首页 第01講【日本俳句鑑賞】(俳句と俳句鑑賞について)(2010.03.17)

第01講【日本俳句鑑賞】(俳句と俳句鑑賞について)(2010.03.17)

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第01講【日本俳句鑑賞】(俳句と俳句鑑賞について)(2010.03.17)nullnull任课教师:张予娜 班 级:日语0701班 日语0702班 日语0703班 日语0704班   nullnull2009-2010学年第二学期【日本俳句鑑賞】教学周历 null2009~2010学年第二学期【日本俳句鑑賞】课表null授業時間について 2009~2010年度第2学期(2010年03月17日~2010年04月30日) 2時間×2回=4時間/週; 4時間×8週間=32時間 授業の目標について ...

第01講【日本俳句鑑賞】(俳句と俳句鑑賞について)(2010.03.17)
nullnull任课教师:张予娜 班 级:日语0701班 日语0702班 日语0703班 日语0704班   nullnull2009-2010学年第二学期【日本俳句鑑賞】教学周历 null2009~2010学年第二学期【日本俳句鑑賞】课 关于同志近三年现实表现材料材料类招标技术评分表图表与交易pdf视力表打印pdf用图表说话 pdf null授業時間について 2009~2010年度第2学期(2010年03月17日~2010年04月30日) 2時間×2回=4時間/週; 4時間×8週間=32時間 授業の目標について 『日本俳句鑑賞教学大綱』を参照。 平時成績と試験成績について   平時成績は30点;   試験成績は70点;   無断欠席は5点/1回;   休暇届を提出しても1点/1回;   10分間以上の遅刻と早退は2点/1回;    無断欠席を6回すると、試験を受ける資格を取り消す。 テキスト   『日本文学教程』に基づいてPPTを作って使う。 【日本俳句鑑賞】シラバスnull课程编号: 课程名称:日本俳句鉴赏  英文名称: 学 时:32 学 分:2 适用专业:日语语言文学 课程性质:必修 先修课程:日语精读 一、课程教学目标   了解俳句产生、发展的概况,把握俳句鉴赏的要点;通过阅读日本最具 代表性的俳句作家的代表作,对俳句独特的魅力有一定程度的认识,从而提 高对日本俳句的鉴赏能力。 【日本俳句鑑賞】教学大纲null二、教学 内容 财务内部控制制度的内容财务内部控制制度的内容人员招聘与配置的内容项目成本控制的内容消防安全演练内容 及基本 要求 对教师党员的评价套管和固井爆破片与爆破装置仓库管理基本要求三甲医院都需要复审吗 课堂教学内容: 【日本俳句鑑賞】概説 松永貞徳と「貞門派」及びその代表作 西山宗因と「談林派」及びその代表作 松尾芭蕉と「蕉門俳諧」及びその代表作 教学基本要求: 对俳句的发生、发展进行概括性讲述;对日本最具代表性的俳句作家的代表作进行详细讲解、分析、鉴赏;讲解与课堂讨论相结合;分组自行选题、讨论、制作成PPT发表;每人创作一首俳句并发表;在学习过程中加深对俳句的认识与理解,提高对俳句的鉴赏能力。null三、教学安排及 方法 快递客服问题件处理详细方法山木方法pdf计算方法pdf华与华方法下载八字理论方法下载    “日本俳句鉴赏”课程的理论教学课时为32学时。教学安排如下表:四、考核方法    本课程通过三方面进行考核:   普段(30%)/ 出勤(10%); 宿題(10%); 课堂发表(10%)   試験(70%)   2009-2010学年第二学期 湖南大学电子版教学日历 【日本俳句鑑賞】 (2009.03.17~04.30)2009-2010学年第二学期 湖南大学电子版教学日历 【日本俳句鑑賞】 (2009.03.17~04.30)nullnull俳句  俳句とは、五・七・五の17音を定型とする短い詩である。連歌の発句(ほっく)の形式を継承したもので、季題(季語)や、切れ字をよみ込むのをならい(きまり)とする。 null俳諧と俳句 俳諧とは主に江戸時代に栄えた日本文学の形式、また、その作品。