、そんなころにもう雪中で、くく、くくと啼くことのあるのを私は知っている。俳諧歳時記を見るとしかし夏の部になっているのは、まず適当であろう。けれども私はなぜか、この際だいじな印象で言うと、夏もずっとの晩夏、だいぶ④秋めいたころの日暮れの景物としてふさわしく、この先生を受け取る。子の独断は、少年のころの今はもう記憶にない、何でもない、ある日の経験にもとづいていることかも知れない。そう仮定してみてみずからうなずく。 ひきどのの妻や待つらんも、私には初夏盛夏のその時刻ではなく、薄明の時間のずっと気ぜわしく短くなった晩夏のころの、露じめりの中に想像してみて、たいそう落ち着きがいい。句にむかっては、私はいつも独断に陥る、多少ともそれくらいでないと面白くない。あるいは、面白い、と同時に瞬間、独断に陥っている。この際の暮色も、私には、右のようなぐらいのものとして、独断を許していただけないなら、不満である。 何がさて、小林は面白いところを見つけた、お手柄、お手柄と私は思う。 お手柄は、まず万葉集を手玉に取った点にもあろう。憶良「注4」らは今はまからむ子泣くらむ…、がもうすでにお手際であった。あら心臓ね、と席上の婦女どもをそれは⑤嘆ぜしめたであろう、そこのところを⑥横取りしたのが面白い。私はそれをたいへん面白くうけとるけれども、従五位下伯耆保のちの筑前守「注5」をひきどのに見立てたその見たての上にすぐ所では⑦もう一つの面影がさして句を受け取られる、そこの⑧呼吸を私はまたいっそう面白くうけとりたい。 ひきどのに妻子を連想したのは、表面憶良にかずけた「注6」、それはご覧のごとくであるけれども、句の余情はそこでたちまち一転する。一転しようとするや一瞬もう一転化して見えるようなぐらいである。 作者の胸中にもう前々から、この種のくぐつ「注7」が棲まっていた。それはいつも沈黙して、決してざれ歌「注8」など詠まぬ、むくつけき「注9」生類として。 秋めいた晩夏の、露じめりしたどこかの庭の隅、もうだいぶん暗くなった暮色のっように、あたりのあんばいを整えて、私がこの句を受け取りたいと前に行ったのは、いわば一茶胸中の一つの幻影のためであった。  (三好達治『燈下記』の一節による) 注1 一茶:小林一茶、江戸時代末期の俳人 注2 ひが目:偏見 注3 ひきがえる:蟾蜍、カエルの一種 注4 憶良:山上憶良、『万葉集』の有名歌人 注5 従五位下伯耆保のちの筑前守:いずれも憶良の任ぜられた官位官職 注6 かずけた:「かぶせた、かけさせた」などの意 注7 くぐつ:傀儡、あやつり人形 注8 ざれ歌:滑稽味のある和歌 注9 むくつけき:気味が悪く恐ろしい様子 71.①世に膾炙するは普通、どういう形で用いられるか、次から適切なものを一つ選びなさい。 A. 人工に膾炙する              B. 人口に膾炙する C. 人好に膾炙する              D. 人後に膾炙する 72.②小林さんという呼び方には、筆者の一茶に対するどのような気持ちが込められていると思われるか、次から適切なものを一つ選びなさい。 A. 崇拝      B. 親しみ       C. 恐縮       D. からかい 73.右の一句を見つけだした時にはほっとしたという理由を次から一つ選びなさい。 A. 一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっているんのだが、この句は珍しく面白みのないものだったから。 B.  一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっているんのだが、この句もやはり面白みのないものだったから。 C.  一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっているんのだが、この句は珍しく嫌味のないものだったから。 D.  一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっているんのだが、この句はやはり嫌味のあるものだったから。 74.④秋めいたは本文においてどんな意味として使われているのか、最も適切なものを次から一つ選びなさい。 A. 秋らしくなった              B. 秋のようになった C< 秋みたいになった             D. 秋になりきった 75.⑤嘆ぜしめたは本文においてどんな意味として使われているのか、最も適切なものを次から一つ選びなさい。 A. 嘆いてしまった              B. 嘆かされた C> 嘆かれた                 D. 嘆かせた 76.⑥横取りしたのは誰か、次から適切なものを一つ選びなさい。 A. 憶良       B. 一茶       C. 筆者        D. 婦女 77.⑦もう一つの面影を具体的に示しているのを次から一つ選びなさい。 A. 