誹諧とも。広義に俳諧連歌(連歌は、最初、1首の短歌を上の句と下の句に分けて、2人以上で詠みあい、上の句と下の句を次々と鎖のように読み続けていく貴族の遊びであったが、後に、日本文学形式の一つとなった)までを含む。時に俳句と同一視される。俳諧を行う人を俳諧師と呼ぶ。  「俳諧」の元の意味は「滑稽」「戯(たわむ)れ」といった意味がある。古今和歌集に集められた滑稽な和歌は「誹諧歌」と呼ばれていた。 null 貞門派・談林派・蕉門  俳諧が江戸時代に入ると、松永貞徳によって大成された。貞徳の一門による俳諧は、貞門派と呼ばれ、一時代を築き、連歌をしのぐ程の人気を誇った。しかし、やがて貞徳らによるそれまでの「古風」に対して新しい表現「新風」が現れて貞門の地位を奪った。新風は談林派と呼ばれ、連歌師でもあった西山宗因を筆頭に浮世草子を成立させた井原西鶴らが参画していた。談林派が、十年ほどの短い最盛期を終えると、その後には松尾芭蕉があらわれ、蕉風と呼ばれる作風を示した。蕉風とは、松尾芭蕉を祖とする俳諧の流派である。正風とも書き、蕉門ともいう。null 松尾芭蕉の時代は、今で言う「俳句」は「俳諧」の最初の1句という意味で、発句(ほっく)と言ったものである。芭蕉は決して「俳句」を詠んでいたわけではない。俳句は明治になって、短詩形文学の革新を唱えた正岡子規(まさおかしき)が俳諧から独立させた発句の新しい名称として名づけたものである。 俳句の確立null 芭蕉没後しばらくは、川柳を中心に雑俳(ざっぱい)が栄えたが、「中興の祖」(ちゅうこうのそ)である 与謝蕪村らによってふたたび活気を取り戻した。  江戸時代末期には小林一茶(こばやしいっさ)の活躍が見られた。明治時代になると正岡子規によって近代の俳句が確立された。俳句・雑俳null蕉風の理念   松尾芭蕉は、当初談林派の俳諧であったが、それまでの日本における詩歌を基にしながらも、日常的なものを素材とする独自の俳諧の流儀を生み出した。俳諧における蕉風の理念は、「侘び」「寂び」「しをり」「ほそみ」「かろみ」などの言葉で表される。null松永貞徳(貞門派) 西山宗因(談林派)井原西鶴 松尾芭蕉(蕉風) 与謝蕪村(正風) 小林一茶 正岡子規(写生俳句)null貞門派の「詞付(ことばづけ)・物付(ものづけ)」  連歌・俳諧の付け方の一つ。前句のことばや物によって付ける。    談林派の「心付け・句意付け」  前句のあらわす全体の意味や心持ちに応じて付ける。 蕉風の「匂付け)・余情付け」  前句の気分、余情、風韻を受けてそれに応ずるような付句をつけること。  こうのように、貞門時代が物付け、談林時代が心付け、蕉門時代が余情付け、または、匂い付けと奥行を広げたことになる。【物付け・心付け・余情付け(匂い付け)】感動を持つ感動を持つ  俳句の約束事として、5・7・5の「定型」と季節の言葉の「季語」が必要だと言いましたが、俳句を作る場合一番大切なことは、「感動を持つ」という事です。 境地・気持ち境地・気持ち  俳句が世界でもユニークな詩であると認められているのは、5-7-5という短いリズムがあるからです。そして短いということは多くの言葉を使えませんので、心の外へではなく心の奥へと入っていかざるを得ないのです。  「季語・季感」と「17字音のリズム」という俳句の約束事は、じつは形式的なことよりも、境地や気持ちといったもっと深いところのものを表現するのに大切なのです。文語も口語も文語も口語も  俳句の十七字定型は、もともとは文語で育ってきた文語のリズムなので、俳句定型には文語表現が適しており、現代語的口語表現は不向きである、という考えが日本の俳壇を支配している。実作においても、明治末期の新傾向派以来、新興俳句、前衛俳句等の人々によって多くの試みがなされてきたが、成功した例は稀である。 リズム感(音楽性)リズム感(音楽性)   俳句にはリズム感、つまり「音楽性」がある。俳句が面白いのは、日本人の体に五七調、七五調が染みついていることがあります。   この五七調、七五調のリズムに言葉を入れると語感が生まれます。