春さきまだ雪の降る夜など、そんなころにもう雪中で、くく、くくと啼くもの B> だいぶ秋めいたころの日暮れの景物としてふさわしく受けとるこの先生 C. いつも沈黙して、決してざれ歌など詠まぬ、むくつけき生類 D. いわば一茶胸中の一つの幻影 78.⑧呼吸はは本文においてどんな意味として使われているのか、次からもっとも適切なものを一つ選びなさい。 A. 息を吸ったりはいたりする筋肉運動 B. 物事を行う微妙なコツ C. 動作をともにする人と人との間の調子 D. きわめて短い時間 79.筆者は「ひきどのの」の句について独自な鑑賞をしているが、それは「ひきのの」に何を見てとった点にあると言えるか、その説明として適切なものを次から一つ選びなさい。 A. ひきどのに妻子を連想し、一瞬、一転して表面憶良にかずけた点 B. 憶良の面影に加えて、一茶の考えている幻影を理解できた点 C. 筆者の感慨を加えて、一茶胸中の一つの幻影を見てとった点 D. むくつけき生類としての一茶自身の自画像を見てとった点 80.この文章の結びとして適切なものを次から一つ選びなさい。 A. 要するに、この句はやや重苦しく受けとりたいというのである。 B. 要するに、この句はすこし気味悪く受けとりたいというのである。 C. 要するに、この句はかなりうっとうしく受けとりたいというのである。 D. 要するに、この句はきわめてもの寂しく受けとりたいというのである。 七、次の文章の(81)~(90)にはどんな語が入るか、後のA、B、C、Dから、一番適当なものを一つ選んでください。(1点×10=10点) 高野山は空海が開いた山であること、それは誰ども知っていることです。また、空海の簡単な年譜を見れば、空海がそこで最後の息を引き取ったことも(81)。だから、高野山が重要なのだ、と私は主張しているのではありません。空海がそこで死んだから、高野山が重要な意味を持つようになるという順序ではなく、高野山が空海にとって重要な意味を持っていたから、高野山で最期を迎えることを彼は(82)のだ、というのが私の言いたいことなのです。 空海が高野山に初めて住むようになるのは、宏仁九年(818)、空海四十五歳の時でした。(83)皮肉なことに、この時期から、空海は公人としてきわめて多忙な生活を強いられるようになります。ですから、実際には、高野山にゆっくり滞在している時間はそんなに多くなかったのです。比叡山からほとんど離れなかった最澄の場合と比べてみれば、(84)、空海と高野山の関係は希薄なのではないかとさえ疑われます。 しかし、空海の著作を読めば、彼が山の生活を(85)高野山での静かな瞑想と思索の生活をこよなく愛していたことがよくわかります。『性霊集』の巻一には山の生活を主題とした数篇の詩が載せられています。彼の処女作『こう鼓指帰』でも山中での修行生活が都会の華やかな、しかし深ついた生活と対比して力強く描かれています。 空海はよく手紙を書く人でした。書簡作家としての側面も空海は持っているのです。高野山に住むようになってからの手紙の中で、空海は、「南たけ沙門空海」と署名する(86)。「沙門空海」は彼が生涯を通じて好んで使った署名であり、自らを称する名称でした。空海が自分自身をどう考えていたかという自己意識が、そこには集約して示されています。(87)「南たけ」をつけて、「南たけ沙門空海」と言っているのですから、この新しい署名にはまた新たな自己意識の次元が付け加えられていると考えてよいでしょう。高野山を我がものとした空海の悦びと、満足と、さらにはいくらかの誇りさえもがそこには感じられます。高野山は空海が最も愛した山であったというばかりではなく、求道者としての空海の人生全体を集約する何かがこの高野山にはある、と考え間違いないと思います。 高野山には、(88)、空海が自らの意思で創建した唯一の寺院、金鋼峰寺があります。空海ゆかりの寺院というのは、京都や奈良を中心にして少なからず残っています。京都の乙訓寺(おとくにでら)、神護寺、東寺、奈良の東大寺などがすぐに思い浮かびます。(89)、これらの寺院は空海が発願して建立したものではありません。空海が自分自身の意思で、自分自身の思想を具体的な形として表現するために建立した寺院は、ただ一つ、高野山の金鉱峰寺だけです。これはあまりよく知られたこととは言えないかもしれないが、空海を理解しようとするときには(90)ことです。 81.A. できます   B. 考えられます   C. あります    D. 分かります 82.A. 願った    B. 嫌った      C. 成った     D. 作った 83.A. それで    B. すると      C. しかも     D. だから 84.A. もちろん   B. なにしろ     C. むろん     D. むしろ 85.A. なにも    B. なおも      C. なかにも    D. なかでも 86.A. ようになります           B. ようにします    C. ことになります           D. ことにします 87.A. そのなか   B. そのため     C. そのうえ    D. そのうち 88.A. これで    B. さらに      C. せめて     D. そこで 89.A. しかし    B. しかも      C. そして     D. それで 90.A. 考えてはならない          B. 忘れてはならない    C> 思ってはならない          D. 捨ててはならない (翻訳、作文問題) (試験時間:90分間) 八、次の中国語を日本語に訳し、その訳文を解答用紙に書きなさい。(20点) 怀石料理 怀石料理是最具有代表性的日本料理之一,原本是进行茶道时准备的日式套餐。它的工艺十分讲究,因此品尝怀石料理同时也是一种艺术的享受。怀石料理的原理由于季节和地域的不同而不同,所以正宗的怀石料理价格不菲。尽管如此许多日本人不远千里,花费时间品尝各地的特色怀石料理。 怀石料理的用料一定新鲜,他的味道不在于添加的香料,而是食物自身的味道。通过艺术加工,保持食物原料的自然色泽以取得更好的视觉效果。 怀石料理店为了追求自然美,在店内配上人造的假山流水、回话插花等宜人的背景,来烘托使用怀石料理时愉悦的气氛。 九、次の要領で解答用紙に作文をしなさい。(30点) 題  目:読書の楽しみ 注意事項:1.文体は、手紙分を除いて一律常体にすること。      2.文章は、450字以上、500字以内におさめること。        (句っ読点も一字とする。もし450字未満、または500字をオーバーした場合は減点になる。) 一、1.C  2.D  3.A  4.B  5.D  6.D  7.A  8.A.     9.C.  10.B.   二、11.A  12.B  13.C  14.A  15.D  16.C  17.B   18.B  19.A  20.D 三、21.C  22.D  23.B  24.A  25.D  26.C  27.B   28.A  29.C  30.D 四、31.C  32.C  33.A  34.B  35.A  36.D  37.D   38.A  39.B  40.C  41.C  42.A  43.B  44.B   45.D  46.A  47、C  48.A  49.D  50.B 五、51.B  52.A  53.C  54.D  55.A  56.D  57.C   58.B  59.C  60.B 六、61.D  62.B  63.C  64.A  65.D  66.A  67.B   68.C  69.B  70.C  71.B  72.B  73.D  74.A   75.D  76.B  77.C  78.B  79.D  80.D 七、81.D  82.A  83.C  84.D  85.D  86.D  87.C   88.B  89.A  90.B 八、(参考訳文) もっとも典型的な日本料理とされている懐石料理は本来茶会の時に用意されている和風定食であり、調理法にきわめて拘っているものなので、食べること自体はまた一種の芸術鑑賞でもあるとされている。季節また地域によって使用される食材が違っているため、本場の懐石料理は相当高いものである。それにしても、各地それぞれの懐石料理を味わおうと、時間を惜しまずわざわざ遠くまで足を運ぶ日本人も珍しくない。 懐石料理の食材はまず第一新鮮であること。また香辛料のような添加物の味でなく、食材の自然な持ち味を大事にし、よりよい視覚的効果作りのために食材のありのままの色が持てるよう、丹念に芸術的な調理法を行う。 自然美を追求するために、懐石料理店内に人工山水とか、生花とか絵画等のような気持ちいい背景の設置によって、お食事を楽しんでもらう雰囲気を醸し出しているようにしているが普通である。 九、(モデル文) 読書の楽しみ パソコンが面白い、サッカーも楽しい、娯楽番組を見るのもそうである。同じように読書も面白いし、楽しい。 読書の楽しみを考えると、一つはやはり学ぶことができるということだろう。著者が提示する命題と論証に対して読書の過程で絶えず質問を浴びせ、検証を繰り返し、納得する。その中に自分の世界観と違うものを学べる楽しみがある。時代物、伝記物の面白さは人の上に立つ人々の世渡り、虚構と現実を理解するのである。読む時、理解できなかったものが、後になって少しは理解できるのも面白い。読書の醍醐味と言ってもよいでえあろう。 書物のテーマを探すのも楽しみの一つである。著者の言わんとしているものは、最初は何くわぬ顔をして現れていながら、展開につれて見えつ隠れつしながらジ・エンドに至る。 読書にはこんな楽しみがあっては、中学校の時から読書の楽しさにのめり込み、今も私の読書熱は一向に冷めない。10年もの間に読書のジャンルも当然の如く変化してきた。初めの理屈っぽい類から、今の青春もの、推理もの、時代小説から人生もの、何でも楽しく読んできた。夜更けて、静かなひととき、読書に没頭するのは何とも言えない至福の時間である。
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