短い言葉で「広い世界・心」を表現出来ることです。 【季語】【季語】季語(きご)あるいは季題(きだい)は、俳句に必ず1つ含まれることが望ましいとされる、季節を象徴的に示す語。 本来は俳句の起源である連歌・俳諧の季・季詞(きのことば)に由来する。 もっとも季語を含まない俳句もあり、その場合には、江戸俳諧の発句では雑(ぞう)の句(雑俳)、 子規以降の近代俳句では無季俳句と呼ばれる。 季語の数は1つの句に1つ詠み込むというのが原則である。2つ以上季語が存在することを季重ねといい、その場合は主題に沿った物を季語とする。【季語の役割】 【季語の役割】   俳句にとって「季語」は大きな役割を果たす。季語は詩情の象徴となるイメージを読むものに与える。これを連想力といってもいい。また、時間と空間を一つのものとして表現することができる。【季語の分類】 【季語の分類】  季語は、以下の9項目に分類している。 時候:季節・月の名称など 天文:気象に関すること 地理:山・川・海・陸地などに関すること 人事:生活に関すること 行事:年中行事 忌日:有名な人の忌日 動物:動物一般(食物に含まれるものを除く) 植物:植物一般(食物に含まれるものを除く) 食物:食べ物一般 【春の季語を持つ句】 【春の季語を持つ句】       さまざまの こと思ひ出す 桜かな   読み:さまざまの ことおもひだす さくらかな   季語:桜   詠年:貞享5年(1688)   出典:真蹟懐紙1(懐紙2・笈の小文)   句意:この桜を眺めていますと、ご奉公していた昔の      思い出がさまざま止めどもなく蘇って来ます。 【夏の季語を持つ句】 【夏の季語を持つ句】   若葉(わかば)して 御目(おんめ)の雫 ぬぐはばや   季語:若葉         詠年:貞享5年(1688)   出典:『笈の小文』   解釈:ぬぐはばや=ぬぐってさしあげたい。      ※「ばや」は古い助詞。(・・・)ばや=(~し)て        あげたい。〔 ・・・は、未然形となる〕   句意:折しも初夏、あたりの樹々に若葉の色がみずみず        しい。この若葉でもって、和尚の盲いたお目の涙      をそっと拭ってさしあげたい。      (奈良西の京五条の律宗・唐招提寺で、鑑真和尚      の盲目の像を拝して詠む)   中訳:好想用嫩叶擦拭他思乡的双眼。 【切れ】【切れ】  俳諧では、最初に詠まれる発句は後に続ける脇句や平句の動機となる必要がある。そのため発句には、脇句に依存しない完結性が求められた。そこで編み出されたテクニックが「切れ」である。上手く切れた発句は「切れがある」と評価され、重視された。 【切れ字】 【切れ字】 「切れ字」は連歌・俳諧の発句で、句中または句末に用いて、句に曲折をもたせたり、特別に言い切る働きをしたりする語。終助詞や用言の終止形・命令形などが多い。「や」「かな」「けり」など。 【切れ字十八字】 連歌・俳諧で秘伝とされた18の切れ字。かな・もがな・し・じ・や・らん・か・けり・よ・ぞ・つ・せ・ず・れ・ぬ・へ・け・に。このうち、「せ」「れ」「へ」「け」は動詞の命令形語尾、「し」は形容詞語尾で、「に」は副詞「いかに」のこと。他は助動詞と終助詞。   【例】    【例】    「古池や」の後で一呼吸、句の流れが切れている。読者はその一瞬の休符の合間に、作者を取り巻く環境や作者の思想・感情・情念・背景などを勝手に想像してしまう仕掛けになっている。このテクニックが、「切れ」と呼ばれ、十七文字という限定された語数で、言葉に形と質感を与える効果を持つ。さらに、季語とあいまって、句に余韻をかもしだす。   現代の俳句でも「切れ」は重要なテクニックの一つであり、「切れ」のない句は、俳句としては評価されない。古池や 蛙飛び込む水の音   松尾芭蕉   俳句の切れは、次の三つの形を基本にして、いろいろな変化(バリエーション)があります。また、俳句の五七五の上の五を 上五、まんなかの七を中七、下の五を下五といいます。  俳句の切れは、次の三つの形を基本にして、いろいろな変化(バリエーション)があります。また、俳句の五七五の上の五を 上五、まんなかの七を中七、下の五を下五といいます。 A、上五(かみご)で切れる形  残雪や|ごうごうと吹く松の風           村上 鬼城  葛咲くや|嬬恋(つまこい)村の字(あざ)いくつ  石田 波郷  広島や|卵食ふとき口開く             西東 三鬼  七夕や|髪濡れしまま人に逢ふ           橋本多佳子  高嶺星|蚕飼(こがい)の村は寝しづまり      水原秋桜子  芋の露|連山影を正しうす             飯田 蛇笏  木の葉髪|文芸永く欺(あざむ)きぬ        中村草田男   B、中七(なかしち)で切れる形   さみだれのあまだればかり|浮御堂(うきみどう)   阿波野青畝 怒涛まで一枚の田が|冬の旅              古沢 太穂 口で紐解けば日暮や|西行忌              藤田 湘子 C、下五(しもご)で切れる形 からたちをわがしほさいの花とせし|          藤田 湘子 やくそくの寒の土筆を煮てください|           川端 茅舎 をりとりてはらりとおもきすすきかな|          飯田 蛇笏 五七五の中間で切れる形 五七五の中間で切れる形   この形はあまり多くはないが、独特の韻律が得られ、五七五の切れとは異なる効果を発揮する場合がある。    上五の中間の切れ      寒(さむ)や|吾がかなしき妻を子にかへす        石田 波郷    中七の中間の切れ        萬緑の中や|吾子の歯生え初むる             中村草田男    炎天の遠き帆や|わがこころの帆             山口 誓子    下五の中間の切れ     算術の少年しのび泣けり|夏                西東 三鬼    地の涯(はて)に倖(しわあせ)ありと来しが|雪     細谷 源二【二段切れ】【二段切れ】 二段切れとは、通常一句に二箇所の切字を含む事を言うが、名詞を含む切れ目により、一句が二段に分かれているものも指し、前者として  夕顔や/秋はいろいろのふくべかな/  芭蕉 などの「や」「かな」などの二つの切れ字を使った句、そして後者は  月天心/貧しき町を通りけり/      蕪村 などが一例である。 null 例外的に  降る雪や/明治は遠くなりにけり/ 中村草田男  これなどは「降る雪や」の「や」の切れ字の感動と余韻が、「明治は遠く」に響いて新たな感動を呼び起こし、余分な叙述を省略した「けり」の強い切字によって余情を引き出しています。 【二段切れ】【二段切れ】   一般的に「切字は二つ用意るな」と言われるように、感動を明示する切字が二つ用いられると、一句中に焦点が二つ生まれ、互いに相殺しあって、作品としては失敗してしまうからそういわれている。    しかし、後者の名詞を含む場合は殆どの俳句が含まれるので、あえて二段切れと呼ぶ意味合いが薄れる。もともと前者を二段切れと称していたが、支考がこれを二字切れと唱(とな)え、別に二段切れの名目を立てた為だという。    ちなみに一句の中に切字が二つある句は殆ど失敗作と言ってよいであろう。 null その他の二段切れの例を挙げて見ますと  花冷えや/尼僧生活やや派手に/    飯田蛇笏  この句は一箇所に強い「や」の切れ字を置き、「派手に」を連用形で切っている為,安定感があります。これは連体形でも同じ効果があります。 【三段切れ】【三段切れ】   三段切れとは一句の中に三ヶ所切れのある句を三段切れと言います。名詞で切れているものを三段切れ、名詞以外の切れ字で切れているものを三句切れとも言います。一句の中に三ヶ所も切れがあると意味もリズムも三つに分れ、中心が三ヶ所となり、一句としてのまとまりがなくなってしまうため、初心者は避けたほうが良いとされています。【三段切れ】【三段切れ】  名詞だけの三段切れの有名な句: 目には青葉/山時鳥(ほととぎす)/はつ鰹 素堂 奈良七重/七堂伽藍/八重ざくら         芭蕉 ならななえ しちどうがらん やえざくら  山口素堂 (やまぐちそどう) の句は、夏の季語を三つも使い、「には」以外は全部名詞で作られており、弾むようなリズムで初夏の季節感を現してます。   芭蕉の句は全部名詞(体言)切れでたたみかける様に七を使って最後に「八重ざくら」と伸びやかなリズムで晩春のことの雰囲気をうまく現してます。 【切れ字がなくても句は切れる】 【切れ字がなくても句は切れる】   『去来抄』の中で、こんな芭蕉の言葉を紹介している。   「切れ字を入れるのは句を切るためである。しかし切れている句というのは切れ字によって切る必要はない。いまだに句が切れている、いないが、わからない初心者のために、あらかじめ切れ字の数を定めているのである。この定め字を入れれば十のうち七八の句は自然に切れる。しかし残りの二三は切れ字を入れても切れないダメ句である、また入れなくても切れるいい句もある。そういう意味では四十七文字すべてが切れ字となりうる」    つまり芭蕉の言いたいことは、「切れ」は句の内容の問題で「切れ字」があるなしの問題ではないということである。   切れ字がないのに切れている例としては、たとえば   旅に病んで 夢は枯れ野をかけめぐる  芭蕉  がある。「旅に病んで」の後で切れている。【俳句を詠むとき、意を注ぐべき六条】 【俳句を詠むとき、意を注ぐべき六条】  詩因を捉える  分量をわきまえる  省略を巧みにする  配合を工夫する  わかる用語を使って  丁寧に詠む 【俳句を詠むときで避けるべき八条】 【俳句を詠むときで避けるべき八条】  無季の句を詠まない  重季の句を詠まない  空想の句を詠まない  や・かなを併用した句を詠まない  字あまりの句を詠まない  感動を露出した句を詠まない  感動を誇張した句を詠まない  模倣の句を詠まない (水原秋桜子の見解、特に無季の句に関しては異論もあろう)【その他の技法】 【その他の技法】  【 本歌取り】    有名な既存の俳句や短歌などから言葉を流用し、言外に本歌の内容を表現する技法。例えば「見わたせば山もと霞む水無瀬川(みなせがわ)」から「山もと霞む」を流用し、言外に「水無瀬川」を示すなど。  【句またがり】   意味的な切れ目を五・七・五の音の切れ目とは異なる場所に持ってくることで、リズムに変化を与える技法。俳句の創作について 俳句の創作について 先ず俳句を書こうと思えば材料が無いとどうしようも無いのですから、句材を戴く為に方々へ出歩くと言う行動をします。この行為は学課で言うなら、体育に相当すると言えます。 次に情景を言葉に変換すると言う近代人だけしか出来ない作業をします。これは目で捉えた風景と感動した心を文字で表現するのですから、この文字に置き換えると言う作業は物理的な能力を必要とします。 三番目に、書くと言う国語の能力は当然で、それにはきちっとした言葉の使い方や文法が正しく使える事が必須です。 四番目に、推敲すると言う作業をしますが、それは言葉を捜してよりその情景に相応しいものを当てはめるのや、要らない言葉を削ぎとって確実に適切な言葉だけを残す事で、数学的な能力を駆使します。 五番目に、俳句を短冊とか色紙やその他色々な物に墨書します。これは当然書道に通じます。 六番目は、俳句を書いたものに添えて色んな俳画といって絵を描く分野も有ります。 七番目に、俳句を朗詠すると言う行為は音楽に相当すると言えます。 八番目に、俳句は宗教的な精神性が底に流れていますので、人間の精神的な有り方が問われます。昔の学課で言うなら修身の分野です。感覚俳句と心情俳句の違い 感覚俳句と心情俳句の違い 第一に、感覚俳句は作者の感覚で感じた事を書きます。心情俳句は作者の心に響いた事を書きます。 次に感覚俳句は創作で比喩で書きます。それに反して心情俳句は作り事では無く有った侭を書くドキュメンタリーです。 三番目に、感覚で書く現代俳句は、内容に何が書いてあるかと読んで判断します。 心に感じた事を書いた心情俳句は、文字は読んでも内容は読むもので無く心で感じます。 四番目に、感覚俳句は作者が感覚で書いた事を読み手は思いで受け取ります。 反対に心情俳句は心に響いた事を俳句に書きます。すると読んだ人は感覚で受け止めます。 五番目に、感覚俳句を評論する時、その作品を誉めるのでは無く作者を誉めます。心情俳句の鑑賞者は作者を誉めるのでは無く作品に感応し作品を誉めます。  見えさうな金木犀の香なりけり    津川絵理子   見えさうな金木犀の香なりけり    津川絵理子 【鑑賞】(村上鞆彦) 【鑑賞】(村上鞆彦)   ものの匂いには色や形がない。だから目には見えない。これは誰もが知っている常識である。しかしこの常識を、津川さんはあっさりと覆そうとする。金木犀の香は「見えさうな」香なのだ、と。  この直感による断定は、一見すると嗅覚と視覚の転換を知的にあしらったものに見えなくもない。しかし金木犀の香を嗅いだことのある者ならば、すんなりと身に引きつけて納得できるのではないのだろうか。周りの空気と混じり合わず、はっきりとした輪郭を持ったようなあのつよい芳香に、誰しも一度は物体的な存在感を覚えたことがあるだろう。そういう意味で、「見えさうな」とは、大胆ながらも十分な説得力を持った表現となっている。  誰もが心のどこかに感じているが、まだ誰も表現したことがないもの、それを平明な言葉で分かり易く言うことが佳句の条件である、とは誰の言葉だったか。  その条件を見事に備えた一句であると言える。 へうたんの形をなしてただしづか                        高田正子 へうたんの形をなしてただしづか                        高田正子 【鑑賞】 (高浦銘子)【鑑賞】 (高浦銘子)  ただしづかーそう言った瞬間、周りの景色はすっと遠ざかり喧騒は静寂に変わる。そこに残されるのはひとつの「へうたん」と、それに対峙している作者のみだ。  瓢箪はそのユニークな形のせいか、一体にユーモラスなもの、とらえどころのないもとのイメージを持つ。しかし掲句の「へうたん」はあくまでも端正なたたずまいだ。在るべくしてそこに在る。さかのぼって一粒の種であったときから、今のこのかたちを約束されていたように。  平明、正確で丁寧な描写は正子作品の特徴であり魅力であるが、この句もまた淡々と描かれた一筆書のようでありながら、一分のずれもなく瓢箪の実体を表現している。初電車待つといつもの位置に立つ                        岡本 眸 初電車待つといつもの位置に立つ                        岡本 眸 【鑑賞】 (高橋さえ子) 【鑑賞】 (高橋さえ子)   第四十一回蛇笏(だこつ)賞受賞句集『午後の椅子』に所収されている作品。日常身辺からこそ豊かな詩が生まれると考え、実証したのがこの句集である。  自宅に近い東京、葛飾の金町駅のホーム。いつもと同じ場所に立ち、新年に初めて乗る電車を待っている。こんな誰もが経験する日常が詩となり、人の心をとらえると感じる人はごく少数ではないか。その点でも新しい視点であったと思う。  この句、〈初電車〉をそれらしく詠もうと身構えたりしていない。それが音読したときの調べの良さに表れている。平常心で対象を温かく受けとめているのである。これも作者の人生観につながるのだろう。  〈初電車〉の先には未知の一年がある。新年という節目の時も、立つ位置は常と変わらない。静かに足元を見つめて、心深く映じたことを忠実に言葉に移し、詩に昇華する。そのためにも季節を介し日常を深く深く掘り下げる。いつも前向きを信条に「俳句で日記」を実践した句であるといえる。    国際俳句交流協会 (Haiku International Association) 国際俳句交流協会 (Haiku International Association)    国際俳句交流協会(Haiku International Association)は、俳人協会、現代俳句協会、日本伝統俳句協会の支援を受けて設立され、国際交流の場であると同時に、3協会会員の交流の場でもあります。国際俳句交流協会 国際俳句交流協会   俳句は日本で生まれた独特の文芸ですが1970年代に入ってから、俳句が世界の人々に愛され、国際化する動きが顕著になってきました。そして今では、約50か国において200万人を超える人々が、それぞれの母国語や英語で俳句を詠み、俳句を楽しんでいるといわれています。   国際俳句交流協会では、ホームページ(http://www.haiku-hia.com/index.html)を開設し、インターネットを利用して、海外の俳句愛好家との交流や会員同士の親睦がますます盛んになることはもちろん、俳句に興味をお持ちになられている一般の方々からのアクセスを心から願ってやみません。 国際俳句交流協会 会長 有馬朗人【漢俳鑑賞】 【漢俳鑑賞】 中国には詩詞の形式は千以上もあるといわれます。漢俳もその一つですが、その起源は文革終了後の一九八〇年、中華詩詞学会に招かれた日本俳句代表団(団長大野林火)が歓迎宴に臨んだとき、ホストの趙樸初老が俳句代表団に敬意を表して、即興で五、七、五の十七字による短詩三首を詠んだのが嚆矢です。その中の一首は次のようなものでした。    緑陰今雨来   緑陰 今雨来り  山花枝接海花開   山花の枝 海花に接して開く  和風起漢俳    和風 漢俳を起す   漢俳という名称はここから生まれました。これは千三百年の日中交流史の中で、中国が日本から文芸を輸入した最初のものです。 今田 述(現代俳句協会会員・葛飾吟社代表理事) 【漢俳鑑賞】                        中国漢俳学会会長 劉徳有                       【漢俳鑑賞】                        中国漢俳学会会長 劉徳有                       雪融花報春 雪融けて 花は春を告げん 俳人雅集一家親 身内のごとき 俳人の集い 歌吟表寸心 歌を吟じて寸心を表さん 【漢俳鑑賞】【漢俳鑑賞】 【凌霄】林林(诗人、作家、翻译家、外交工作者。 豈敢充花豪, 不攀大樹怎扶揺? 有愧称凌霄。 凌霄花大樹あえかによじのぼる  この詩のポイントは大樹に頼らなければ攀れないのに、凌霄(空を凌ぐ)なんて愧かしいというところにありますが、この訳は全くそれに触れていません。これでは原詩の意味を伝達していることになりません。私はこの失敗を踏まえて短歌形式を選んだのです。そして可成りの成功をみることができたと思っています。つまり、漢俳とは、「俳句と同じ音節、短歌と同じ内容」を具えた短詩といえるかも知れません。 null【原文】   石山の石より白し秋の風                      松尾芭蕉 『奥の細道・秋』 【日本語訳】   この那谷寺(なたでら)の石は石山寺(いしやまでら)  より白く、あたりは秋風が吹いている。 【語釈】      ◇ 那谷寺:石川県小松市にある真言宗の寺。 ◇ 石山寺:滋賀県大津市石山にある真言宗の寺。 【中国語訳】         ◇ 秋风白过石山岩 吹得秋白一片片    ◇ 石山之石白 比之其白如玉帛 秋风白千百(陆坚)    ◇ 山岩白苍苍 更有秋风素茫茫 萧瑟掠洪荒(陈岩)      【俳句の翻訳】【俳句の翻訳】【俳句の翻訳】我と来て遊べや 親のない 雀(すずめ) 到我这里来玩哟,没有母亲的(小)麻雀。 孤雀无哀,与我嬉来! 孤雀毋心忧,偕我共嬉游。 俳句団体のホームページアドレス俳句団体のホームページアドレス★俳人協会 :   http://www2.famille.ne.jp/~haiku/ ★現代俳句協会 :      http://www.gendaihaiku.gr.jp/ ★日本伝統俳句協会 :   http://www.haiku.jp/ ★Haiku Society of America :     http://www.hsa-haiku.org/ null
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格式:ppt
大小:635KB
软件:PowerPoint
页数:0
分类:工学
上传时间:2011-12-02
浏览量:479